ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「スケートの日」だそうです。
クリスマスの唯一の楽しみは、やっぱり明石家サンタだと思います。
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】Le Laboureur(ル・ラブルール)
【アイテム】Veston
【価格】¥32,184-(税込)
【コメント】
今季もル・ラブルールから届いたカバーオール・Veston。
一昨年より取扱いを始めたこちらのブランドですが、3年目にしてようやく人気が上がってきた気がします!
意外と女性にも人気です。
まあ人気があろうが無かろうが、こういったブランドは応援する意味も込めて、
細々とでも継続的にセレクトしていきたいですけどね。
その理由は、実は下記の理由がございます。
今までルラブルールを日本に入れてた会社が、ライセンス事業に移行しようとした際、
ブランド側がそれを嫌がり手を引き、日本への流通が一旦止まったそうです。
もちろんそれは、自分達のブランド名で自分達の知らない服が作られてしまうことへの反発でしょう。
儲けることが目的ではなく、それだけ自分達が作る服に信念を持っているのだなということに、
非常に感銘を受けました。
ライセンスにした方がブランド側も楽に金が入ってくるし、
作る方も生産国を工賃の安い国に移して、売れそうな服をしれ~っと売れば楽に儲かるし、
そしてそれを知らずに買ってしまう方が殆どなのですが、
それでみんながハッピーになるなら・・・・・ってホントにそれでいいのでしょうか!?
まあ良いか悪いかは置いといて、儲けだけに走ると良い物はどんどん減っていくのは事実です。
なぜなら、往々にして良い物は手間がかかります。イコールそれはコストがかさむのです。
利益を追求するとコストは削減されていきます。だから良い物は無くなってしまうんです。
ざっくりとですが、この10年、私が洋服や靴を通して見て来た傾向です。
ルラブルールの方たちも、もしかしたらそれを分かっているのかもしれません。
自分達の作る物にプライドを持ち、そしてそれを後世に伝えていくために。
と、前置きは長くなりましたが、まずはブランド説明からですかね。
もうブランドタグからすごいですよ!!!
そしてブランド説明もドウゾ。
Le Laboureurは、創業者であるプリモ・ゼランティが50代前半の時に、
ブルゴーニュ地方にあるディゴワンという街で1956年に設立されました。
古い農夫の作業服からインスピレーションを得て、地元・ブルゴーニュの原材料と
高品質な素材を使用し、作られています。
現在は2代目のジャン・シャルルが受け継ぎ、自社工場での生産を貫いています。
ブランドタグの割に、意外とあっさりしたブランド説明!
むしろブランド説明があっさりしてる分、ブランドタグが作りこまれております!!!
プリントではなく刺繍ですからね!すごいですよ!
もちろんすごいのはタグだけじゃありません!
ブランド説明にもある通り、ここは自社工場での縫製だけでなく、
生地もフランス製のものを使用することにこだわっているところにあります。
昨今、フランス国内のミル(生地工場)がどんどん閉鎖しています。
故に、Made in Franceの生地を安定して入手することは難しくなってきており、
本当の意味でのMade in Franceというのは珍しくなってきています。
もしかすると、小規模メーカーだからこそできるのかもしれませんね。
そんな貴重な生地ですが、今回もモールスキンではなくコチラの素材でオーダーしました。
フランス製のウール100%生地。
この生地が素晴らしすぎて、今回もモールスキン生地はお休み。
別注というほどdiariesのために作られたものでありませんが、お店ごとに生地を変えられるので、プチ別注とでも考えてください。
あまり売っている店はないと思います。
そしてまずはこの生地の説明から。
色は2色ございますが、実はこのウールは化学処理を施していない未染色のウールを使用しています。
その為、ウール本来の保温性を持ち非常に軽くて暖かいのが特徴。
もうdiariesが大好きなやつですね!!!
そしてこの保温性ならば冬のアウターとして十分機能します。
さらにもう一つ。
このウールは、フランスのOuessant(ウェサン島)で育てられた羊から採れたウールを使用しているんだそう。
Ouessant島とはフランス最西端?にある、ブルターニュ地方からさらに大西洋に突き出た島の名前。
某超有名ボーダーカットソーの定番アイテムの名前でもありますね!ウェッソン!
このバタ臭いというか古臭い生地の風合いがたまらなく好き。
なぜなら、1950年代頃のアメリカのマッキノウジャケットに使われるようなメルトン生地に似ているから。
こんな生地がまだフランスで作られていたというのと、
フランスのワークブランドなのに、ヴィンテージのフィルソンのような重厚感を持っているから。
足して2で割ると、ゴリゴリの生地なのにフランスの洒脱なテイストが利いた絶妙な立ち位置のカバーオールに仕上がっていました。
だから着てみると、いつものフレンチワークではなく、アメリカ物とも合わせたくなるんです。
そして1つ面白い話があります。
実はこのラブルールは、日本からのオーダーを嫌がっています。
というのはオーダー内容が細かすぎるから。あと納期も厳しいから。
例えば別注をかけようとしても、そこは頑固一徹を貫くラブルール。
デザインを一切変えてくれません。
それがコラボ相手がコムデギャルソンだとしてもです。
だから生地を変えるしかできない。
だけど、その生地はラブルールにしか見つけられないような特別な生地だったりします。
そんなルラブルールさんですが、ボタンの色だけ変えてもらいました。
一応プチ別注です。
ブラウンは遊んでみましたが、グレーはマジメにしました。
にしても、ホント昔ながらの作りでいいですね~。残していきたい。
2年前のヨーロッパ買い付けでも、同ブランドのデッドストックのモールスキンパンツを買い付けてきましたが、
現在ルラブルールが作るアイテムと比べても、全く変わりがないんです。
ということはですよ?
このようなブランドがあれば、わざわざヴィンテージでデッドストックのマイサイズを頑張って探す必要がないってことにもなるわけです。
新品を扱うセレクトショップとしてのポジショントークを含めますが、
今でも古き良き時代の服が買えるという事実を踏まえれば、
どうしてもヴィンテージが欲しいという理由は、
ヴィンテージというブランドを欲しいのと一緒、
と言っても過言ではありません。
とか何とか言いながら、私自身もヴィンテージを買い付けてきてしまうんですけど!!!
まあとにかく、新品だろうがヴィンテージだろうが良いものは良いってことですね!
ヴィンテージバイヤーと名乗るには遠く及びませんが、
一応これでも自分でちゃんと海外まで足を運んで買い付けてるからこそ、胸を張って言えます!
これはいい服です!とね。
それではまた。お店で会いましょう。