※1/20(木)は、休店日とさせていただきます。
※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)
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※VINTAGE STOCK MARKET開催続行中です。
ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「のど自慢の日」だそうです。
今日は真面目な話です。
先日、初めてご来店されたお客様と話してて気づいたことがあったのですが、みなさんに共有したい内容だったので、ブログで書きたいと思います。
初めてということで、色々とアイテムをご紹介させていただいてたのですが、
「コーディネートが思い浮かばない」という理由で、色々と紹介されてもピンと来ない様子。
そこで色々とヒアリングしている内にとある仮説が思い浮かびました。
「お店や雑誌で沢山コーディネートは目にしている。
でも自宅に戻ると選択肢が少ない(お店にある在庫ほどではない)という現状。
普段メディアで沢山の情報に触れてインプットはされているものの、
いざ自分のワードローブではバリエーションが少ないという、そのギャップを正確に認識することができず、
結果として自信を失っているのではないか?」
と考えるに至りました。
ひとまずの解決方法としては、「ゆっくりとベーシックなアイテムを増やしていきましょうね。」ということに。
ここでまず「DIARIESはベーシックなアイテムが多いので安心だね!」ってことになるのですが、
それよりも、「たくさんの情報が、逆にお客様の自信を失わせていた?」という側面があることに気づいたことが大きいですね。
ブログ・SNS・YouTubeと様々な発信方法がありますが、情報発信という手段が目的にならないようにしたいなと思った昨今。
改めて「真摯にお客様に向かい合う」ことに気づかされた一日でした。
ありがとうございます。
なので、みなさまも思ってもいない悩みがあるかもしれないので、思いついたらご相談いただければ幸いです。
それが宿題になって、僕も成長できるので。
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】TUDOR(チュードルorチューダー)
【アイテム】Prince Oyster Date (vintage from 1970’s)
【価格】¥330,000-
【コメント】
そろそろこの辺も紹介していかないといけませんね!
アンティークウォッチも入荷しております!
といいますか、先月のアンティークウォッチイベントの際、DIARIESで引き取った物があるんです。
だって、イベント終了後に時計を見渡したら、「この機会を逃したら、こんなの中々出会えない!
ウチで引き取らないでどうするよ!?」というブツが残ってしまったから!!!
そんな時計達が3点ほど入荷しました。
ええ、イベントの利益をここにブッコミましたよ!もはや慈善事業レベル!www
せっかくアンティークウォッチの取り扱いを始めたからには、できるだけ多くの方に良さを伝えたいしね。
前回のイベントを通して、「アンティークウォッチが初めての方にも、不安なく販売できる」ことが再確認できたし。
もちろん、私のアンティークウォッチ熱が高まってしまったためという理由も当然ございます!
そんな貴重な3点の内から紹介させていただくのですが、先陣を着るのはTUDORでございます!!!!!
なんだ「盾」か。
どうせ薔薇じゃございませんよ!なんなら薔薇は昨年売れてしまいましたよ!
でもね?1970年代、約50年前のTUDORがこのピカピカの状態で残っていることは奇跡に近いですよ!
さらにモデルも、TUDORで最もベーシックなモデルである「プリンスデイト」ということで、上品な印象です。
さらにはブラックダイアル(もちろんリダンではなくオリジナル!)に、
ゴールドの針とアップライトインデックス!このカラーリングは絶妙すぎる。。。
個人的にはキレッキレのチュードルだな!と思いました!
ちなみにアップライトインデックスてのは、このバーインデックス(時間の所に付いている棒のことね)が立体的になっているから。
この上から見ただけでは分からない、さりげない意匠にやられてしまうわけですね。
では、改めてチュードルorチューダーとは何ぞ?ということを説明しておきましょう。
細かく書くと長くなるので、基本的にはTUDORのオフィシャルHPをご覧いただきたいです。
↓
https://www.tudorwatch.com/ja/inside-tudor/history/tudor-history-origins-1926-to-1949
で、ポイントとしては以下。
・TUDORは1926年設立。
・ロレックスの創始者であるハンス・ウィルスドルフによる実質的な経営は1936年から。
・モデル「オイスタープリンス」は、1952年から製造開始。
・1969年からロゴが盾に変わる。
ってところでしょうか?
なので、本日ご紹介するTUDOR PRINCE OYSTERDATEは、盾ロゴに変わって割とすぐに作られた物になります。
そして上記リンクに書いていないTUDORの最大の特徴としては以下になります。
「低価格でありながら、文字盤やリューズ、裏蓋といった大半のパーツにロレックスのパーツが使われている。」
というところ。
そのため、当初はロレックスのディフュージョンラインという形で広く認識されていました。
そのせいでちょっと面倒な事に巻き込まれやすいのがTUDORの時計。
というのは、上記の理由によりTUDORはロレックスのパーツ取りとして使われてしまうんですね。
そして抜かれまくったTUDORがどうなるか?
そのようなジャンクTUDORは、リダン(非公認の手直し)されて出回るんです。
しかもそれが超精巧なリダンだから手が付けれられない。(当時の噂では、香港経由で出回ったとか?)
それが2000年頃の話で、20年前は「中古のTUDORに素人が手を出すな」と言われたもんです。
そんなゾンビTUDORを掴まされないためにも、絶対的な信頼のおけるディーラーさんが必要なのでございます。
そうそう、一応触れておきますが「結局チュードルなの?チューダーなの?」論争に関して。
個人的には以下の認識です。
誰が最初に呼び出したかは知りませんが、これまでは一般的に「チュードル」と呼ばれてきました。
TUDORと書いてチュードル。すごいな。
で、先ほどの理由にもある通り、ずっと「ロレックスの安い版」みたいな立ち位置にいたんですよ。
それでロレックス側がまずいと思ったのか、2018年に本格的に日本上陸致します。
「本格的に日本上陸」とはどういうことかというと?
それまでTUDORは並行輸入でしか日本に入って来てなかったんですが、
2018年から「日本ロレックス株式会社」が正規で日本に輸入しますよ!ってことになったんです。
しかし、「チュードル」という呼び名のままではこれまでのイメージが付きまとってしまう。
そこで「チューダー」という呼び名で固定することで、イメージの払拭を図ったのではないか?と思うわけです。
まあ、TUDORの発音としては実際は「テューダー」だと思うので、(ターシャ・テューダーみたいな)
確かにチュードルよりはチューダーの方が近いと思いますよ!
なので、通ぶりたい人は「テューダー」と叫んで赤面してください!
話を戻します。
というわけで、まずは外装がロレックスのパーツ。
リューズは盾
裏蓋はロレックス
で、肝心の中身=ムーヴメントですね!
こちらは「ETA2824」が搭載されています!!!
あ、「な~んだETAか」なんて言わない!
そりゃ20年前はETAだとがっかりしたものです。
しかしこの時代のETAとなると、すでに「オールドエタ」なんて言われ始めて、ネクストヴィンテージ化してますよ!
ちなみにETA(エタ)とは何かといいますと?「世界最大のムーヴメント供給会社」という会社です。
それこそ僕がアンティークウォッチに触れていた約20年前は、スイスの時計の9割がETAのムーヴメントを使っているということで、
アンチメジャーな私としては斜に構えて、「ETAの時計なんて買うもんか!」と思っていたもんです。
しかし、今となってはオメガ・ブライトリング・パネライ・IWC等、錚々たる時計メーカーにムーヴメントを供給しているのです。
言ってもね、なぜETAが誕生したかっていうと、日本のSEIKOが引き起こしたクォーツショックに対するカウンターでもあるわけです。
そしてETAと一口に言っても、以前当店でご紹介したOYSTERに搭載しているフォンテンメロンや、
JUNGHANSの時計に搭載されていたア・シールドなどの優良ムーヴメントメーカーの巨大連合ですからね。
そりゃクオリティはお墨付きですよ。
で、そんなETAのキャリバー2824(ムーヴメントの名前)というのは「3針(時針・分針・秒針)自動巻きムーヴメント」で、
発表されたのは1971年なのですが、以後、ETAの最も標準的なムーヴメントとなるわけです。
そして本日紹介しているTUDORは、まさにその70年代の時計って言うんだから、すごくないですか!?!?!?
そうですね~、ジーンズに例えるなら「リーバイス66モデル」ってところですかね!しかも前期シングル!
66をワンウォッシュ程度で見つけたら「ヤバイ!」ってなるでしょ?
でも66ならヴィンテージだけどガンガン色落ちさせても良いデニムでしょ?
このTUDORは、僕はそんな気持ちで見ています。
長くなりましたが、購入後6か月は保証付き。オーバーホール済でございます。
当店のディーラーと当店のセレクトは、アンティークウォッチが初めてという方に、自信を持ってお勧めできるものです。
(前回のイベントで確信しました!)
気になる方は、是非ともご覧ください。
それではまた。お店で会いましょう。