ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「耳の日」だそうです。
三寒四温ですね。
三寒四温。あれ?なんだっけこのリズム???
チェッチェッコリだわ!三寒四温=チェッチェッコリ!
あの曲を最初に運動会に使った人のセンスを知りたいですね!
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!

【ブランド】TENDER Co.(テンダー)
【アイテム】Type742 Wool Pattern Cardigan
【価格】¥46,440-(税込)
【コメント】
出ました!ついに!ついにテンダーからカーディガンが登場です!
9年に及ぶブランドの歴史の中で、おそらくニットカーディガンというアイテムは初だったはず!?
しかもこんなベーシックなデザインで、かなり着回しもしやすいです!
が、例によって一見普通でもやはり一癖も二癖もありましたね~!!!
それでは早速見ていきましょう。
まずは商品名がWool Pattern Cardiganと言いまして、ウールという名前が入ってますが、春夏物なのでウールは全く使っておりません!
ウールパターンというのは、通常はウールでカーディガンを作っているニット工場で作ってもらっため。
そんな工場に綿と麻を持ち込んで無理矢理作らせたという、テンダーならでは?のカーディガンとなっています。
そしてこちらが麻タイプのもの。

しかも一般的に使われる麻というのは、麻の中でも「リネン」「ヘンプ」「ラミー」と分けられるのですが、
今回使用した麻は、「ジュート」という通常は洋服に使われない種類の麻を使用しているんです!
本来は船を係留するロープなどに使われるジュート麻ですが、「レ〇ィッド」という特殊な方法で繊維を取り出し、
その繊維を紡績して衣類にも使える素材として加工されています。
そういや先日、ジョイフル本田行った時もありましたよ。ジュート麻が。

ディスプレイに使おうと思ったんですが、パッケージがアレなのでやめときました。
そんなわけで身近にあるジュート麻ですが、
ウイリアム曰く、イギリスでは18世紀後半から東インド会社によって、
ベンガル地方(インド東部からバングラデシュ)から輸入されるようになり、
スコットランドのDundee(ダンディー)という港町でジュート麻の貿易が盛んになったそうです。
そんなスコットランドとつながりが深いジュート麻を、今またスコットランドのニット工場でハンドフレームで編むということに、
時を超えたロマンを感じることができるのは私だけでしょうか?

そして今回の生地もまた素晴らしく、麻と言われながらも、どうみてもシェトランドニットにしか見えません!

これで麻100%!?!?!?
暖かいのか涼しいのか全然分かりません!
服としての存在が、もはや意味不明なのでございます!
だからこそ着たい!
見たことない服を着たいと思うことは、服好きの純粋なる想いなのでございます!
なので早速着ちゃいました。

Shirts/TENDER Co. (420 Tail shirts) ¥42,120-
Pants/WORKERS (Air force baker) ¥18,360-
Boots/Grizzly Boots (Black bear) ¥97,200-
大き目で着てね~と昨年のイベントの時にウイリアムから言われております。私(178㎝、85㎏でサイズ4着用)
肩がポコッと出てるのが気になるという方もいらっしゃいました。

これはですね、気にしないで下さい。
なんてことを言ったら、接客業失格ですね!
でもまあ着ている内に落ち着くと思うんですけど。
ぶっちゃけ初めて見る生地なので、知らない!というのが本音です!!!
なぜこうなってしまうかの理由は説明できるんですけどね。
理由は袖付けにあります。

前身頃が〇〇〇ショルダーになっていて、このカクッとしたつなぎ目が特徴なのですが、このせいで肩が出ちゃうみたい。
でも後ろはラグランスリーブでつながれています。

なんでこんなことをしたのかは知りませんが、スコットランドの伝統的なラムズウールカーディガンの形なんだそうです。
個人的には、シルエットがいびつになっても、この「やった感」がある方が、ディテールフェチとしては好きです!

実際着てみた感じとしては、麻だけど保温性はなくはないって感じでしょうか?

暑がりな私としては、正直春に着る機会はなさそうですが、素材がシェトランドぽいので、
暑がりな豚にとっては、ウールよりも保温性がない麻だからこそ、秋に活躍しそうです!
全然デザイナーの意図を理解してなくてすいません!
これでもテンダー取り扱い店としては、それなりに名が知られてきてるのですが!
だけど、この「自分なりに」という余白があるところがテンダーの好きな部分でもありますよ。
では次にもう一色の方をご紹介いたします。

こちらはもう見て分かるとおり、インディゴコットンのカーディガン!

これはもうみんな好きに決まってます!
デニムのタテ糸に使われる糸と同じようにロープ染めされた糸を使用して、ガッチリ編まれています。
ま、特に説明は無いんですけど、結構ヤバいですよ。
何が?
ねじれが。

前立てまでグニャ~ンと。
これをね、B品としてではなく、製品として出しちゃうテンダーをリスペクト!
そもそもこのカーディガンの生産背景が、ウールでしか作らないニット工場に異素材を持ち込んでいるので、
ぶっちゃけ作ってみないと何が起こるか分からないんです。
で、こんなことが起こってしまった。
並みのメーカー・ブランドなら、異素材でもちゃんと作れるように調整するのかもしれませんが、テンダーはあえてそれをしません。
これはつまり、「未完の完」という状態にあると言えるのではないでしょうか?
だからこそ、先ほど私が言った「余白」が生まれるのかもしれません。
とまあ久々に語っちゃったけど、やっぱりそれくらい考えさせられるものがありますね。テンダーは。
で、今度は「マジで未完成じゃないの!?」というのをご紹介します。
今回届いたカーディガンのタグをご覧ください。

もうね、何が何だか!
まずはこれが正しいやつ。

で、次はサイズ1のタグ。

これね、ちゃんと1だけわざわざ右を向かせてるの。すごくない?
わ・ざ・わ・ざ、このサイズのためだけにタグを作り変えてるんです!
しかもテンダーの中ではニーズが少ないサイズ1に。
そして次がすごい。

これはもはや謎かけ。
右を向くはずの象の〇〇〇〇君が、もともとのテンダーのタグと同じように、左を向かされています。
逆もまた真なり、ということなのでしょうか?
深すぎます。
いや、ただの付け間違いです。
でもね、お店の商品だからとかを抜きにして、個人的に思うことは、「これはアタリだ!」ということ。
個人的には、こっちの方が欲しくなっちゃいます。どう考えてもレアだもの。
ポジティブな考えだとかそういうのじゃなくて、単純に面白い服が好きってだけです。
もちろん、俺のことを信じてくれなくてもいいけど、それくらいユルく楽しんだ方が、
ファッションはもっと楽しくなるよ!ってくらいに考えといてください。
そしてもっとレアなやつ!!!!!

よく見ると手縫い!?!?!?
これはもうアウト!普通ならアウト!
完全にタグを付け忘れたやつでございます!
先ほどアタリだ何だと言いましたが、タグが付いてないのは嫌です!
そうです!ブランドに弱いのです!
いや、ブランドっつーかタグに弱い。
しかし!このハンドステッチはヤバいでしょ!
だって、ウイリアム本人が縫い付けてくれた可能性もあるし!
「別注でタグをハンドステッチしてくれ~」なんてお願いできないし!(いや、やってみっかな・・・迷惑w)
とまあ、今回のカーディガンは楽しすぎましたー!

あえて色落ちしたテンダーに合わせて、色の違いを楽しんでみました。

このカーディガンも、試着2,3回したら指が真っ青になります。色移りすごそうね・・・
そうそう、ちなみに麻のカーディガンは貝ボタンで、

インディゴの方は、〇〇〇ボタンになってます。

詳しくはお店で!
それではまた。お店で会いましょう。
