※8/10(水)・8/11(木)は、休店日とさせていただきます。(祝日ですが、お盆休みをいただきます)
※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)
※コロナ対策実施中です。
ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「花の日」だそうです。
無事にDIGSEUM第3回目は、盛況の内に幕を閉じました。
まずはご協力いただいた中村さんへ、そしてご来場いただいた皆様へ、心より感謝申し上げます。
いや~それにしても、今回のラインナップはションベンチビりそうなくらいすごかったですね!!!
というわけで、今回はコの字カウンターっぽく平台を配置した居酒屋スタイルで。
革靴居酒屋のマスター中村さん、いいですね。(さすがに今回は酒出してないけど)
思わずデッドストックのFlorsheim/KENMOORに目が行っちゃいますが、
そこはさすがのDIARIESのお客様、レア度に惑わされることなく、ちゃんと自分のスタイルに合う物をブレずに選んでくれるんです。
そのような判断力、そして審美眼を持つお客様に囲まれていることを目の当たりにすることができ、
改めて「DIARIESはこんなに素晴らしいお客様に恵まれて、なんてラッキーなんだろう!」と感激しました。
いやお世辞じゃなくホントにね。これまで何回もイベントやってきたじゃないですか?
デザイナーさんやらディーラーの方を呼んだりした時、みなさんおっしゃるのが、
「DIARIESのお客さんて、みんなちゃんとしてますね!」ということ。
なので、私も自信をもってイベントを開催できるし、僕の誇りはDIARIESではなくDIARIESのお客様なんですね。
だからこそ、「DIARIESで買い物してよかった」とずっと思っていただけるように、頑張ってまいります。
で、忘れてはならないのが、そもそも俺が楽しめてるかどうか!wwwww
そりゃ誰よりも楽しんでないと、お客様も楽しめないでしょ?というのが持論でございます。
というわけで、しっかりちゃっかり私物もゲット!(もちろんイベント終了後に。お客様優先ですから。)
あまりの革質の良さにほれ込んでしまった1足。
こちらはなんと・・・・・
REGALでございます!?!?!?しかもなんと1960年代(推定)。
そりゃ最初はフローシャイムのケンムーアで、とも考えましたが、それじゃいかにもレア度に振り回されてそうだし、
合わないサイズを無理やり買うのはもう卒業。奇跡のジャストフィットで選らばせていただきました。
結果的に、最も洋服屋が選びそうな1足にたどり着くことができたと思います。
ちなみにこちらのリーガルは、なんとアメリカ製のリーガル。
といいますか、日本を代表する革靴ブランドのようなイメージを持つリーガルですが、実はアメリカ発祥。
リーガルの創業は、実に1880年までさかのぼります。
そして1962年に、現在の日本リーガルの前身となる日本製靴株式会社と業務提携し、
ついに1990年、日本製靴がリーガルの商標権を取得し、現在のリーガルとなるわけです。
なのでアメリカ製のリーガルはイリーガル(違法)なものではないということ。(言いたいだけw)
なので、結局レア度で言ったらこれも半端ないんですけどね!w
さらに拍車をかけるのが、このKING CALFというライン。
この全然キングっぽくない、マヌケがイラストが泣かせます!
しかしこのリーガルのキングカーフ、調べると創業当時の1800年代後半からアドバタイズが確認できます。
その広告を見る限り、リーガルが第1号店を出店した1893年以降のようで、
でも靴の作りを見る限り1960年代ごろとなると、70年もの長きに渡ってリリースされていたラインナップと推測されます。
それでいうと、もっとヴィンテージシューズでリーガルのキングカーフを見てもいいと思うのですが、調べても全然出てこない。
そして意匠もとっても素晴らしくて、スペードソールっぽい仕上げになっているんですよね。
ライナーも布。
これがキングカーフの名に恥じない革。
鏡面仕上げなんてさせたくないくらい輝いています。
付いていた靴紐は長さが足りてなかったので、紗乃織靴紐(さのはたくつひも)を通しました。
紗乃織はヒモの先っちょがメタル(メタルチップ!)なので、割れなくていいんですよ。当店でも扱っているのでお勧めです。
内羽根なのにアイレットが6つもあるので大変だったわ!
さて、あとは履くだけ。
履くだけなんだけど、俺の胆力次第・・・・・
でも履くよ!
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】VALARSA(ヴァラルサ)
【アイテム】SUMANO
【価格】¥38,500-
【コメント】
昨年取り扱いを始めて以来、地味にご好評いただいているイタリアのパンツ、VALARSAでございます!
久々の紹介となるので、まずはブランド説明からどうぞ。
2018年、VALARSAはデザイナー・Busacchi Emilianoと、生産工場であるPaolo Zappon BPL社とのコラボレーションからスタートしました。
長年オートバイウェアのデザインを手掛けてきたEmilianoが、
これまでの人生で影響を受けたワークウェア・ミリタリーウェア・アウトドアウェアの要素を融合し、
機能的で頑丈なアイテムをイタリアで作ることにこだわっています。
VALARSAという名前は、Vallarsaというイタリアの地名から。
アルプスの麓にあるため厳しい環境で、第一次世界大戦の時には戦場にもなり、荒涼とした風景が広がります。
現在はクライミングやハイキングをする方に親しまれています。
イタリア人のDNAに刻み込まれたアルプスの谷、豊かな文化と歴史の中に佇むVallarsaにちなんでいます。
というブランドです。
こちらもブランドというよりは、プロジェクトといった感じかな?
デザイナー×パンツファクトリーのコラボプロジェクトで生まれたパンツ達。
背景としてはワーク・ミリタリー・アウトドアと、おなじみのワードが並びます!
まあ、好きなやつに決まってますね。
ただそれだけじゃなく、みんな好きなテイストは同じだけど、どのように料理するかが問題なのですが。
思えば、個人的にはイタリアのパンツが結構好きで、イタリアらしいシャツもジャケットも着ないけど、
昔からパンツだけはイタリア物が多かったです。
トップスはヨーロピアンワーク、パンツはイタリアの綺麗なやつ、足元はオールデンみたいな。
ちなみに、まさかその時履いてたGTAのパンツをデザインしてたのが、1ST PAT-RNのクリスティアーノだったりするんだけど。
なので、イタリアのパンツメーカーが作りつつ、クリスティアーノのテイストが入ってたあの時を思い出してセレクトしました。
ですがもちろんクリスティアーノがデザインした、ワークっぽいドレスパンツとは全然違います。
ヴァラルサは、よりアウトドアに振れてて、また違った魅力がありますね。
例えるなら、大人のグラミッチ。
いやもう若い頃はさんざんグラミチ履いたし、DIARIESでもグラミチのデッドストックや、ROKXやStone Masterなど、
マイク・グラハムゆかりの服を沢山やりました。
でも、正直もういいしょう・・・〇〇別注みたいなのが多すぎて。世の中に溢れすぎた。元々溢れてたのに!w
頼みのストーン〇スターも、いつの間にかアメリカ製じゃなくなってたし、もう90年代のアウトドアは消費され尽くした感。
消費といってもお客様ではなく、我々アパレルの手によってね・・・
そんなこんなでここ数年のDIARIESでは、空白の存在だったグラミチっぽいパンツ。(MOCEANは近いけど、ナイロンだから。)
もう私もいいオジサンですし、それなりの物を履きたい。それに10年前のDIARIESとは違うところを見せたい。
そして白羽の矢が立ったのが、このヴァラルサです!!!
まあ全然グラミチじゃないんですけど!www
強いてあげるとすれば、ウエストのバックルですかね!
ウエストのナイロンベルトに付くこちらは、「自然アルミニウム」という合金ではない純粋なアルミニウムです。
耐腐食性にすぐれ、長年の仕様に耐えられるバックルです。
そしてもう一つの特徴が、この不自然なほど大きなジッパー!
個人的には、このジッパーがVALARSAのアイコンだと思ってるんですけど、違いますかね?どうですかね。
好き嫌いあるでしょうが、僕はもちろん好きです。
なぜなら、デザイナー本人が元々はモーターサイクルウェアのデザインを手掛けていたという背景が活きているから。
おそらく、ライディンググローブをしたままでも、開け閉めができるジッパーなんだと思います。
ライディングつながりで、自転車乗る方にもいいかな~?と思って。このように裾も絞れるし。
また、裾のドローコードの紐の先もメタルチップといって、金属を使用しているので割れたりすることもありません。
またお尻の部分には補強のために生地がもう一枚縫い付けられています。
ほら、よくワークパンツだとヒザの部分だけ生地が二重になってるダブルニーってあるじゃないですか?
それでいうならダブルヒップ。二重尻。
バイク乗る方にもいいですし、自転車にも良いと思います。
また、よく見るとダーツがウエストから縦に2本、サイドステッチから横に2本伸びており、
お尻の膨らみが確保されてて、やはり前傾姿勢を狙った物なんじゃないか?と思うわけです。
いずれにしても履きやすいことこの上なし。
今回使用する素材は、コットンベースにエラスティック素材が2%ほど入ったストレッチする生地。
元々の形も履きやすいんですけど、生地が伸びるのでさらに動きやすいです。
腰裏もVALARSAのVをあしらったデザインがGOOD。
シルエットはゆるやかにテーパードしているので、これはもう1ST PAT-RNのジャケットと合わせるのがお勧めですね!
革靴が合うんだよな~こういうパンツは。
さらにあのバックルのおかげで、シャツをタックインして着ても様になりますね!
こういうパンツをドレススタイルで履くから面白い。
というのは、もう10数年続けてきているので今更って感じですが、原点に返るつもりで楽しんでまいりたいと思います!!!
それではまた。お店で会いましょう。