diaries blog | Kanell(カネル)| Bonaparte & Midship -pastel dyed-

※3/9(水)・3/10(木)は、都合により休店日とさせていただきます。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)

※コロナ対策実施中です。

 

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「エスカレーターの日」だそうです。

これが筑波(西武)が誇ったエスカレーターだ!

カーブしたエスカレーター。その名もスパイラルエスカレーター。超絶技巧エスカレーター。

今はもう、無い。

この神殿みたいな西武、30年前だけどなんとなく覚えてるかな。

筑波改め「つくば」って、現在進行発展中の珍しい地方都市だと思うんですけど、

貴重な古き良き時代の産物までどんどん失われていくのもタマにキズ。

その点、今DIARIESがあるエリアは、駅から徒歩圏内にもかかわらず、発展に取り残されている場所なんです。

だから選んだというものある。

なので、今の内にDIARIESに来てもらって、近隣を散策するのも面白いですよ!

DIARIES~天久保・千年一日珈琲焙煎所ラインがオススメです!

 

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】Kanell(カネル)

【アイテム】Bonaparte

【価格】¥16,500-

【コメント】

久々のパステルです!!!

久々どころかKanellでは初めて!

そして実は、1年遅れで届いたんですよーーーーーーーーー!!!!!

もちろんコロナのせいでございます。もう届かないかと思ってた。

やっぱり実物はメチャクチャかっこいいわぁ~~~。

本日は、Kanellをしっかり説明すると、とんでもなく長くなってしまいそうなので、本日は染料に関してのみご説明します。

上記の写真の通り、淡い風合いのブルー。先日のPICCADILLYに続き、スタイルカウンシルのCafe Bleuって感じ。

そしてまさにスタカン時代のポールウェラーのように、ものすごくフレンチな色なんです。

それがこのPASTELと書いてパステル。パステルバジャック(言いたいだけ)

 

それではパステルという染料に関して説明しましょう。


Pastel Bleuは、ホソバタイセイ(isatis tinctoria)を用いた染色方法で、「世界最古のブルー」と言われています。

その起源は古代エジプトまで遡り、16世紀末にインド藍(タイワンコマツナギ)が輸入されるまで、

ブルーを表現できる唯一の染料としてヨーロッパで重宝されていました。

パステルは、まずホソバタイセイの葉を摘み取り、すり潰し、乾燥させた後、

その繊維を発酵させ、グレープフルーツ大の大きさに丸めます。

そしてできたのがCocagnes(コカーニュ)という染料の塊。

コカーニュは、金にも並ぶ貴重な物として、大切に扱われてきました。

パステルの一大産地であったフランス・Toulouse(トゥールーズ)はその産業で栄華を極め、

そのブルーは富の象徴とされ、ナポレオンは彼の軍隊の制服にパステルブルーを用いました。

しかし、バクテリアを用い発酵を促しながら進めるコカーニュ作りや染色作業は、

非常に熟練した技術が必要で、安定した色を出すためには、天候や気圧にまで注意しないといけません。

そのため、16世紀末に安価で扱いの用意なインド藍がアジアから大量に輸入されることで次第に衰退し、

さらにドイツで合成インディゴ染料が開発されることで、技術の伝承は完全に潰えたかに思われていました。

しかし後年、この失われつつあった伝統技術を継承すべく、数名の有志がPastel Bleuの復活を試み、成功させます。

現代でもこの技術を扱える職人は数えるほどしかいませんが、

そのスピリットは確実に次の時代へと受け継がれています。


ま、ダイアリーズのブログを以前からご覧の方なら分かりますよね。

ホソバタイセイ。テンダーのウォードと同じ染めです。。。

フランス製のKanellのカットソーを、パステル(=ウォード)で染めたやつなんです。

これだけでヤバイのは分かりますよね?

何がヤバイって、このモデルにこの染料。

というのは、KanellのBonaparteは、ナポレオンボナパルトから取っているのは先刻承知。

そしてこのパステルのブルーというのは、フランス国旗のブルーはパステルから取ったという説があるほど。

なのでもはやナポレオン軍なのです。

となれば、ナポレオン軍のマガジンポーチをモチーフにしたあのバッグを背負えば???

あなたは下町のナポレオン!(違う)

 

それはさておき、染める前はこんな色でした。

それがこう。

 

縫製部分が白いのは、そこだけポリエステル糸を使っているからです。

昔々からつづく天然染料なので、天然繊維しか染めることができないんです。

それはそれで、現代の服を染めた時に出る意外な結果=どのように染まるか?というのも、楽しみの一つです。

意外とワッペンはしっかり染まってたり。

 

いかがでしょうか?パステル。

さらに今回は、久々のパステル、Kanellでは初のパステルということで、贅沢に色々染めてもらいました!

【アイテム】Midship

【価格】¥16,500-

【コメント】

ボーダーだけでなく、パステルをダイナミックに楽しみたいという意味で、無地もご用意しました!

ベースとなったモデルは、BonaparteではなくMidshipというやや細身のモデル。

このモデルは、Fileuse d’Arvorをご存知の方には懐かしいモデルです。

フィル―ズダルボーのBRESTモデルです。ご覧の通り、肩の重ね縫いも健在。Bonaparteにもありますが、こちらが本家。

勝手にボートネックらしいボートネックだと思っているボートネックも、ポリエステル糸の白ステッチがアクセントになってカッコイイですね!!!

そしてメチャクチャカッコイイと思ったのがこのタグ!

ポリエステルだと思ったら意外にしっかり染まっちゃいました。

そして、パステルのブルーとゴールドの組み合わせがヤバイ!!!!!

着たら見えない自分だけの楽しみ。

そういう服が僕は好きだな~。

 

以上パステル2連発!例によって在庫は少なめですので、気になる方はお早めにどうぞ~!

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。