FARFIELD(ファーフィールド)のMilitary Vest

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「洋服記念日」だそうです。

洋服を扱う者にとって気になるので調べてみました。

全日本洋服協同組合連合会という組合なのか連合なのか分からないし、

俺もこの業界で働いてそんな短いわけではないのですが、知らない団体が決めたみたいです。

 

で、なんで決めたかっていうと、

1872年(明治5)に、「礼服ニハ洋服ヲ採用ス」という太政官布告により、和装礼服が廃止されたからだそうです。

文明開化の明治維新。るろうに剣心の時代ですね。

ちなみに群馬県の富岡製糸場も同年創業開始なので、まさに洋服の始まりと言えるでしょうね。

1872年11月12日が、日本の洋服の始まり。

 

ちなみにリーバイスのジーンズが誕生(特許取得)したのは、1873年5月20日とされています。

俺の勝手な推測ですけど、日本人がジーンズを好きなのは、

ジーンズも日本人も洋服に触れてきた期間が短いから、

歴史が浅くて構造が単純だから理解しやすいからだったりして!?

いや、まあ一番浅いのは俺の考えなんだけども!!!

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】FARFIELD(ファーフィールド)

【アイテム】Military Vest

【価格】¥17,064-(税込)

【コメント】

まいどおなじみイギリスのユニフォームメーカー・ファーフィールドでございます。

が!今回はなじみのフリースベストではありません。

3種の素材をミックスした変なベストで届いてます。

どの辺が変なのかは後で説明するとして、

久々のご紹介なので、まずはブランド紹介からどうぞ。


FARFIELDは、1985年にセドバーグという田舎町にある、

150年以上前に使われていた古い織物工場を改装して設立されました。


設立当時はイギリス軍のトレーニングウェアを製作していたことからも、クオリティの高さがうかがえます。

現在は、ナショナル・トラスト(歴史的遺産や自然を保護するボランティア)のウェアや、

ガーデニング用エプロンやなどの特殊なジャケットを生産しています。

イギリス製ですが、コストパフォーマンスに非常に優れた製品を多く生み出しています。


というもの。

個人的にはイギリス軍で使われていたってことで、ピクピクと食指が動きます。

それだけでなく、ナショナルトラストのウェアというマニアックなアイテムを作っていることからも、

ブランド自身がヴィクトリア朝時代(1800年代後半)の建物を使用していることから、

古き良き時代の物作りや雰囲気を大事にしているんだなーと感じます。

 

そんなメーカーから届いたのが、こちらのベスト。

表地は極厚のジャージー素材。

ジャージといっても殆どストレッチ性がなく、肉厚のボンディング素材のような感触です。

多少の雨も大丈夫そうだし防風性にもすぐれています。

実はこの生地、ファーフィールドが昔使用していた生地だそう。

昔の資料を参考にして新しく作ったものなので、デッドストックではないのですが。

そしてどれくらい昔かといいますと、ブランド説明にもあった通り、

イギリス軍のトレーニングウェアを製作してた時代で1980年代とのことです。

今ほど技術が発達する前の、薄くもなく軽くもなく武骨が生地がたまんないですね!

 

そして下の方に移ると、

ポケット部分はジャージー素材ではなくドリル素材。

いや、ドリルかどうかはよくわからないんだけど、綾織りなので勝手に。

綾織り=ツイルでいいんだけど、ドリルって言った方がイギリス軍っぽいな~と思って。

間違っててもあまり気にしないで!!!

 

そして素材よりも注目していただきたいのが、このハの字のジップポケット!

ハの字ジップポケットといえばマルジェラみたいと言いたくなりますが、そんなカッコイイものではございません。

実はこの形も、イギリス軍のジャケットが元ネタ。

1980~1990年代前半に、このポケットの形をしたフリースの長袖ジャケットがあるんです。グリーンの。

「イギリス軍 フリース」でググればすぐに出てきます。

昔から出回ってたし、年代も新しいので大してヴィンテージ価値もないのですが、私は若い頃よく着てましたけどね。

この靴に合わせて。

どっちもワゴンで5000円くらいだったのに、このスニーカーだけやたらレアになっちゃいましたね~!

あ~あ、とっときゃよかった!!!!!

 

ちょっと話は逸れちゃいましたが、まあレアだから着るってわけでもないので、

このファーフィールドのベストを見て、そのフリースジャケットを思い出し、

そういや昔好きだったな~と思い出しセレクトしてみました。

 

また、このベストの面白いところが、架空のイギリス軍ユニフォームを作っちゃったよってとこ。

1980年代に使用してた生地と、1980年代にあった形を組み合わせて、

まるで昔からそこにあったようなたたずまいなのに、全く新しい服になってるところ。

昔の服をよく知る人ほど、「変だな~???」って思うかも!?

 

そして個人的に好きなところが、貴重でもない古着を元ネタにしてるってとこ。

今じゃもう手に入らないヴィンテージを元にして、

もちろん現代の生地を使ってさらにクオリティを高めてリプロダクトするってのはよくあるでしょ?

でもこのベストは、今でも簡単にしかも安く手に入る古着をネタにして、

しかも誰も知らない名作でもなんでもない生地を使って、「完全なる迷作」を作っちゃったところ!!!!!

 

もうね、いつも言いますけど、これぞ「本気か冗談か分からない」スレスレのところだと思うんですよ。

もうちょっとみんなが欲しくなる「形×素材」の組み合わせがあったんじゃないの?

しかし、このターゲットが読めないユルさがたまんないですねー!

洋服なんて高尚なものにしたくない。所詮服という道具。と考える俺にはピッタリのアイテムです。

 

でもね、着てみるとやたら機能的なんです!

Jacket/U.S.Army zip up shirt (dead stock from 1991) ¥10,584-

Pants/MOCEAN (Velocity pants) ¥30,024-

Shoes/7CCR -private-

ガチの軍物と合わせても、やたら機能的!

風は通さないし、内側も暖か。

なぜなら内側は全部ボアフリースだから。

いつものファーフィールドのフリースベストに、さらにシェルが付いたような作りです。

 

今の時期に最高ですよ!

Shirt/Gitman Vintage (Multi pattern B/D) ¥25,920-

Pants/M-65 -private-

Shoes/Grizzly Boots (Black bear) ¥97,200-

私(178㎝・85kg)でサイズ2で大丈夫なので、ほとんどの方がサイズ1で大丈夫だと思います。

 

実は最初に仕入れた分は一度完売してしまったのですが、

やはりというか運良くというか、まだ少しだけ在庫があったので分けてもらいました。

せめてウチの店だけでは人気であってほしいです!(とか偉そうにスイマセン!)

 

FARFIELD|Military Vest|Navy

それではまた。お店で会いましょう。