※7/15(水)は、通院のため休店日とさせていただきます。
※7/16(木)は、休店日とさせていただきます。
※ただいま夜の自粛中につき、18:30閉店です。(19時までは割といます。)
1ST PAT-RN ORDER FAIR
7/23(木)~7/26(日)
12:00~18:30 (24日夕方ごろ、CristianoがFacetimeにて参加予定。)
※保証金として、商品1点ごとに現金1万円をお支払いただき、
ご注文を完了させていただきます。商品到着時に、残金をお支払いただきます。
オーダーに関するその他の事項は、当日ご説明いたします。
ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「内視鏡の日」だそうです。
今度は鼻から入れて・・・
BREAKING NEWS!!!!!
なんと!?あの喜乃壺(きのこ)の煮干醤油ラーメンが、通販で買えるようになりました!!!!!
(これはイメージね。商品は麺とスープだけです。スープはマジで味わってほしい。)
俺がいつも食べてる、一番食べてるラーメンを、是非このブログをご覧の全国の皆様も食べてみて欲しいです!
そしていつか!喜乃壺とDIARIESのために!茨城を来訪していただけないでしょうか!?
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】SANDERS(サンダース)
【アイテム】Straight Tip Oxford Shoes -special order for diaries-
【価格】¥57,200-(税込)
【コメント】
そろそろ、ちゃんとしたマトモな靴を紹介しようかと思います!www
3年ぶりにサンダースから届きました!
3年ぶりの紹介となりますので、まずはブランド説明からどうぞ。
Sanders & Sanders Ltd.は1873年にウィリアム・サンダースとトーマス・サンダースの兄弟によってラシュデンに設立された、
約135年の歴史を持つ、靴の聖地ノーサンプトン最後の実力メーカーです。
会社はファミリー・マネジメントの第4世代中で、90人以上の職人を雇っています。
現在では生産機械と高度なコンピュータ制御システムに補足されていますが、
伝統的なグッドイヤーウェルト製法は現在でも引き継がれ素材へのこだわりは今でも変わらず、天然素材のパーツをほとんどに使用しています。
その証として、イギリスの靴業界の分野としては僅かなメーカーにしか与えられていないIS09002のAssurance認可を取得しています。
商品はイギリス市場に供給するのと同様に、30以上の国と地域に輸出しています。
日本へは2006AWより本格的に導入となります。
特にSanders Uniform Footwear Collectionは世界中の多くの警察、Military、およびSecurity用のシューズとして採用されているコレクションとして有名です。
また、イギリス国防総省(MOD)向けに供給されるレザーシューズ(UK製)のほとんどがSanders製で(非常に大きな利権です)
ファクトリーの約50%をその製造ラインとして割当てられています。
その為、自社コレクションは他のノーザンプトンのメーカーと同様のグッドイヤーウエルト製法と天然素材を使用しても製造コストが抑えられ、
コストパフォーマンスに優れた伝統的なMade in EnglandのShoesを製造できるのがSanders最大の魅力です。
というブランド。
ですが、ほとんどの方がご存じですよね???
ようやくというか、今更というか!?www
正直、僕自身もそのように思っていたので、
diariesらしくサンダースを取り扱うにはどうしたらいいかな~とずっと考えてました。
ちなみに、diariesを設立する前から展示会で見てきたので、8年間ずっとどうしようか考えていたわけです。
で、じゃあなんでサンダースを?ということになるわけですが、
これまで扱ってきた黒のオックスフォードシューズが、どんどん扱えなくなったり値上げしたりで、
素材なり価格なりが一番良い時にセレクトしちゃうと、
だんだんと素材のクオリティや価格に関して妥協しないとならなくなる場合も出て来ます。
そうなると、売れると分かっていても、一番良い時を知っているので、
妥協したものをウチのお客様にはお勧めできないな~というわけで、
最近は黒のオーソドックスな短靴が用意できなかったわけです。
そして黒の短靴というのは、これ以上ないくらい実用的なアイテムであるわけですから、
作りも価格も実用的でなければならないというのが命題であると考えます。
そこで実用的=Utilityなブランドは?と改めて考えてみました。
国内外を問わず、いろんなブランドが候補に挙がりましたが、
お客様からアドバイスをいただいたのと、
「最もわがままを言いやすかった」サンダースに白羽の矢が立ちました!
(Y崎さん、ありがとうございます!!!)
まあ作りは間違いないのは、8年間見てきてますし!
では、どんな相談をしたかというと?
「5万円以下で、最も素晴らしい靴を」とお願いして作ってもらいました。
※3年前は49000円で作ってもらえましたが、今回は52000円になってしまった。
今後は難しいかもね~?
それが今回届いた靴です。
いや~箱を開けるまでドキドキしたー!
そして蓋を開けた瞬間、固まりましたよ・・・これはすごい靴が届いたぞ、とね。
まずは革。
サンダースといえば?日本ではガラスレザーですが、今回はカーフをご用意させていただきました!
何もしてないのにこのツヤツヤ光る革!いいですね!
そしていつものサンダースといえば、ストレートチップも人気がありますが、
こちらはミリタリーラストではないため、ストレートチップのステッチは3本ではなく2本です。
そして木型も特別なやつ。
ラスト(木型)は14〇〇2というタイプで、本国イギリスのサンダースのラインナップでもみかけない、
ドレスコレクション用の木型を使用しています。
トゥ(つま先)から流れるようなラインと、光が反射してるあたりで少~しだけエッジが立っているのがポイントですね。
そして今回のオーダーは、diaries史上最もフォーマルな靴となりました。
内羽根のストレートチップです。
これ以上はもう、オペラパンプスとかエナメルのどフォーマルな靴くらいになってしまいます。
この内羽根×ストレートチップであれば、冠婚葬祭からビジネスまで、最も幅広く使える実用的な靴だと思います。
以前この手の靴でいうと、White and coの靴を別注で作りましたが、あの時は外羽根でしたね。
でもあれから、これまた別注のQuilpを内羽根で履いてみて、そのカッコよさに今更気づき、
フォーマル寄りのやつも履いてみたいなと思い、今回は内羽根といたしました。
そしてここまでが私の別注ポイント。
ここからは、言ってもないのにサンダースが勝手にやってくれたことです。
まずはこちら。
なんと!?カラス仕上げ!!!!!
このように靴底を真っ黒に塗って仕上げることをカラス仕上げといいます。(半カラというのもあり。)
できるだけフォーマルを狙ってくれたようです。
ちゃんとヒールの角も落としてくれてますね!
そしてソール周りでもう1か所。
丸コバ!!!
グッドイヤーウェルトのコバの角が、丸く削られているのがお分かりいただけますでしょうか?
これはね~、製品にしてからの加工になるので、アッパー部分を削らないようにコバを削るのは大変な作業なんです。
まさかここまでやってくれるとは驚きました。
と同時に、サンダースに頼んでよかったな・・・と。
またこの丸コバの意味は、マッケイ製法と比べるとボリュームがあるグッドイヤーウェルトを、
コバを削ることでできるだけシャープに見せることができます。
つまりドレス寄りということです。
そして先ほどのカラス仕上げが活きてきます。
丸コバにすることで、靴の裏も少しだけ見えてしまうことから、
カラス仕上げにして靴の裏が見えても真っ黒になるようにしたんでしょうね。
ちなみにサンダースからは、Veveled(ヴェヴェルド)仕様と言われてますが、
これをヴェヴェルドと言及してしまうと、革靴原理主義の方から怒られそうなのでやめときます。
そして最後に内側。
なんか知らないですけど、見慣れたサンダースのロゴの下に、Flexible Comfort Insole by PORONという文字が。
どうやらインソールが入ってるようです。
このPORONソールそいうものがどういうものかといいますと、
「ロジャースイノアックコーポレーションが生産する、高密度で極めて微細かつ均一なセル構造で、
優れた衝撃吸収性能を持つマイクロポリマーシートを使った高機能ウレタンフォームです。」
と、いただいた資料にはありました。
実際に足を通してみると、インソールが入ってるはずなのですが、
ジャストフィットのドレスシューズでも薄くて気にならないのがいいですね。
当店だと以前よりSpencoのインソールを取り扱ってますが、あれより断然薄いです。
でもクッション性はすごいっていう。
またお客様に聞いたのが、PORONはマウンテンバイクのエルボーパッドや、
軍物のグローブにも使われているみたいです。
SpencoよりSKYDEXに近い感じですかね。
そして当然ですが、3年前にオーダーした時に買って履いてます。
左が新品で右が私物(3年物)
靴はやっぱり履きこんだ方がカッコいいわ~~~~~!!!
当たり前ですけどツヤも出ます。
ガラスレザーと違って、これは育て甲斐がありますよ!
前回オーダーした時は、就職用やお客様自身の結婚式に履くためという方もいらっしゃいました。
当店の別注したアイテムが、そのようなお客様の節目にお役に立てること、恐悦至極に存じます。
個人的には、もう結婚式のような席には呼ばれなくなってしまったのですが、
お世話になった方々の葬儀などで履くことができました。
祖母の墓前で「今日は自分でデザインした靴を履いてきたよ。
まだまだ頑張るから見守っててね。」と心の中でつぶやきました。
バイヤー冥利に尽きますね。
コロナ禍でリモートワークなどが増え、まずますこういった革靴のニーズが減ります。
しかし、人前に出る機会が減るからこそ、
ここぞという場合にはちゃんとした物を身に着けてほしいと思います。
それではまた。お店で会いましょう。