diaries blog | Harley of Scotland(ハーレーオブスコットランド)| Voe Shetland Hi-neck Sweater

※12/7(水)・12/8(木)は、休店日とさせていただきます。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)

※コロナ対策実施中です。

※お正月はOLD TOWNの受注会やります!

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「音の日」だそうです。

コチコチコチコチ・・・・・

機械式の時計の音、良かったですよ。

もちろん巻くときのジリジリジリという音も。これがマニュファクチュール(ジャガールクルト)の音かー!ってね。

というわけで今年も、アンティークウォッチフェアを無事に開催することができました。

ご来店いただいた皆様、誠にありがとうございます!!!

 

実際にご覧いただいた方なら分かるかと思いますが、すごいラインナップでしたねー!

前回は、有名無名問わずバリエーションに富んだラインナップだったのに対し、

今回はロレックス・オメガ・IWC・セイコーと、主軸メーカーを中心にかなり重厚感のあるラインナップだと思います。

もちろんそうなったのはたまたまで、ディーラーさんの入荷状況がそうなっただけです。

なのでやっぱりこういうアイテムは、一期一会なんだよなあ~としみじみと思いますね。

 

これからOH(=オーバーホール)するので、お渡しはもう少し先になりますが、

今回新たな持ち主に出会った時計達が可愛がられますよう、心より祈念申し上げます。

お買い上げいただいた皆様、これよりしっかりと仕上げてもらいますので、どうぞ仕上がりを楽しみにお待ちください。

(もちろん気になることがあれば、なるべく保証期間内にお気軽におっしゃってくださいね~!)

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】Harley of Scotland(ハーレーオブスコットランド)

【アイテム】Voe Shetland Hi-neck Sweater

【価格】¥25,300-(税込)

【コメント】

イギリスの大手ニットメーカーといえばHarley of  Scotland!(日本敗退後はイングランドを応援しよう!)

バリエーション豊富なハーレーのニットの中から、選び抜いた素材で別注して作ってもらったやつです!

それでは1年ぶりの紹介となるので、まずはブランド説明からどうぞ。

イギリスは北東に位置する港町・ピーターヘッドに、

Peter Harley Buchanによって1929年に設立されたのがハーレーオブスコットランド。

軽さと柔らかさを追求するため、1980年代からはイタリアから糸を輸入し、

メリノウールのブークレ素材でフェアアイルニットを編み始めました。

また現在では、時代とともに消えていった「フルファッション」という

縫い目の無い(シームレス)製法で作る、数少ないメーカーの1つにもなっています。


という、割とメジャーな海外ニットブランドの、ちょっとマニアックな素材を使用したセーターです。

そのマニアックな素材というのがコチラ。

その名も「Voe True Shetland」。

これが何かと言いますと?

「Voe shetlandコレクションは無染色の羊の毛を使用しています。

使われている羊の種はシェトランド種。シェトランド諸島の食料の少ない過酷な自然の中でも、強く生き抜く羊です。

危険な崖を渡り歩いては海岸へ降りていき、干潮時には海藻を食べています。

シェトランド種は世界的に見ても独特で、とても良質なやわらかい毛質に定評があります。

1953年に、人類初となるエベレスト山頂に到達したエドモンド・ヒラリーも、Voe Shetlandを着用した歴史があるほど。

この素晴らしい羊毛は、シェトランド諸島の専門家によって手作業で等級分けされ、選別されています。

最高の品質を維持し、真のシェットランドニットとして、世界に出荷されているのです。」

というものなんです。

 

このVoe True Shetlandという素材ですが、初めて知ったのは5年前のこと。

実は以前、TENDER Co.でも使ってた素材なんです。

見たのはそれっきりで、まさかHarleyでも使えるなんて今まで知らなくて、展示会でこの「VOE」の文字を見た時に飛び上がりました!!!

ちなみにVoeってのは、シェトランド諸島のおよそ中央部にVoe Cliffという崖の名前から来てるんですが、

その崖を上り下りして海藻なんかを食べているんだそうですよ。

ほら、最近羊とか山羊とかが、断崖絶壁を上り下りしている動画とか見るでしょ?

あれは、貧弱!貧弱ゥ!な弱い動物が天敵が来ない場所で食事をするために持った習性だそうです。

 

また、そのような環境で個体管理され、正真正銘シェトランド諸島で生まれ育ち、

シェトランド諸島内で採れたウールを使用しているから、True Shetlandと呼んでいるのです。

 

世の中にはたくさんの「シェトランドセーター」というものがあります。

ですが、彼らに言わせてみれば、その殆どが「シェトランド風セーター」。

シンプルなデザインで暖かく着やすい。

だからこそ、多くのシェトランド風セーターが作られたんだと思います。

その中で、伝統のシェトランド産シェトランド種の羊を守るために、今も細々と受け継がれているんです。

 

また、この貴重なVoeシェトランドは、保温性を最大限に高めるために、染色をしません。

だから、カラーバリエーションが非常に少ないのです。

これが羊の毛そのまんまの色。

こんなプリミティブ(原始的)なセーターもなかなか無いでしょ!?

世界最古の起源をもつセーターかもしれない。

ホントそれくらいスコットランドの歴史ってすごくて、スコットランド発祥の物を上げると、

タータンチェック、マーマレード、レインコート、自転車、タイヤなんかもそうらしい。

 

そんなVoe True Shetlandの着心地を最大限に活かしてくれるように、ハイネックに合わせました!

今年の冬は寒くなるらしいから、出番多そう。

 

さらに製法は、Harleyらしくフルファッション!

フルファッションとは、例えばこの場合、ボディ・袖・首や袖や裾のリブを編みたててから、

最後に編むようにしてつなぐことを言います。

語弊があるけど、分かりやすく言うなら「全部編んでる!」てことです。

(ま、今や日本の島精機が誇るホールガーメントがあるから、全部編んでるのはそっちなんだけどw)

でも実際触ってみてもらえれば、つなぎ目の違和感の無さをお分かりいただけるかと思います。

ミシンで縫うとそこが膨らんで硬くなるので、フルファッションの方が違和感なくて良いんですよやっぱり。

なので着心地も良いですよーーーーー!

また保温性を最大限に活かすコーディネートの仕方としては、一枚上に「風を通さない」アウターを着ることです。

ただし、風を通さないとなるとナイロン物を羽織りがちなのですが、静電気が気になりますよね?

ウール100%とナイロン100%って、なんか相性悪い気がするんです。

なのでそんな時は、僕らの大好きなベンタイルかモールスキンがお勧め!!!

ベンタイルは防水・防風ですが、糸を詰めて詰めて織られたモールススキンも、どっこい風を通しません!

なのでモールスキンって結構長いこと着れるんですよね~。

よかったら参考にしてみてください。

 

 

てな感じで、先日もYouTubeに載せましたので、合わせてご覧いただければ幸いです。

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。