diaries blog | California Story(カリフォルニアストーリー)| Treasure Island

※4/3(水)・4/4(木)・4/11(木)・4/18(木)・4/25(木)は、休店日とさせていただきます。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)

※4/1~4/30まで、勝手に応援セール開催(割引条件をご確認ください)!!!

※6月にOLD TOWNのオーダー会、7月にアンティークウォッチフェアがあります!あと、その前にLOUNGE ACTのオーダー会もやろうかな。

※前回オーダーいただいているお客様へ。1月のOLD TOWNの納品は5月頃、昨年12月のLOUNGE ACTの納品は6月頃を予定してます。

※「須藤玲子:NUNOの布づくり」を勝手に応援!チケットの半券提示で全品5%オフセール開催中!詳しくは3/31のブログで!

 

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「週刊誌の日」だそうです。

それではNUNO展を見てまいりましょう!

壁沿いにずらーっと掛けられたパンチボード。

これ何だと思います?

これね、みなさん聞いたことあるかと思うのですが「ジャカード織」を行うためのプログラムなんです。

これを機械に読み込ませて織機(しょっき)がガシャンガシャンと動くんですね。

この仕組みが開発されたのは、なんと1801年!

発明したのはJoseph Marie Jacquard(ジョセフ・マリー・ジャカール)さんという方。

そう、ジャカード織とは、発明者のJacquardをジャカードと読むんです。

で、ここでお気づきの方はよく文章を読んでいると思うのですが、

広く一般的に使われるのって「ジャガード」なんですよね。

誰が言いだしたか?ジャガーってなんだよwwwww

それで言うと、ジャージじゃなくてジャージーだし、ガゼットもガセットなんですけどね。カゼッタ岡。

 

そして通路に置かれたショーケースには、布を作る時に使う様々な道具が他にも展示されています。

 

 

もともと柄物の生地というのは、こうやって手作業で幾何学模様を組んで行ったんですね。

そう思うと、自分が持っている柄物の一つ一つが愛おしく思えませんか?

 

これも聞いたことありますよね?

シャトルです。

デニムの説明でよく聞くんじゃないですかね?シャトル織機で低速で織られて~~~なんて。

そしてこういった作業を別々の会社が行っているんです。

この展示に行くと、布の素材となる糸より、さらにその原料を育てる人がいて、

綿やシルクやウールの繊維を糸にする人がいて、糸を生地にする人がいて、生地を加工する人がいて、、、と、

デザイナーや縫製工場だけでなく、1着の服が出来上がるまでに、どれだけの人たちが関わっているかというのが分かると思います。

こうやって出来上がった布に触れ、思いを巡らすことで、自分が着ている服がもっと好きになってくれると嬉しいです。

そんな好きになれる服をセレクトし続けることが、DIARIESの役目でもあるわけで。

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】California Story(カリフォルニアストーリー)

【アイテム】Treasure Island

【価格】¥21,780‐

【コメント】

昨年ご好評をいただいた、あのデニムペインターが今年も入荷してます!

ユルくて良い雰囲気の、その名はCalifornia Story(カリフォルニアストーリー)。

まずはブランド説明からどうぞ。

California Storyは、カリフォルニア州ロングビーチ在住のモロッコ人女性・Soad Knouniと、

ロサンゼルスのダウンタウンにある縫製工場との協業により、2023年秋冬から始まったパンツブランド。

主に1970~2000年代初頭のアメリカ製デッドストック生地やガーメント、パーツを使用し、

ベーシックなデザインながらパターンやディテールにこだわり作られています。

ブランドのコンセプトカラーは、UCLA YELLOW。

オーバーサイズで穿いた時にベルトを絞ると、鮮やかな黄色のベルトがアイコンとなるようにデザインされています。


というブランドです。

年々少なくなっている中、アメリカ製というだけでも嬉しいですね!

そしてまた、デザイナーと縫製工場との協業となるとValarsaが思い浮かびますが、

こちらのCalifornia Storyは、あそこまでガチガチの作りではなく、アメリカらしく?かなりチープです!笑

だがしかし、このチープさが良い。

いやチープさは決して良い物ではないんだけど、ベイカーパンツの形と組み合わさった時は、そのユルさが出す雰囲気が最高なんです!

ハッキリとは言えないんですが、なんていうかこう~アメリカ製のワークパンツが欲しいけど、

ゴリゴリに作りこんだデザイナーズブランドじゃないやつでいいとなると、ガ〇ホーとかプロ〇パーになりがちなんです。

全然いいんです。

それでいいんですけど、僕的にはちょっと薄味なのと、お店のバイヤーとしても置きに行った感もありつつ。

なので、このCalifornia Storyには、アメリカ製大量生産のチープさも感じつつ、でもちゃんと服好きのツボを押さえた、かなり絶妙なんです!!!

1960年代のアメリカ軍Utility Trousersをモチーフにした、太目のストレートパンツ。

いわゆるベイカーパンツってやつですね。

特にデニムベイカーとなると、僕はセレクトがかなり慎重になります。

ジーンズはゴリゴリにこだわる分、ベイカーはデニムといえど適当でいいんじゃね~の?と思ってます。

むしろその適当さがベイカーパンツの魅力だと思うので。

でもね、実は股のパターンがなかなかいいんです。ここは女性デザイナーならではの気遣いでしょうか?

股上深め、お尻周りゆったり目で、履き心地がかなり良い!!!

 

さらにウエストのドーナツボタンは、こちらも1990年代にオハイオ州で生産されたデッドストックのボタンを使用しています。

オマケのベルトもチープそうに見えて、これが結構ちゃんと織ってあって硬いんですよー!

縫製もチープ、デニム生地もペラ目に見えながら、実は今回使用しているデニム生地は、

1990年代にノースカロライナにあったコーンミルズ社で織られた11オンスのカラーデニムです!!!

グレーのカラーデニムなんですけど、ブルーグレーと言ったらいいのか、絶妙なカラーリング。

 

にしてもそういやこの生地感、どこかで見たことあるんだよな~?と思ったら、多分コレと同じシリーズだと思います!

アメリカのデニムブランド、HARDEN Co.に別注したGジャン(らしきもの)の生地に酷似!

これを別注した時も、ハーデンコーがストックしていたコーンミルズのデッドストック生地を使わせてもらったので、

ご紹介しているカリフォルニアストーリーの生地も、同じタイミングで作られた物ではないか?と考えています。

 

ハーデンコーのはオリーブのカラーデニムだったのですが、これが色落ちが激しいんですよ。

おそらくこのグレーも、良い感じにヤレてくると思うんです。

生地も縫製もチープで、まさに求めてる感じ!!!!!

 

 

さらに今回はもう1点!

【アイテム】Treasure Island Potassium Bleach

【価格】¥28,380‐

【コメント】

たまにはこんなのいいんじゃない?夏らしくて。という色です!

なんとこちらの色?柄?は、、カリフォルニア南部Comptonにある加工場で、

ストーンウォッシュを行った後に塩素でブリーチするという手間のかかる作業を、

熟練した職人により手作業で行われているというもの。

そのため1着1着全て柄の出方が異なります。

この「アメリカ人の手でテキトーに」というのが良いんですよ。

古着でありそうだけど、わざわざ探す物ではない。あとちょうどいいサイズも。

夏の気分を大いに盛り上げてくれるアイテムだと思います。

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。