HIGH POINT(ハイポイント)のRain Hat

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「花火の日」だそうです。

 

クラフトロックフェスだってよ?クラフトロックフェス。

クラフトビアにロックフェスって、美味しいビールにオシャレなご飯にカッコいいライブでさ~

最高に決まってんじゃないのよ!

なんかちょっとワンランク上のフェスっつーんですかあー?

上質なライフスタイルっつーんですかあ~?

サイモンとガーファンクルを聞きやがれ!

 

と、セレクトショップのオーナーがひがんでおります。

 

でもね、俺はこういう逆恨み的な妬み・嫉みをエネルギーに変えるの大得意。

ダークサイドを自負しております。

フォースの暗黒面を溜めて溜めて、フジロックで爆発させるんじゃい!オラァッ!

 

 

というわけで、今季最初の俺のフジロックアイテムのご紹介です。

ドウゾ!

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【ブランド】HIGH POINT(ハイポイント)

【アイテム】Rain Hat

【価格】¥6,912-(税込)

【コメント】

こちらは初めて取り扱うブランド。その名もHIGH POINT。

初めてということで、まずはブランド紹介からどうぞ。

logo


1830年頃、チェコ南部の国境近くにあるシュマヴァ地区は、レザータンナー産業が盛んでした。

その中で最も大きな会社が、シュワルツコフ社。創設者はアブラハム・シュワルツコフです。

その親族であるモリッツ・シュワルツコフが、タンナーとしての技術を活かし、

1916年に靴工場へと拡大することからシュワルツコフ社の歴史は始まります。

チェコで初めて品質保証を備えた靴メーカーとなり、400人を雇用するまでになり、

年間30万足もの靴を生産し、内20万足はイギリス・南アフリカ・アジア・アメリカと、世界中に輸出されていました。

しかし1948年になると、順調そうに見えたシュワルツコフ社に危機が訪れます。

共産主義政権に代わると、シュワルツコフ社の財産は全て国有化され、

靴工場は家具処理工場へ、タンナーは兵舎へ、それ以外の設備は全て取り壊されました。

さらにモリッツが無くなり、その妻は病に伏し、モリッツの息子であるカレルは移民となりアメリカへ移住。

もう一人の息子であるジークムンドは、母親の面倒をみながらシュマヴァに残ります。

そしてジークムンドは生活のために、台所でナイロンの寝袋・アノラック・パンツなどを作り始めました。

その後、政権が倒れるとともにプジェシュティツェへと移り住み、本格的に寝袋とダウンジャケットの生産を始め、

スポーツシュワルツコフ社を設立します。

すると彼らの製品は、旅行者や登山家を中心に広まっていき、広く国民の間で知られるようになりました。

そして2003年にHIGH POINTが立ち上げられます。

HIGH POINTとなってからは、チェコを代表する登山家・Radek Jarošが着用し、エベレスト登頂にも成功。

Radek Jarošは酸素ボンベを使用せずに全ての8000メートル級の山に登頂した、史上15番目の人物です。

このようにして、100年の歳月をかけて名実ともにチェコを代表するアウトドアウェアブランドとなり、

現在では軍・警察・山岳レスキュー隊などが着用するウェアも作り続けています。


というブランド。

 

なんて一言では片づけられません!!!

 

時代に翻弄され、苦難を乗り越え、今ここにあるブランド。ハイポイント。

 

そんなすごいブランドとは知らず、今季セレクトしたのは、、、、ただのナイロンハット。

軽くて柔らかいし水も弾きそうだし、何よりリーズナブル。

いいじゃん?コレ!って軽い気持ちでセレクトしたら、歴史の重みに圧倒されました!!!

ごめんなさい。ペコリ。

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ブランドのことはよく知りませんでしたが、気になってたのがこの部分。

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ブロックベントという、何やら聞きなれない素材。

そのブロックベントの下げ札が非常に気になる。

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メイドインジャパンの文字!?

説明を読んでみると、

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メンブレンて書いてあるし、まあよくある透湿防水生地だというのはすぐに分かります。

しかし!もっと気になるのが英文の2行目!!!

It is made in Japan by the TOYOTA Company.

トヨタ社による日本製???

マジ?

そんなの聞いたことないし、ブロックベントを検索しても出てきません。

でもわざわざTOYOTAって書くくらいだから、あのトヨタだよねきっと?

 

 

という、ただの防水のナイロンハットを選んだつもりが、とんでもなく奥深いブランドと素材でした。

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内側はメッシュで蒸れにくくなってます。

小さなアイテムでも手を抜かないのは、思えばそれだけモノづくりに対する真摯な姿勢の表れなのでしょう。

 

サイズもLとXLを用意してて、それぞれ58.5㎝と60.5㎝で普通ヘッドとビッグヘッズの方も大丈夫です!

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あごひもも付いてるとフェスには便利ですね。

このブロックベントという素材は、恐らくゴアテックスより軽いかも?

だから風で飛びやすいので、このゴム紐がないと飛んでくよ。

 

あと個人的にですが、ロゴが横に来るのが気に入ってまーす!

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。