diaries blog | MOCEAN(モーシャン)| Velocity Pants

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ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「語彙の日」だそうです。

語彙力も筋肉みたいなもんで、言葉も鍛えないとダメ。つまり本を読まないとダメ。マジで。

ある程度本を読んでないと、ブログって書けないんですよ。言葉が出てこない。

本を読んでない時期に書いたブログって、自分でも「幼稚だな~」って思いますもんね。

読んで、書く。インプットとアウトプットの繰り返し。

さて、筋トレやるか。




じゃ、今日は衝撃の商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】MOCEAN(モーシャン)

【アイテム】Velocity Pants

【価格】¥30,800-(税込)

【コメント】

え~~~っと、何から話せばいいかしら?

廃番となってしまったMOCEANのVelocity Pantsです。

もちろんアメリカ製です。

でも1年前に、GOOD BYE/BUY MOCEAN!をやったばかり・・・汗。

のはずがですよ!?!?!?

入って来ちゃいました。



そもそもMOCEANの経緯から説明しますとね、

2年前にMOCEANから「MADE IN USAやめて中国製にするわ!」と打診があったわけですよ。

なので、もうこれは最後とばかりに2020年春夏に向けてオーダーをかけたんです。

いつものカーゴショーツと、今回のベロシティパンツを。

当店がずっと取り扱いを続けてきたアイテムですからね。



しかし、コロナがそうさせませんでした。

結局2020年はMOCEANが届かなかった。

挙句の果てに、昨年の今頃はMOCEANの工場がクラスター化。

もうこのまま消えてしまうだろう、と私は思いました。

だから有終の美を飾りたく、DIARIESではサンプルを取り寄せ

「GOOD BYE/BUY MOCEAN!」というイベントを開催したわけです。



それが昨年末、MOCEANに動きがあり、「USA工場が動かせるかも」と連絡がありました。

でも作れるのはBarrier Shortsという1型のみ。

1型だけでも残ってくれたのはありがたいことだけど、DIARIESではずっとCargo Shortsを売ってきたからな~と思い、

あえてバリアーショーツは取り扱いませんでした。



12年間取り扱ってきたMOCEANとも、とうとうお別れかな・・・と思った時、突然の連絡が!!!



「倉庫整理してたら、Velocity Pantsが200着くらいあるんだけどどう?」って、えええぇぇぇぇ~???

しかも、在庫整理のくせに決して安くなるわけではなく、買うなら全部買ってほしいって・・・(滝汗)



一応、詳しい着数を教えて欲しいと打診し、俺としても時間稼ぎ。

数日後、「全部で167着ある」とのこと。。。



俺「買います・・・・・(脇汗ビッチョリ)」



やっちゃいましたーーーーーーーーーーーーー!!!

いつもはチキンバイイングですけど、行く時は逝く男です!



似たようなケースでいうとNew England Shirtsがありますね!

あれも100着以上仕入れましたが、5年経った今もまだ在庫があります!www(笑えない)

それなのにこんなことするの、バカなんでしょうね!!!



普通は過去に学ぶんでしょうが、俺は過去には捉われません!

過去を塗り替える事をしたいんです!自分を超えることができるのは自分だけ!



とカッコイイこと言ったつもりになってる名言言いたいオジサンですが、

本当は「こんな時代だからこそ、バカやりたいね~!」ってとこです!



コロナのせいで、軒並み楽しみが奪われてるから、ウチみたいなお店ができるのはこんなことくらいだし。

コロナのせいでMOCEANが作れなくなったのなら、これが俺なりのコロナへの復讐ですよ!

ただじゃあ転ばねぇ~ぜ!ってね!

ちょっとでもお客様に笑っていただければ幸いです。



それでは改めまして、ブランド説明からまいりましょう。

すでに説明不要かとは思いますが、俺の筆が進まないからという理由で、ブランド紹介からいきますね。これぞルーチンワーク。


1991年に、カリフォルニアで立ち上げられたファクトリーブランド。

自社工場としては設立当時より、ナイロン素材のテクニカルジャケット、パンツ類全般を得意として、

シェラデザイン、パタゴニア、REIなどアウトドアブランドの下請けとして生産を行っていました。

現在では、カリフォルニア州のバイクパトロールや消防士、救急隊のユニホームを生産していることからも、

その製品のクオリティの高さがうかがえます。


というブランドです。

さて、今回ご紹介するのがVelocity Pantsというもの。

Velocity=速度という意味で、モーシャンらしい「自転車用パンツ」になります。

みなさまにはターミナルベロシティという映画でおなじみかと思います。(古いし、見たことない。)

それはさておき、ナイロンパンツにしてはなかなかのお値段。

初めて見たときは私もそう思ってセレクトしてこなかったのですが、実は私物としてかれこれ7年も履いているパンツなんです。

自転車乗るときはもちろん

Sunglasses/American Optical dead stock from 1960’s~

Short/Gitman Vintage (Shirt jacket)

Shoes/SKYDEX

Bycycle/土浦駅でレンタル

(全部自分の店の服でした。しかも、全部もう買えないヤツ。)



山登りや

Sandal/BEDROCK

(流行のHOKA ONE ONEとは正反対のベアフットサンダル。選ぶのはいつもストイックな方)



フジロックとったアウトドアでも。

Hat/U.S.Army

Coat/KUON

Boots/ROSSI BOOTS

(暑くても蒸れにくくて、1年中履けるのがすごい。)



そして最も活躍するのが海外買い付けの時。

Down Jacket/P.H.D.

Vest/WORKERS

T-shirt/Schiesser

BOOTS/ROSSI BOOTS

(アメリカ生まれのMOCEANに、イギリス・フランス・ベルギー・オランダ・イタリア・ドイツと、ヨーロッパ各地の空気を吸わせる。
コイツもビックリしてるんじゃないかね。)

片道約12時間のロングフライトでもストレスを感じさせず、あらゆる天候にも対応でき、

セキュリティポケットなどの使い勝手も抜群で、ついでにシルエットもものすごくカッコイイというのが、

実際に履いてみてわかりました。



私も丸5年ハードに使ったところで、そろそろ縫製にもダメージがでてきたので修理しつつ、

そんなに履くなら2本目3本目と買い足し、現在夫婦で3本づつ、Velocity Pantsだけで計6本あります!www



それくらいなので、これを機に一生分を買うと思います!

ついでにお客様も欲しいじゃないかな~と思って!wwwww

ここまでが前置き!長い!

ディテールを説明していきますね!

特徴としてはやはり自転車仕様というところ。

素材はおなじみサプレックスナイロン。

何がいいかっていうと、防水透湿はもちろんですが、いわゆるシャカパンといわれるナイロンパンツのようにはシャカシャカしません。

たいてい良いナイロン素材てのはそうなのですが、キメが細かくてしなやかです。

そしてお尻・ふともも周りはゆったりしつつも、裾にいくにしたがってギュギュっとテーパード。

これは当然、自転車のペダルを漕いだ時に巻き込まれないようにするため。

ちなみにモーシャンからは太いナイロンパンツも出てますが、モーシャンじゃないといけない意味が見いだせず選びませんでした。

このベロシティパンツは、ナイロンパンツでこんなシルエットはなかなかないので、圧倒的なデザインだと思います。

そしてバックに回ると、

後ろだけ、ナイロンではなくストレッチ素材に切り替わってます。

これは自転車を漕ぐ時の足の動きを想像してもらえれば分かると思いますが、

普通のナイロンだとつっぱっちゃって、自転車漕げないですよね。

あともう1か所自転車らしいディテールがありました。

ひざにはベンチレーション。

これのおかげで空気が抜けてくれて、真夏でも履けます!

冬は中にサーマルを履いちゃえば大丈夫ですよ!

では次からは、モーシャンらしいディテールをご紹介。

モーシャンといえば、バイクパトロール(=自転車に乗った警察・警備隊)の制服を作っていること。

なので、ウエストがゴムのイージーパンツには似つかわしくない極太のベルトループが特徴です。

これはおそらくガンベルトなどを装着するため。

なのでベルトループが太いばかりか、カンヌキ留めすらしてあります。

この無駄なスペックを着るのが、個人的には楽しい。

そしてポケットも警察ぽいです。

やはり取り調べに必要なペンポケット!

個人的には、ゴルフで使いたいなと思ってます。ティーをここに差してたらかっこいいな~って。

(ちなみに私のベストスコアは102です。まあまあでしょ。)

次はすごい細かいところ。こんなのdiariesしかか見てないよなってところ!!

ポケットのベルクロ(マジックテープ)の長さを見てください。

ベルクロ(マジックテープ)がついたセキュリティポケットがあるのですが、ベルクロ(マジックテープ)の長さが全然違うんです!

これを初めて見た時、「不良品だよなあ?」と思ったんですが、

すべての製品がこの仕様だったので、こういうデザインなんだよなと認識しました。

でもなんでこんなことするんだろう?と思ったら、実際に使ってみてわかりました。

例えば、私が海外で買い付けする時は、ベルクロが長い方のポケットに地下鉄やトラムのパスや小銭を入れときます。

そしてベルクロの短いポケットには携帯を入れておきます。

というのは、地図を見たり写真を撮ったりと携帯の方が使用頻度を入れておくと、

ベルクロの短い方には、指をスッと入れられて物を取り出しやすいんです。

反対にベルクロが長い方は、べリベリと両手を使わないとポケットを開けません。

だから落としたら困る物をいれておく。

これぞまさに実用性から生まれたデザイン。発見したときはシビれましたね~!



そして最後はなんと言ってもシルエットのカッコ良さですね!!!!!

T-shirt/ANDERSEN-ANDERSEN

Shoes/7CCR

ナイロンパンツでこのシュッとしたシルエット!「シュッとした」が一番ピッタリくる!

(ほらやっぱりどっちももう買えないー!)

Outer/DEFCON5

Inner/S.N.S. Herning

Boots/いつもの

ミリタリールックにも当然合います。

Outer/Gitman Vintage

Inner/Gitman Vintage

Shoes/Quilp by Tricker’s

実は革靴合わせるのが好きです。ナイロンパンツなのに。

ナイロンパンツだけど、このシルエットなら革靴履きたい。

特にこういうナイロンとレザーを合わせるような、一見合わなそうだけど意外に合う!?と気づいた瞬間は、

洋服好きとしてすごく興奮する瞬間でもあるんです。

食べ物でもそうじゃない?

スイカに塩、ラーメンにレモン、メロンに生ハムみたいな。(果物多い)



そして、うわ~意外!?うんめー!っていうコーディネートの最たるものがコチラでした。

Outer/Lewis Leather (Twin track BRONX) vintage from 1970’s

Shoes/7CCR

革×ナイロンどころか、ゴリゴリのヴィンテージと。



元はただのバイクパトロール用パンツなのに、ここまで幅広いコーディネートが楽しめるパンツもそうそうありませんよ。

でも、手に入れられるのはこれが本当に最後の最後。

上記コーディネート例にもあった通り、なぜかウチの取り扱い商品って、いきなり買えなくなるんです。

こういう煽り方は好きではないですが事実だし、私としても仕入れたくても仕入れられないのは悔しいし、

完売した後に「もう入ってこないんですか?」と聞かれると、申し訳ない気持ちになるし。



だから、僕は後悔したくないので、全量買い取りました。



正真正銘、最後のVelocity Pantsを、どうぞお楽しみください。

Remember MOCEAN!!!!!




それではまた。お店で会いましょう。