※8/10(水)・8/11(木)は、休店日とさせていただきます。(祝日ですが、お盆休みをいただきます)
※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)
※コロナ対策実施中です。
ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「パークの日」だそうです。
展示会で都内行くでしょ?コロナ予防に電車じゃなくて車で行くでしょ?都内の駐車場停めるでしょ?
60分2000円×アポ4件=8000円で毎週死亡していたのですが、
ついに「時間制限駐車区間」という路上の駐車枠の使い方をマスターし、300円×4件=1200円でメシが美味い!
というわけで、相変わらずDIGSEUMの余韻に浸っております=イベントでゲットした靴を眺める毎日。幸せ。
2足も!?と思われそうですが、こちらは妻が購入したもの。
アメリカンヴィンテージシューズと言えば!?の、おなじみFlosheim Imperial(フローシャイムインペリアル)でございます!
こちらは推定1950年代のもの。
アメリカ物なのに、ロングウイングじゃないのが面白いです。それでいてこれでもかっていうくらいのフルブローグ!!!豪華!
もはや革の宝石といってもいいくらいの輝き。
そしてウェルトの出し縫いの細かさもお見事!これはこの時代ならではの運針数なのです。
なぜかというと、この時代は革が柔らかく、しっかりステッチを喰ってくれるんですね。
しかし60年代から70年代にかかると、不思議と革質が全体的に硬くなってくるんです。
するとどうなるか?
細かくステッチを入れることは、紙でいうミシン目のように作用し、革が破れやすくなってしまうんです。
なので、革の硬さに合わせて運針数が粗くなっていったといわれています。
もちろん運針数が粗くなっていったのは、世界的に経済が発展してきて、生産効率を求めるようになったという背景もあることでしょう。
マニアの方なら、この靴底だけでヤバさが分かりますかね。
靴底のストライプは意匠で手書き。ソールまでかっこつけるという姿勢が、もう~カッコいい!
そしてフローシャイムの旧ロゴ。
筆記体フローシャイムに、旧ロゴヒール。
そういえば、こちらもスペードソールぽいんですよね。
ちなみに中の印字が手書きというのがポイント。古さの証。
703223が工場を表す番号、93302がモデル品番、E7は作られた年月を表します。(1960年代から表記が変わるので、それ以前と判断)
ライナーも布。そしてインソールがVカットなので、これだけで60年代以前というのが分かります。
ここまでがイベント自慢
で、話は変わります。
このように、物にフォーカスするとどうしてもディテールの説明に終始してしまいます。
そうなると、いかに貴重か?ということが強調されてしまい、「そんなに珍しい物、履いていいの?」ってなるんですよね。
お店としては、しっかりと商品説明を付け加えないといけないのでそうなってしまいますが、
なんだかんだ言ってもガシガシ履いてほしいんだよね、というのが僕と中村さんの総意。
だってさ、このAMERICAN VINTAGE DRESS SHOESというジャンルができたのって、10~20年程度なんです。
2000年以前はまだ価値が見いだされず、適当に売られ適当に履かれていたんです。
でもその方が買い物として「健全」じゃないですか?
現代は付加価値付加価値なんて声高に掲げられ、そもそもそんなに価値がない物も
付加価値という名のもとに虚飾されていることもしばしば見受けられます。
一般的な価値よりも、自分の中にだけ価値があればいいんですよ。
そしてもう一つ「健全」と思うことがあります。
それは、「靴は履かれるために生まれてきた」ということ。
骨董的価値が増し、珍しいだけで買われて飾られている靴は、果たして幸せなのか?ということ。
そして今回のイベントでは、50年以上もの時を超えて、ついに靴としての役割を全うすることができた瞬間を、何度も目の当たりにしました。
人も物も幸せになる。お店としてこれ以上幸せなことはありません。
「三方良し」でいいんじゃないかな。
改めてこのような場を設けられたことに、感謝申し上げます。
ちなみに中村さんは1日靴屋を終え、自社の職務に戻っております。
もし茨城県内(千葉の北の方)の方で、家や倉庫の片づけなどの予定がある方は、
ごみゼロヘルパー「こからや」(Click!)にお問い合わせください。
※革靴の問い合わせは、業務に支障をきたしますので、絶対におやめください。
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】HARDENCO(ハーデンコー)
【アイテム】Pleated Jacket
【価格】¥43,780-
【コメント】
まさかの入荷!?!?!?
秋物?違います。春物です!www
本当は2月ごろ届くはずだったのが、先週届きましたー--!
もうね、僕らインポートメインのセレクトショップは、いちいち納期遅れなんかでイライラしてられないんですよ!
作ってくれただけで、もう~ありがたい。ありがとう!本当にありがとう!って思っちゃう。
というわけで、約1年ぶりに届いたハーデン子をご紹介いたします。(こいつら1年の半分しか働いてないんじゃないか?)
Hartford Denim Companyの略である「HARDENCO」は、2010年にコネチカット州ハートフォードにて、
地元のキャンプ仲間だったルーク、マーシャル、デイヴの3人によって設立されたブランドです。
自分たちが最高品質と思える素材のみを使用し、全ての製品はハートフォードにある自社工場で作られています。
カジュアルウェアだけでなく、レストランやバーのエプロンや、木工用ワークウェアなども手掛けています。
2010年スタートというと、当店でいうところのTENDER Co.と変わらないわけなのですが、
なぜ今まで本格的に日本上陸していなかったのか?
これは「地元のキャンプ仲間」あたりにユルさを感じ、いかにもローカルブランドだな~という感じがします。
ローカルブランドてのは大体スモールビジネス。
実際に彼らは、地元のダウンタウンにある工場を借り、ミシンを運び込み、自分達で縫製しつつ、
週末のマーケットで手売りすることから始まり、口コミで販売網を広げていったそうです。
さらに彼らは、「自分たちが最高品質と思える物」だけでなく、それらがさらに「アメリカ製であること」にこだわります。
というように、始まりはユルく。走り始めたら全開で。
「MADE IN USAのデニムブランド」という言葉のイメージからは、一般的にはゴリゴリのアイテムという印象を受けますが、
緩急織り交ぜた絶妙な落としどころを捉えたアイテムをリリースするのが上手いのがHARDENCOだと思います。
そんなHARDENCOのアイテムがコチラ!!!
今回もコーンミルズのデッドストック生地でございます!!!!!
しかもなんと?オリーブカラー???
まさかのグリーンデニムでございます!!!!!!!!!!
ヴィンテージ好きの皆様ならピンとくるかもしれません。
当店でも何度か買い付けたことのあるイギリス軍のグリーンデニムってありますよね?
今回のコーンミルズのグリーンデニムを見た瞬間、どうしてもイギリス軍のそれがチラつき、
思わずGジャンタイプで別注をお願いしてしまったのでございます。
でも、イギリス軍のものをそのまま作ってもらうわけではいかず(もちろんそのつもりも無い)、
カバーオールじゃなくてGジャンタイプならなんでもいいよ!ってことでオーダーして出来上がったのが今回のアイテムなのです。
アメリカのメーカーが作ったGジャンなのに、セカンドやサードどころか、リーバイスかリーかラングラーかもわからない、
まさかここまでオリジナリティ溢れるオンリーワンなGジャンに仕上がるとは思いもしませんでした!!!
最高!!!!!
やりすぎなくらいのトリプルステッチに、相変わらずいい味だしてるボタンやリベット。これら付属品はすべてアメリカ製。
そして名前は、通常英語でGジャンのことトラッカージャケット(Trucker Jacket)っていうんですけど、
こちらはプリーツジャケット(Pleated Jacket)だそうです。
たしかにどのGジャンも前身ごろにプリーツがありますね。
そしてHardencoのGジャンは、プリーツを留めるステッチがカッコいいんです。
その名も「ピラミッドステッチ」。この三角のステッチは、こうやって縫ってくれるミシンがあるみたい。多分古いミシン。
ちなみにこのフラッシャーも自分たちで作成しています。ヴィンテージのレタープリントを使いながら。だからいい味出てるんだよね。
そしてこのジャケット。Gジャンにしては、結構着丈が長くてありがたいんです。
ヴィンテージのGジャンって、短くて着づらいですからね~。
ちなみに洗っても縮みはなかったです。洗ってシワになった分、縮んだように感じる程度。
ですが、肩回りのフィットが独特で、ジャストで選びすぎるとニットやスウェットを中に着れなくなりそう。
なので私はジャストか大き目かで悩んで、大きい方にしました。
着丈や身幅のバランスでいうと、ジャストではお勧めしません。
生地はタテ色がオリーブで、ヨコ糸が白ではなくグレー?杢?糸みたいなんですよね。
それでいい感じの渋いグリーンに仕上がってる。
1回洗っただけでそこそこ色が落ちたのですが、これメチャクチャカッコよく経年変化してくれそうです!!!
サイズ表記は手書き。こういうのもまた良し。
あと、一応ステッチやメタルパーツの色もDIARIESから希望を出しています。立派な別注と言ってもいいかな!
いい感じでできたんじゃないですかね?僕は満足してますよ!!!世界で8着だけだし!
気になる方はお早めにお願いします。
それではまた。お店で会いましょう。