diaries blog | SUB POP(サブポップ)| LOSER T-shirt

※6/13(木)・6/19(水)・6/20(木)・6/27(木)は、休店日とさせていただきます。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)

※7月にアンティークウォッチフェアがあります!

※昨年12月のLOUNGE ACTオーダー会の納品は、6月下旬頃を予定してます。

※OLD TOWN のオーダー会を開催致します!

 


 

服を吟味する。

まずは全体の雰囲気を見る。次に裏側の縫製。さらにはポケットの作りに至るまで。

そうしてから袖を通す。思い描いていた絵との差異を、フィットを通して確認する。

そこから未来の経年変化を思い浮かべる。この工程を粛々と繰り返すのが、OLD TOWNのオーダー会。

OLD TOWNの服は、見た目だけでなく裏側を見ても、服作りの美学が伝わって来ます。

直線的なカッティングに時折混じるラウンドカットは、バウハウスを想起させます。

そして縫製は、ポケットの内側ですら生地端を見せません。

受注会でしか手に取れないこの機会に、是非ともじっくりとご覧ください。

今回のオーダー会では、新作のM&W Jacketが登場。Unityのように、ユニセックスで着られるジャケットです。

またオーダー見本だけでなく、私物でオーダーしてきたアイテムも、サンプルとしてご用意してます。

現在生地工場が次々と閉鎖しているため、希望の生地が手に入らずキャンセルとなる場合もございますので、予めご了承下さい。

-OLD TOWN-
都会の喧騒を離れ、静かに淡々と作られるイギリスの服。
蒸気機関車が走るHoltという町で、Williamの手により作られるその服は、昔ながらのブリティッシュワークウェアの面影を残しつつ、さらに洗練されたパターンと縫製で仕立てられています。ロンドンに住むOLDTOWNのファンは、小さな町の小さなショップに片道4時間をかけて訪れます。
流行を意味するファッションとは程遠く、入手するのが面倒でも、それでもどうしても欲しくなる不思議な魅力を持つ服。
しかし取り扱うといっても、店頭に商品は並びません。オーダー会期間中にサンプルだけが並びます。完全受注生産にして生産数は限定的。あまりに不便すぎて、これほどまでに着た人にしかその良さが分からない服も、そうそうないのではないでしょうか。


OLD TOWNオーダー会を、以下の日程で開催致します。どうぞご参加ください。

日時:6/8(土)~6/16(日) 12:00~18:30

※オーダー後のキャンセルは不可。オーダーの際、1着につき1万円を内金としてお預かり致します。

※ご来店が難しい方は、メールやZOOM(またはGoogle Meet)でご対応致します。

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「商工会の日」だそうです。

知ってます?商工会と商工会議所の違い。

さらに商工会議所青年部(YEG)と青年会議所(JC)てのもある。

他にも倫理法人会やら中小企業同友会やら、そんな必要と思うほど団体ってあるんですよね~。

ま、僕みたいな零細には全然関係ない話なんですけど。

ちなみに商工会議所は、あの渋沢栄一が創設してます。今日の豆知識。

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】SUB POP(サブポップ)

【アイテム】LOSER T-shirt

【価格】¥7,480‐

【コメント】

多分10年ぶりくらいにセレクトします!

以前はLOSERのキャップもやってたけど、全然売れなくてもう嫌になってました!まさにLOSER(負け犬)!

しかもサブポップの方でも、有名なモチーフなのに廃版にしちゃってたんですよ。

それが数年ぶりに復活したっていうんでね、思わず飛びついちゃいました。

それにニルヴァーナやカートコバーンが広く世間に広まったので、いい加減売れてもいい時期なんじゃないかと思いましてね。

 

というわけで、このLOSERって何?って話です。

これもカートネタ。いや、カートっていうよりサブポップでありグランジを象徴する言葉。

ではサブポップとは何か?

アメリカ・シアトルにあるインディーズレーベルのことで、

ニルヴァーナ、サウンドガーデン、マッドハニーなどのバンドを輩出し、

90年代のグランジムーヴメントの中心を担ったレコードレーベルなんです。

 

ではなぜそのサブポップは、堂々と負け犬であることを宣ったのか?

LOSERには、音楽業界主導のメジャーなトレンドやビジネスに対して、敗者(=Loser)というスタンスを取る意味がこめられているんです。

当時のメジャーな音楽に対するアンチテーゼというわけですね。

 

グランジ(grunge=grungy=汚い)という言葉も、ニルヴァーナではなくマッドハニーが言い出したことですが、

アメリカではグランジではなくオルタナティブ(=Alternative)というジャンルで紹介されてた覚えがあります。

Alternativeという言葉は、日本語にすると代替・別の可能性・取って代る・二者択一のという意味になります。

そしてここでいうオルタナティブとは、何に対するものかというと、

80年代のきらびやかなロック業界(特にハードロック)がメインストリームだとすれば、

それに対するアンダーグラウンドなポジションを取っていることを表しているんです。

 

例えばグランジファッションにしても、なぜボロボロのジーンズにヨレヨレのネルシャツを着ているかといえば、

80年代の大金持ちになったロックスターに対する(Alternative)ものとして、

グランジは部屋の中にいるようなみすぼらしい服装でステージに立つわけです。

 

そのようなメンタリティとして、LOSERという言葉はしっくりきますよね?

 

ちなみにサブポップがLOSER Tシャツを作ったのは、1988年からだそう。

なんかこう世紀末と相まって、90年代はネガティブな姿勢が多かったように思いますね~!

例えばBECKのLoser、レディオヘッドもCreepとか。KORNなんてもうすべてがネガティブ!笑

でも僕らオジサンは、ロックってそういうものとして育ってきちゃったので、

昨日のブログでも書いたように、「鬱屈した気持ちをぶちまける初期衝動」が根本的に来ちゃうんです!苦笑

 

あとサブポップのLOSERには、こんな逸話もございます。

サブポップのCEOであるミーガン・ジャスパーが、90年代初頭にレーベルのレセプションをしている頃、

デモテープを送ってきたバンドへの不採用通知の宛名に「Dear Loser」と書いていたというエピソード。

宛名が「負け犬へ」ってひどくねーーーーーー!!!!!

 

というわけで「LOSER」は、サブポップを象徴するワードになっています。

ボディは普通のギルダンで、プリントもベタっとしてるのですが、

最初の洗濯1回で、良い感じにひびわれそうな雰囲気が出てます!笑

いいよいいよ!この感じ!

やっぱりこれくらい粗悪じゃないとね!

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。