-COLLECTION OF AMERICAN OLD LAMP & NATURAL FOODS-
開催日時:6/9(日)12:00~17:00
茨城県水戸市にあるブーツ&シューズリペア専門店「SECOND FIDDLE」。
履く人のことを考えた丁寧な仕上げや、古靴に関する知識には定評があり、
顧客からの支持は厚く、非常に信頼できるお店です。
またオーナーである酒井氏は、アメリカンヴィンテージに対する造詣も深く、
古着や靴だけでなく、家具や時計などその興味は尽きません。
中でも好きなのはランプ。
互換性のあるヴィンテージパーツを組み合わせて、
酒井氏の手から生まれるランプの種類は無限大。
パーツ一つ一つのルーツを知り、出来上がった時のバランスを考え、
実際に明かりを灯した時の高揚感は、
まさに革靴のリペアに通ずるものがあります。
今回は、気が付けば集まってしまったという酒井氏のランプコレクションを
実際に手に取ってご覧いただく機会を設けました。
もちろん購入できるヴィンテージランプもございます。
当日はSECOND FIDDLEオーナー・酒井氏も在店いたします。
アメリカンヴィンテージランプの世界をお楽しみください。
もちろん、靴修理に関するお悩みも受け付けます。
-caya-
cayaという名前は、自身が育った茅葺き屋根の家から。
お正月には土間の土竈でふかしたもち米をついて、
春になれば畑から掘ってきた長い人参を井戸水で洗って丸かじり。
古い物や受け継がれていくものを、心地よく感じ大切にしたいと思うのは、
その家での生活がルーツにあると感じ「caya」と名付けました。
お菓子作りは、小学生の頃から母や妹たちと作っていました。
食事を作るよりもお菓子を作りはじめる方が早かったのですが、
刃物や直接火を使わないお菓子作りを覚えさせてくれた母の優しさが、
そうさせたのかもしれません。
いつも手元にあったのは、レシピが書いてある雑誌の切り抜きと、
高校生の時に頑張って買った「お菓子基本大百科」。
小麦粉や砂糖といったありふれた材料が、わくわくする食べ物に変わっていく。
自身の手で作るからこそ分かる格別な楽しさ。
いつしかお菓子は人生の一部になっていました。
そして2017年9月に、cayaとしての活動を始めます。
cayaのお菓子は、できるだけその土地やその季節のものであったり、
作り手の顔が分かるもの で作っています。
土地や季節を選ぶのは、そこに住まう人々にとって体が欲っしているもの、
そして必要な栄養が詰まったものと考えています。
また作り手と実際に会って話して素材ができる工程を知れば、愛着も湧きます。
その一つの解として「在来作物」が挙げられます。
在来作物とは、ある地域において品種改良をされずに、
長い年月をかけて種を受け継ぎ、大事に育てられてきた作物です。
生産効率を優先して改良されたF1種により、
在来作物が次々と姿を消している中、
先祖伝来・地域固有の財産を、
後世に伝えようという活動は各地で見受けられますが、
それらはまだ始まったばかり。
そのようなきっかけとしてお菓子が役に立てたらとも思います。
でもまずは、食べて美味しいと感じていただくことが肝心です。
どうぞご賞味ください。
DIGSEUM(ディグジアム)
MUSEUMのように、ガラスの向こうにある手が届かない世界ではなく、
DIG、つまり自身の手で触れることができ、知識を深めながら、
特定のカルチャーを掘り下げることを狙いとした体験型イベントです。
梅雨に入りました!
先週やればよかったかな?と、相変わらずの私の決断の遅さを反省しているディグジアムですが、
しっぽりと静かなイベントも、ある意味diariesらしいのではないでしょうか?
当日はのんびりやるか~と思ってたところに、SECOND FIDDLEの酒井さんからヤバイ画像が届きました。
ヤヴァイ!ヤヴァイ!この機械感!!!!!
FF6のベクタとかFF7のミッドガルとかが好きで、
やや工場萌えを持つ私にとってはかなりのツボでございます!
これがdiariesに並ぶと、またどのような見え方になるのか楽しみです!!!
是非皆さんも!
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】Aurlandskoen(オーランドスコーン、アウルランドスコーン)
【アイテム】Aurland Shoe
【価格】¥48,600-(税込)
【コメント】
ものすごく久々にdiariesにローファーが入荷してます!
なかなかコレだ!っていうローファーって無いですよね。
基本的にはオールデンかJMウエストン買っておけば間違いなくて、
手軽に取り入れるにはBassで十分ですし。
で、個人的にはオールデンのローファーを履いていたこともありましたが、
甲が高い私には踵が浮かないくらいピッタリだと痛くて履けなくて、
結局手放してしまいました。
今はJMウエストンのローファーを履いてますが、例のギチギチのフィッティングにしたところ、
体調によって=足のむくみ具合によってフィット感が変わりますね。
本来、ローファー=怠け者という意味なら、もうちょっとルーズに
適当に履けてもいいんじゃないかな~?と思って選んだのが、
本日ご紹介するオーランドスコーンです。
それでは、初めてご紹介いたしますので、まずはブランド説明から。
始まりは、創業者のNils Tverangerがアメリカのイロコイ民族に出会い、
彼らの履いているモカシンに影響を受け、アウルランドシューズが生まれました。
アウルランドの靴製造の伝統は、1880年代まで遡ります。
当時、鮭釣りを楽しむ為、多くのイギリス貴族がアウルランドに来ていました。
彼らの靴の修理を請負うことで、靴の修理・製造が活発化され、技術が広まっていきました。
アウルランドシューズの最初のバージョンは、1908年に販売が開始されました。
若い時のNilsTverangerはアメリカで靴の製造を学んだ後、
アウルランドで靴の修理屋として居を構え、アウルランドシューズの最初のバージョンを開発。
それは靴ひもとアイレットが付いており、ナショナルシューズと名付けられました。
Tverangerは、靴修理屋としての芸術を職業に変えたのです。
彼はHansine Toraldsdotter Onstadとの間に 4 人の子どもをもうけ、
そのうちの子孫の何人かが現在でも靴の製造に携わっています。
1930年代にはアウルランドモカシンを開発。
これは、NorwegianTeseskoenと似たもので、後にアウルランドシューズと名付けられました。
第二次世界大戦終了後の数十年間、このシューズは非常に人気を博し、
男女ともに流行のシューズとなりました。
イギリス、カナダ、アメリカに輸出され、遠く離れたスバールバル諸島でも人気を博しました。
1960 年代の終わりには、ノルウェーの靴産業は激化する競争により、
国全体で靴の製造者が廃業に追い込まれました。
アウルランドも例外ではありませんでした。
当時19〜100名を雇用していた靴工場も、すぐに人数が少なくなりました。
しかしそれでも靴を作り続けたうちの一人がAnsgar Wangenでした。
彼の妻 EldbjørgとSvein Odarはこの長く続く靴製造の伝統を維持しています。
1989年以降、アウルランドの靴製造者達だけがアウルランドシューズを製造しています。
アウルランドの靴にはノルウェー硬貨「10オーレ」のコインが挟み込まれています。
これは第二次世界大戦占領への抵抗のシグナルなど深い意味を持つノルウェーの歴史となっています。
この硬貨は1991 年に製造中止になりました。
しかしノルウェーの人々は、古い銀行の金庫や食器棚の中にある瓶で貯めこんだこの硬貨を残しているのです。
ノルウェーの人々にとってアウルランドの靴は特別な意味を持っています。
全ての靴に使用されている革は 2.2 –2.4mmの厚さを持っており、
これはかなり厚く、今日の他のタイプの靴にはほとんど見られない厚さです。
そのためアウルランドの靴には適度な時間が必要です。
履き込んでいくことで靴は貴方の足と一体になるでしょう。
出ました!説明が無駄に長いやつ!www
そしてルーツを辿れる!もはやこれで俺が好きなアイテムの条件を満たしております!
実際にお客様に店頭で説明した時も、「ああ、diariesらしいやつだ(苦笑)」と言われております!
さらにWikipediaでローファーの項目を見ても、創業者のTverengerの名前が出てくるから驚きです!
面白いのか、ローファーといえばアメトラのイメージがあるじゃないですか?
それがですよ!
ノルウェー人がインディアン=ネイティブアメリカン、最初にアメリカ大陸にいた人たちの
靴からインスピレーションを受けて、ノルウェーのモカシンを作ったんです。
diariesで取り扱っているブランドだと、ラッセルモカシン的な靴です。
それがローファーの始まり。
そしてアメリカのローファーといえば?のBassの創業者が、
ノルウェーのスリッポンタイプのモカシンを元に、Bass Weejunsを作りました。
ここでのWeejunsとは、Norwegian=ノルウェーのをもじったもの。
バラブーツでおなじみの、ノルウィージャンステッチのをウィージャンです!
ここで気づくのが、インディアン=アメリカからノルウェーに渡り、
そしてまたアメリカに逆輸入され、アメリカを代表するファッション・
アメトラを体現するアイテムになったという事実。
だ!か!ら!ファッションは面白い!!!!!!!!!!
まさにローファーの始祖!始祖靴でございます!(言いにくい)
それでは詳しく見ていきましょう。
オーランドスコーンの中でも、最も古典的なデザインであるペニーローファータイプ。
とはいうものの、ペニーはアメリカの1セント硬貨のことなので、
こちらはノルウェーの旧コイン・10オーレ。日本円だと1円くらいです。
でも先ほどのブランド説明にも書いた通り、今はオーレという単位ではなく、
クローネという通貨になっており、旧コインなのでもう作ってないものということを考えると、
ある意味貴重なんじゃないかな?って思います!
またそこにノルウェー人としての誇りも込められているので、プライスレス!
そしてオーランドスコーンの創業者が、インディアンのモカシンから影響を受けたステッチですが、
革の断面を見せて、やたら処理が粗いなと思ったんです。
が、実はこれ、2.4㎜っていう厚い革を使ってるんだぜ~!というのを見せたいからっぽい。
そのうちパラブーツのモカ縫いみたいに開いてきちゃうんでしょうけど、
それなら最初からこのくらいで仕上げちゃうのも悪くないね!
まさに怠け者の意味を持つローファーでございます!!!
形もややポッテリでコンフォート。最初から革も柔らかいです。
革は、スイスとフランスで放牧されてきた牛を使い、
ヨーロッパでも優良ななめし工場であるSepeci社にて作られています。
アウトソールはラバーなど3種類から選べますが、diariesではレザーソールでオーダー。
本来はレザーソールは室内履きで使われるようですが、革も厚くて丈夫なので、外履きでもOK。
減ってきたらSECOND FIDDLEでラバーでも貼っちゃってください。
ちなみに製法はノルウィージャンではなく、普通にセメントです!
軽いししなるし雨の日でもガンガン履けますね!!
というわけで、1か月ほどガンガン履いたものがコチラ。
とってもまだあまり変わってないかな?
まずサイズの選び方は、個人的にウエストンをギチギチでフィットさせたので、
こちらは迷って「きついよりはゆるい方」にしました。
具体的には、US8(26㎝)・Eワイズの私で、
オーランドスコーンのサイズ表記6.5か7で迷って7にしました。
個人的にはこれで正解かな?
シューインソックスでカカトは浮くけど、甲で抑えてるから脱げないし、
秋冬になったら柄物のソックス履いて、少し厚みが出ても大丈夫。
またウエストンやオールデンなどのガチガチの製法でソールが硬い靴に比べると、
ソールがすぐにしなってくれるので、踵が浮いてもあまり気になりません。
付いてきてくれるって感じ。
この辺はモカシンらしいところだと思います。
ボリュームがあるので、太目のパンツとの相性が良さそう。
もちろんショーツとも良いですね!
すんごいルーツとストーリー持ってるくせに、割とゆるく合わせられる。
まさに怠け者=ローファーでございます!
楽ちん最&Co.
それではまた。お店で会いましょう。