diaries blog | SICURA(シクラ)| Diver Compressor

※7/21(水)は、休店日とさせていただきます。※オリンピックで木曜日が休日となるため、休みを1日前倒しします。

※夜の自粛中につき、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)

※コロナ対策実施中です。

 

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「光化学スモッグの日」だそうです。

光化学スモッグが危ないって言われたの、小中学生の頃ですね。平成初期。

今は普通に気温がヤバイですけど!!!!!

 

というわけで、先月の話になってしまいますが、久々のLa Stallaへ。

最近のスタッラの食材の充実ぶりは目を見張るものがあります。さすが茨城の至宝!w

寝かせたサクラマスとサワーチェリーにゼンゼロ(=ジンジャー)をマリネ。

まずはスタッラらしい前菜です。

こちらもスタッラらしい地味な見た目の逸品!w

つくばのお隣、石岡市八郷で採れたトウモロコシに、塩とカラスミだけ!

これがうんま~~~い!また、八郷でこんな美味いトウモロコシが採れるなんて!!!!!

地元でも未だ知られない産物に出会った時の幸せったらないよね!

変わってこちらは、また違った意味でのスタッラらしい一皿。イタリアの家庭料理みたいな感じです。

アーティチョークのサルサヴェルデと梅山豚(メイシャントン)のハム。

アーティチョークのサラダを日本で食べられるなんて、あまり無いですからね!

そしてみんなの知らないカルボナーラ。生クリームなんて使いません!

こちらもアーティチョークのマッケローニアラキタッラ。

キタッラは前に紹介しましたが、ギターの原型のキタッラを使って、弦に押し付けてパスタを切るやつです。すごいよね。

もはや何皿目だかわからない、めくるめくコース展開。

左から時計回りに、アグレッティ(おかひじき)・イモだっけ?・ズッキーニ・松の実×パルミジャーノ×アイヌネギ・士幌牛。

今年も食べれてよかったアイヌネギ(=行者ニンニク)

ドルチェが出てくると、満足感と共に終わってしまうのかとちょっと寂しい気持ちも。

小田原ブラッドオレンジとレモンピールタルト。

ブラッドオレンジのシャーベットに霞ケ浦の白桃と柳下さんのレモン。

つくば市金田ベリーファーム沼尻のイエローラズベリー。

つくば市周辺って、美味い物だらけなのよ。

他県の人は、もっと羨ましがるべき!!!!!

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】SICURA(シクラ)

【アイテム】Diver Compressor

【価格】¥154,000-

【コメント】

昨年、満を持して本格的に取り扱いを開始することができたアンティークウォッチ。

ようやく信頼できるディーラーや購入前後のメンテナンスなどのバックアップ態勢が整いまして、

安心して販売できるようになりました。売りっぱなしにならない。これが一番です。

まあそんなに売れるものでもないので、厳選に厳選を重ねてセレクト(厳選)してます!

というわけで、久々にズビビビッと脳髄を刺激されてしまった時計が出ましたよーーーーー!

実は入荷してから半年くらい経ってるのですが、誰も知らない・・・手に取ってくれない・・・・・

まあSICURA(シクラまたはシキュラ)なんて誰も知りませんよね!?

ものすごくキャッチーな言い方をすると、

 

「シクラがなければ、今のブライトリングは存在し得なかった」

 

と言われると、「えー!?なんで?なんで??」ってなるでしょ?w

それではまずはシクラをご説明しましょう。

非常にマイナーな時計メーカーではありますが、ブライトリングの前会長であるアーネスト・シュナイダー氏の実家が経営していたメーカーになります。

アーネストは戦中から戦後にかけて、スイス軍で無線通信や情報処理技術の教官を務めていたほどの人物で、

マイクロメカニズム(精密機械工学)とエレクトロニクス(電子工学)のエキスパートでした。

また経営者としても辣腕を振るい、1970年代のクオーツショック時においても、

スイス国内に4つの組み立て工場、ケース製造工場、宝飾工場を持ち、450人の従業員を抱え、

年間100万本の時計を出荷するビッグカンパニーとなりました。

 

そんなシクラに転がり込んできたのが、ブライトリング経営権譲渡の話。

クオーツショックで経営危機に陥っていたブライトリングから相談を受け、1979年に引き継ぐことになります。

するとなんとシクラは、時計事業の経営資源すべてをブライトリングの再興に集中させるため、

シクラ本社をまるごとブライトリングの製造へと転換してしまうのです!!!!!

ちなみにスイスはビエンヌにある現ブライトリング本社が、元シクラ本社。)

 

なぜそこまでしたのかというと、アーネスト自身が元パイロットでもあり、

ブライトリングには後世に伝えるべき価値があることに気づいていたのだと思います。

 

そんなシクラが作っていた1960年代のダイバーズウォッチ。

こちらはコンプレッサータイプというもの。

コンプレッサー=圧力という意味ですね!

「ダイブ時、水深が増すごとにケースに加わる水圧を利用して、ケースの密閉性を高める」という機能を持つ時計のことをいいます。

1950年代に登場しました。

リューズが2個ありますが、2時位置のリューズで、文字盤内に仕込まれたスケールを開店さえて、潜水時間や酸素ボンベの残量を図ります。

このスケールがベゼル上ではなく、文字盤に組み込まれているのもコンプレッサーの特徴です。

現代のダイバーズウォッチと比べると、比較的小さく薄いのがコンプレッサーウォッチの魅力。

またカレンダー機能や24時間表示もあり、マニア心をくすぐりますね~。

キズはやや目立ちますが、(正直、シクラはガリガリ使われているものが多い気がします!)

キズを無くすために磨くとケースの角が丸くなってしまうんですよね。

そうなると、オリジナルのデザインが薄れてしまうので、個人的にはこのまま付けていただくのをお勧めします。

ちなみに、何故丸くなってしまうのがダメかというと、これも個人的な意見ですが、

1960年代から70年代にかけてって、レトロフューチャーなデザインが多いじゃないですか?

丸みを帯びちゃうと、この時代の良さが無くなってしまう気がするんですよね。

 

最後に機構的な部分をご覧いただきましょう。

ムーヴメントは手巻き。Cal.17の25 jewels。25石仕様は一応高級時計仕様です!!!

これだけハードに使用された痕跡が残るものの、ムーヴメントはいたって元気!

 

またコンプレッサーダイバーズウォッチは、ダイバーズの中では比較的小ぶりなのが良いんですよ。

ちなみにサイズは横幅42㎜・ケース径(けいすけ)37.5㎜・縦幅46㎜・厚み12.5㎜・ベルト幅20㎜。

厚みがいいですね!!!

そしてやはりダイバーズ×NATOストラップの組み合わせはカッコイイ!

 

 

でしょ!?

 

というわけでシクラいかがでしょうか?

決してブライトリングではないけれど!wストーリー込みで語れる超自己満時計でございます!

ちょっと高いけど、オーバーホール済みで6か月保証が付きますからね。適正でございます。

 

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。