diaries blog | LOUNGE ACT(ラウンジアクト)| 1 Tuck Trousers/Cavalry Twill

※10/6(木)は、休店日とさせていただきます。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)

※コロナ対策実施中です。

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「山の日」だそうです。

まちがいなく週一以上のペースで華山を登っております!

巷(DIARIESのお客様の間)で話題の麻辣十食!

お客様にも未食のメニューを教わったりしながらメニューを開拓。

しかし絶対注文しないわけにはいかないメイツァイコウロウ(左の皿)

パリで食べたベトナム料理ボ・ブンを思い出させるホーフェン(右手前の皿)

そしてやっぱり辛すぎるホイコーロー(右奥の皿)

酒も米も進みまくりますので、引き続きおススメですよー!

 

ちなみに麻辣十食と書いて、発音はマーラーシーシーみたいです。

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】LOUNGE ACT(ラウンジアクト)

【アイテム】1 Tuck Trousers/Cavalry Twill

【価格】¥38,500-

【コメント】

着実にファンを増やし続けている?と思われるラウンジアクト。

繊細で確かな技術に裏付けられた服造りは、着れば着るほど奥深さを実感することでしょう。

まあね~、あまりに奥深いので、DIARIESではまだシャツとパンツしかオーダーできてないんですけどね。

テーラー仕込みのジャケットやコートもあるのですが、すごすぎてまだ僕の手には負えないんですよ。それくらいすごい。

なので、まずはシャツとパンツを知り尽くすために、腰を据えて展開していきたいと思います。

 

そんな思いが伝わったのか、本日ご紹介するトラウザーズは、入荷と同時にサイズが欠けてしまいました。

なんなら昨年も入荷していたのですが、ブログ紹介前に完売しております。

 

というわけで、詳しく見ていきましょう。

こちらはラウンジアクト定番のトラウザーズ。

春夏はコットンのものがありましたが、こちらは秋冬らしくウールのもの。

春夏のチノの時は、タフな生地を使用しているおかげか、まだ若干のカジュアルさは残っておりましたが、

こちらのウール素材バージョンは、もはや完全な、しかも最上位クラスのドレスパンツです!!!

デザインはインタックのワンタック。

インタックとは、タックが内側に向いていることです。

ちなみに、内向きと外向きで何が違うかというと、性格が違います。パンツにも性格があるんです。

なので、このパンツを穿くと内向的な性格になります。いや、内向的な性格だから選ぶのかもしれません。

鶏と卵ですね。

 

そんなくだらない事言ってる場合じゃなくて、タックの向きと生地の張りが組み合わさることで、

太もも部分が外に広がろうとしたり、逆に内に向かってシルエットを抑えようとしてくれます。

文字で説明するのが難しいので省略しますが、ドレスパンツはインタックで、

カジュアルなパンツはアウトタックがいいんじゃないかな。

 

また、ポケットはナナメで手を入れやすく、上下にカンヌキ留めを施しタフに使えます。

ウエスト部分の帯幅は3.5㎝とドレスパンツのそれですが、意外にもベルトループは6㎝とかなり広め。

ベルトの幅は選びませんね。(Martin FaizyのDress Beltも楽々通ります!)

 

ちなみに、なぜこんなにベルトループが太いのか?

その理由は、おそらくサイドアジャスターが付いているからだと思います。

アジャスターの上にベルトが通る場合も考慮した上での、ベルトループの長さというか幅。

 

そして裏の造りを見ると、これはもうドレスパンツですね。

ストライプの部分をマーベルトと言います。

このマーベルトの役割は、もちろん履き心地を良くするため。

具体的には、シャツが出にくいようなど色々ありますが、こちらは肌への当たりを柔らかくするためかな?

このパンツを穿いて思うことは、これだけ作りこまれているのに「軽くて柔らかい!」こと。

 

逆に重くて硬くなる理由は?ってことなんですけど、それはディテールにこだわってあれもこれもと作りこんでいくと、

結果的に生地が重なって硬く重くなっちゃうこともあるんですね。

 

ですが、ラウンジアクトのトラウザーズは腰回りのフィット感が尋常ではありません!

その秘密は、ベルト芯。通常は接着芯を使うところを、アイリッシュリネンフラシ芯を使用しているので、

柔らかい上に穿く人の腰によりフィットし、フィットした結果として重さが分散される=軽く感じるんでしょう。

また、接着芯ではなくアイリッシュリネンの芯を使うメリットとして、通気性が良くなるというのも挙げられますね!

パンツって、構造上どうしても腰回りは生地が重なってしまいます。

だから、アイリッシュリネンを使用すれば、少しでも熱が逃げやすくなるのではないでしょうか?

 

たとえば例のシャツでハンドステッチが使われていたように、とにかく「着る」ことへの執着がハンパないのがLOUNGE ACT。

そしてこちらのトラウザーズは、この造りを実現するために、青森県のトラウザーズ専門の縫製工場で仕立てられています。

おそらく、LOUNGE ACTのアイデアを実現できる工場は、数少ないのではないでしょうか?

 

そして見た目で最も好きなのがこの部分!

折り返した脇割の部分を見てください!

予め言っておきますが、ミスではないですよ!

脇割のミミの長さが前と後(写真では左右ですが、左側が前身頃で右側が後ろ身頃になります。)で違うのは、

後身頃の生地を「イセ」こんでいるから。

出ました~!服好きの方(特にクロージング)の方と話すと必ず出てくるイセ込み!

でも、ジャケット以外でイセを使うのはあまり聞いたことがありませんね!ちなみにLOUNGE ACTのシャツの袖もイセ込んでますよ!

これ、本当にすごくて、後ろ身頃の生地がたっぷりとられているので、立ったり座ったりが非常に楽なんです!

 

お尻の部分を見てもらうと分かるんですけど、絶対に平面に置けないくらい、生地がふくらむんですよ。

それだけ立体的に生地が取られているということなんですが、まるで太目のイージーパンツを履いているような感じ。

全くストレスを感じません。

 

極めつけは生地!

タテ糸ヨコ糸ともにメリノウールを使用したキャバルリーツイル。

尾州・愛知県津島市にある「山栄毛織」で織られた生地です。低速織機を使用し、かなり高密度な仕上がり。

弾力としなやかさが特徴で、ふくらみのあるウールの風合いを活かしています。

キャバルリーツイルは綾目が立つ織り方で表情が豊か。さらに杢糸を使用することで、重厚感を持たせています。

 

キャバルリーなので、それなりに厚みもありしなやかで履きやすい。

またウールなので艶もあり肌触りはサラサラ。

そしてキャバルリーでウール100%というのもお見事!!!!!

上品ですがガッシガシ穿きたいトラウザーズでございます!

 

なのでドレッシーなスタイリングだけでなく、ロンTにスニーカーでもいいんです。

LOUNGE ACTのコンセプトとしては、「最高の造りの物を普段から着てほしい」ってことなんですよ。

これすごく大事なことで、良い物ってのは「普段から着る」ことが大事なんです。

ハレの日だけではダメ。気負い過ぎて着られちゃうから。だからガシガシ着て欲しい。

 

そうですね~、是非おススメしたいのは、先日ご紹介したAUBEGEのKurtyかな?

だってラウンジアクトだから・・・

ドレスとグランジを合わせたってNevermind!

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。