TENDER Co.(テンダー)のTYPE450 High Back Shirt Rinsed 10oz Cross Weave Denim -exclusive for diaries-

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「切干大根の日」だそうです。

去年の長雨で大根の価格もヤバいね。セブンイレブンのおでんの大根も品薄だって。

 

というわけで、今回は体力の衰えを感じさせてくれた買い付け旅行でしたが、

食い物ばかり紹介してしまったので、今日はちょっとアパレルっぽいこと言わせてもらいます。

 

言ってもね~、街中にそんなにオシャレな人っていないんですよ。

ファッションに気を使ってます!って人は、日本の方が圧倒的に多い。

でもヨーロッパには、熟練のファッショニスタがいますね。それがかなり勉強になる。

自分に似合う物を知っていて、華美ではない自然なオシャレができている人。

そしてそれはやはり経験を積んだ年配の方に多いのは確かです。

 

で、今回の旅で最もオシャレだった人がこの方。

服装・・・というか、このシェパードのリードをシルクのスカーフにするという発想に衝撃を受けましたよ!!!!!

でもこの狙ってない自然なスタイル!

でもね、さりげなくスカーフと靴の色を合わせたりするのを見ると、散歩の度にスカーフの色も変えてるのかな~って想像しちゃいます。

他はいたって普通の服装なんだけど(でもものすごい高貴な雰囲気が漂ってますけどね)、

このお出かけ前にちょっとだけオシャレを楽しむ。いや「たしなむ」って言った方がしっくりくるかな?

 

あとね、シルクのスカーフでシェパードをつなぎ留めておくことなんてできるの?という疑問もありますが、

そもそもちゃんと飼い主が躾をできていれば、いつもの散歩で引っ張ることなんて無いんですよ。

大きい犬はだいたい堂々としてるしね。

この姿からは、鉄のチェーンよりももっと強固な、飼い主と犬の関係が感じ取れます。

それを鉄とはまったく逆のシルクで表現するなんて・・・・・

 

いや~でもね、このスタイルを見た時はハッとしました。オシャレって楽しいなって。

 

例えば、スティーブ・ジョブズが経営者として「決断するという行動」を少なくするために、

毎日同じ格好をするのがノームコアなんて言われましたが、

あれはファッションでもなんでもなくて、経営論の一つだと思ってます。

 

それで言ったらね、この人の方がよっぽどノームコアだと思います。

むしろコア(芯)がノーマル(普通)なんですよ。言い換えればコアノーマル。

多分、基本的にはいつも似たような恰好な気がします。しかも地味で。

 

だけどいつでも花を添えることができるんです。

日常の彩り方を知っている。

花ってさ、花束も美しいけど一輪挿しの花も素敵でしょ?

何もない空間にポンと添える花。

その使いどころをよく知ってるんだと思うなぁ~。

 

自分はまだまだです。がんばろ。

 

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】TENDER Co.(テンダー)

【アイテム】TYPE450 High Back Shirt Rinsed 10oz Cross Weave Denim -exclusive for diaries-

【価格】¥42,120-(税込)

【コメント】

さて、みなさんお待ちかね。

オンラインショップにアップしたところ、みんな気にしていただいているようです!

素材とかの説明を待ってるのかな~?とも思ったり。

 

でも最初に言っておきますが、詳しい説明をちょっと控えようと思ってます。

というのは、まあ説明がパクられるというのは前からそうなんですけど、

ちょっとブログに時間がかかりすぎてヤバいんです。

私、ブロガーでも文筆業でもなく、一応セレクトショップのオーナーでバイヤーなんでね。

なので私の詳しい商品説明は、diariesでお買い上げいただいた方のちょっと特別な体験にしたいなと思って。(お店を守るのって大変なのよ~)

 

もう一つの理由は、最近は吃(ども)りが少なくなりましてね。

そもそもこのブログは、直接お客様と話すと吃るから、先にブログに書いて読んどいてもらおうというのが始まりでした。

吃音症なんて、半分は気持ちの問題なので、それなりに自信が付いたのかもしれませんね。

なので、やっと普通のショップスタッフとして接客ができるようになったわけです!(遅っ!)

 

とにかく色々考えるところもあり、ブログでは肝心の部分が抜けているので、気になる方は店頭でどうぞ。

 

 

前置きが長くなってすいません!

それでは詳しく見ていきましょう。

まずは素材から。

 

今回のヤバいですよ。新素材です。

デザイナー・ウイリアムがずっと作りたかった「イギリス製デニム生地」。

これまではデニムは日本の岡山産デニムを使用していましたが、

ついにテンダー独自のデニム生地の開発に成功しましたよーーーーー!

おめでとうウイリアム!コングラチュレーション!

 

この見た目からして・・・もう・・・このムラ糸の感じ、好きな人にはたまらないでしょ!?

デニムなんですけど、パっと見はソルトアンドペッパーのようにも見えるので、

岡山産のゴリゴリのアメリカっぽいデニムと比べると、(H本さん曰く)ヨーロッパの古い生地のようなニュアンス。

どんな色落ち・経年変化を起こすのか、もう楽しみでしょうがないです!

 

さらに着心地は非常にソフト。ストレッチさえします。もちろん綿100%ですよ!

なのでメチャクチャ動きやすいんです!

これねー、ぶっちゃけ生地だけでも買いたいわ~。

この生地で作りたい服が、いくらでも浮かびますよ!!!!!

 

では、この生地の説明から参りましょう。

この10oz Cross Weave Denimは、2018年春夏用としてこれまでの日本製デニムを補完する意味で作られました。

アメリカ産コットンをリングパンで紡績した糸を使用し、インディゴで25回染められた糸を使い、イギリスで作られた全く新しい生地です。

見た目は一般的な「右綾デニム」ですが、実は糸の撚りが(  )で、インディゴの糸と白い糸が直角にクロスした使い方をしており、

(  )が(  )で、(  )が(  )になっており、より糸の凹凸がはっきりし、生地が若干ストレッチするようになってます。

ですので、色落ちが通常のデニムと異なります。

(でも実際は、〇綾なのに〇綾って感じです!)

 

という感じで肝心の部分を隠してみたのですが、ちょっとやらしいかな?(性格出ちゃった。www)

 

でも、このデニム生地は俺の性格よりもまわりくどいアプローチしてるし、

グルっと一周して「なんだそんなことかー!」と思うシンプルさは、テンダーらしいな~と思いますよ!

なんやかやでこのブランドでしか、いやウイリアムと関わる職人にしか作れなかった生地なんだと思います。

 

ま、とりあえず着て見て触って。

 

 

次は形の説明。

商品名をHigh Back Shirt(ハイバックシャツ)と言います。

ご覧の通り、バック(後ろ)をハイ(高く)にカットしたシャツ。

実はこのモデルは、確か2014年ごろにリリースされたシャツの形。

この形を思いついたきっかけは、(  )を着た時のシルエットをシャツで表現したら面白いかな?だったそう。

で実際に作ってみると、パンツのバックポケットに手を入れやすくていいよねってのが狙いみたい。

 

最初は「なんじゃこりゃ!?」と驚き、オーダーすることができませんでした。

それが忘れられず、トランクショーなどで目にする内にジワジワと私の中で広がっていき、もう忘れられないくらいに。

なので、実はそれからちょいちょい別注をかけて色んな素材で作ってもらっているんです。

しかしこの4年間、一度もブログでご紹介することができませんでした。

何回も入荷しているのに、いまだブログで紹介することが出来なかったのが、このハイバックシャツなんです!!!!!

 

それを考えると、ジワジワと広まった俺よりも、一瞬でその良さを理解してしまうdiariesのお客様ってヤバいね。。。(俺がダサいだけって噂も・・・)

 

で、このハイバックシャツなんですが、テンダーファンとしてはこの組み合わせが最&高!

 

Inner/TENDER Co. (Tesseract shirt) ¥45,360-

Pants/KUON (Crotch gusset tapered pants) ¥29,160-

Shoes/7CCR (7171 Slip-on with zip)

先日ご紹介したテッセラクトシャツをはじめ、テールシャツといった後ろ身頃が長いのが特徴のテンダーのシャツと合わせると、

コントラストがついて非常に面白いんです。

 

そして怖いことに、毎シーズン同じ型で様々な素材・染め・柄などのアイテムが出るテンダーなので、

このように服が増えれば増えるほど組み合わせが楽しくなり、集めたくなっちゃうんですよ。

いや別に販促のために言ってるわけじゃないですよ!うっかりハマる人が多いので注意する意味で!

こうなると最早テンダー地獄です!

 

では今度はハイバックシャツのディテール的な部分を説明していきましょう。

まずはハイバックシャツとは、ウイリアムも上記のようにテールシャツの上に着ることを想定しているため、

半分シャツで半分アウターといったアイテムです。

そのアウターっぽい要素がここですかね。

背中での中心に縫い目を持ってきているところ。

普通のシャツは前身頃と後身頃を縫い合わせるので、両サイドに縫い目が来ますよね。

 

なので、その代わりと言っちゃあなんですが、

このハイバックシャツは、両サイドに縫い目が無いんです!!!!!

いうなれば、右身頃と左身頃!?ww

ポケットもワークウェアのアウターぽく大き目の作り。

さらに芸が細かいな~と思ったのが、ポケットの角をハイバックのカットに合わせてカーブさせてるところ!かわいい!

 

まだまだございます!

ご覧になっていただきたいのは、肩と袖の縫い目が重なるところ。

袖付けの縫製をずらしているのも、もちろん面白いです。

でも説明したいのは、肩の縫い目がそのまま袖の縫い目につながっているところ。

これも普通のシャツと比べると、ちょっとおかしいんですよ。

通常袖の縫い目は内側に持ってきて見えなくし、前身頃と後身頃を合わせる縫い目につながります。

ですが、これはその両サイドの縫い目がないので、肩の縫い目とつながっているんです。

 

実はこれにもちゃんと意味がありまして、

ダブルステッチの向きを、(  )にしてるんですね。(ここにもまた秘密が!)

なので、パカっと袖口が開くようにし、時計を見やすくするためのディテールだそうです。

 

 

説明は以上になります。

 

ちなみにこの素材を使ったハイバックシャツは、diariesの別注になります。

新素材なのにデザイナーの言うこと聞かず、生意気にもオーダーしちゃって。

わがまま聞いてもらって本当に申し訳ないのですが、最高の別注アイテムができたと思います!!!!!

 

 

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。