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ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「ヘリコプターの日」だそうです。
ヘリコプターっていうかプロペラなんだけど、プロペラヘッズってものすごくセンスあるユニットがいたんですよ。
でも活動期間がすごい短くて。
当時はダフトパンクよりも絶対こっちの方が売れるだろうなと思ったんですけどね。
いつも俺が良いと思う方は、売れない方なんです。服もwwwww
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】Gorsch the merry coachman(ゴーシュザメリーコーチマン)
【アイテム】Cambric Linen Layered Open Collar Shirt Jacket
【価格】¥49,500-(税込)
【コメント】
昨年より取り扱いを始めたブランド、Gorsch(ゴーシュ)でございます。
人気急上昇と言いたいところですが!?例によって当店のオーダー数も少なければ、生産数も少ない、
全国的に取扱店も少ないということで、殆どのお客様に認識されていないのが事実。
ですので、是非とも在庫がある今の内にご覧になっていただきたく存じます。
さらに!今季よりGorschは新展開?新体制?を整えました。
ですので1つづつ説明してまいりましょう。
まずはGorschというブランドに関して。
ゴーシュという名のとある仕立屋見習いの物語。
ある日屋根裏で見つけた古びた足踏みミシンと仕立ての道具、そして3着のジャケット。
ゴーシュは、今は亡き祖父が仕立屋だったことを知る。
祖父の仕事姿を思い描き、それは憧れに変わり、そして同じ道を歩み始めた。
腕はまだまだ未熟だが、仕立技術の向上のみならず、様々な異国に移り住み、異文化に触れ、
感じたままにゴーシュらしい物作りに励む。
故郷に想いを馳せ、いつの日かその地での物作りを通して、様々な国の人々に “Gorsch” を楽しんでもらいたい、
そんな事を想いながら、世界のどこか片隅で日々腕を磨いている。
というのがオフィシャルの説明になります。
あらためて、ゴーシュというのは宮沢賢治のセロ弾きのゴーシュから来ているのですが、
デザイナー・鈴木氏も宮沢賢治と同じ岩手出身。
またこのブランドコンセプトですが、空想の物語ではございません。フィクションではなくノンフィクションです。
なので、仕立て屋だった亡き祖父の3着のジャケット(内1着)がこちらです。
祖父が、自分の息子(デザイナーの父親)のために作ったジャケットなのだそう。
もうヴィンテージなんて呼び名では軽々しくて、そういえば洋服1着1着にはそういったストーリーがあるんだよな・・・
と、改めて洋服の素晴らしさに気づかせてくれました。ありがとう、ゴーシュ。
またデザイナーの経歴も是非ともお見知りおきいただきたい。
Gorschデザイナー・鈴木氏がデザイナーを目指すきっかけになったのは、アフリカはボリビアでのこと。
当時、外務省に勤める傍ら、赴任先のボリビアで地元のソーイングレディに服作りを教わったのが始まり。
その後、本格的に服作りを学ぶために外務省を退職し、FIT(ニューヨーク州立工科大学)へ入学した後、イギリスはセントマーチンに編入。
そのセントマーチンも1年ほどで中退しベルリンに移り、ベルリンで30年以上も続くオートクチュールアトリエ・
STUDIO ITOと、同じくベルリンのデザイナー・FRANK LEDERのアシスタントを務める。
というのがデザイナーさんの経歴です。
またフランクの影響を受けたということからどこか通じるものもあり、
アルティザンとワークウェアが融合したような雰囲気は、個人的に大好きなところです!
思えばGorschというスペルも(schが)ドイツっぽいので、ドイツがベースになっているんだと思います。
さらに今季より、新しく「Gorsch the merry coachman(ゴーシュ・ザ・メリーコーチマン)」というラインが立ちあげられました。
これまでのthe seamsterは、デザイナー鈴木氏のこと。
そしてcoachmanは馬車を操る御者としての鈴木氏のこと。
今までは鈴木氏自身がミシンを踏んで縫製を行ってきましたが、信頼ある工場と出会うことができ、
Gorschという馬車に乗り込むように、みんなで作り上げるイメージでthe merry coachmanレーベルが誕生しました。
ちなみにこの馬車というイメージも、ゴーシュの心境が変化するきっかけとなった「愉快な馬車屋」という、
セロ弾きのゴーシュ作品内の曲目になぞらえています。
それではご覧いただきましょう。ゴーシュ・ザ・メリーコーチマンです。
やはりシーズン最初は、アイコン的デザインであるダブルレイヤードを紹介したいですね!
こちらは「2レイヤーフロント」という、ゴーシュが提案する形になります。
まるで重ね着をしているように見えます。
このアイデアは、デザイナーの友人のアイルランド人のおじいさんから生まれたそうです。
友人の結婚式に呼ばれて行った際、そのおじいさんはベストを2着重ね着し、その上にジャケット羽織るという、
凡そファッションのセオリーを逸脱した着こなしながら、決して派手過ぎることなくその場に馴染んでいたそうです。
そのスタイリングに非常に感銘を受け、思いついたデザインが「Two Layers Front」。
ベストのように見えるフラップ状の生地が縫い付けてあります。
非常に丁寧に縫製されているので、着用時の違和感は全くありません。
着て、見て、フフッと思わず笑みがこぼれてしまう服です。
そしてこのダブルレイヤーシリーズは、Gorsch the seamsterのアイコン的デザインでもあるので、
シーズン毎にダブルレイヤーデザインのアイテムが出るのですが、毎回マイナーチェンジが施されるので、
次にどのような形でリリースされるかが楽しみでもあります。
前回(2021年秋冬)は角が多く直線的なデザインが多かったのですが、今季は丸みのあるデザイン。
比べて見ましょう。
左が昨シーズンので、右が今回の。
昨シーズンは、襟の形がイタリアンカラーっぽい形なのに対し、今季はオープンカラー風です。
袖口も、シャツのカフスから変わって、よりアウターらしいデザイン。
裾のスリットも深く広く。春夏だからですかね?
さらにこのスリットにはマチが設けられているのですが、この形状がまた面白い。
ヴィンテージテイストのマチの作りなんですけど、縫製を微妙にずらしているんです。
よく見ないと気づかないニクイ演出。
さらにマチの袋も裏から見ると、
ヴィンテージディテールを、ここまで完全にGorschオリジナルの形として落とし込んでいるのもすごいと思います。
こういうところに感動しちゃう。俺でなきゃ見逃しちゃうね!w
そして今回は胸ポケット。
なぜかボタンが上下にあるでしょ?
ポケットチーフのようなステッチに合わせてフラップを上げると?
またポケットが現れる。つまりダブルポケット。
さらにポケットを上で留めると、これまたヴィンテージのシャツに見られた「山ポケ」のようにも見える。
どうしてもヴィンテージウェアも好きな俺は、こうやってヴィンテージディテールに繋げたがるけど、
デザイナーさん自身はどうかは分かりません。
しかし、デザイナーズブランドとしてのモードっぽいデザインも、ヴィンテージディテールとしてのデザインも、
どちらも高い次元で楽しめる稀有なブランドだと思うんです。
それがゴーシュ。
決して奇抜ではなく、当店のようなリアルクローズにも合うので、是非とも着てみて欲しいです。
今の時期はライトアウターとしてピッタリ!
そして暑い時期のおススメの着方は、素肌に1枚だけで着ること。
レイヤードのベストっぽい部分を留めれば、肌は見えませんので。これが意外と涼しくて良いんですよ!!!
ちなみに素材は、カンブリックリネンを使用しています。
カレンダー加工を施し、ポケットチーフのような光沢を持ち、張りとしなやかさを感じる涼しげな生地です。
インバーテッドプリーツでゆったりとしたシルエット。
太いパンツが合いそうですね。
本日、この服に合わせたいレザーサンダルも入荷してまいりました。
ユッタニューマン?はもちろんだけど、もう1つあるんです。
気になる方は店頭で。。。
それではまた。お店で会いましょう。