インディアンジュエリーフェアの日程が決まりました!
4月16日・17日の2日間です。
久々の開催となりますので、お休みの調整などしていただき、是非ともご来店下さい。
ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「決闘の日」だそうです。
決闘と言えば、また昨日ご紹介した浮世絵ですが、そういえば水滸伝の花和尚魯知深や武松の絵もありました。
また水滸伝読みたくなっちゃいました。あの熱き男達の浪漫。
江戸時代の頃から人気があったんだなあと思うと、昔から男は強さ(肉体はもちろん心もね)に憧れるんです。
また、昔も今もという部分では、こんな絵もありました。
なんと、デニムでおなじみの「藍」の濃淡だけで遊女が描かれた錦絵。
つい、これが服でできたらなと思わずにはいられません!
今も昔も、藍というのは人々の心を魅了するものなのです。
そして本日ご紹介するアイテムも、古より伝わる藍染。
(キマッた!今日はキマッた!!!)
ドウゾ!
【ブランド】TENDER Co.(テンダー)
【アイテム】TYPE722 Linen Rib Knit
【価格】¥42,120-(税込)
【コメント】
予定より2か月遅れでようやく届いたニット。
またこれ?と思った方は熱心なdiariesブログ読者。ありがとうございます。
しかし、この2か月の間には言うに言われぬ事情が。
ここだけの話ですが、実はWOAD染めが存亡の危機に直面しています。
本当に良い物ってのは、いつまでも供給されるものではないことを、またしても思い知らされることになりました。
恐らくこのニットを最後に、WOADは休止。
ですので、今年の秋冬にはWOADのアイテムはございません。
テンダーファンの方も、これから買おうと思ってた方も、そして私も含めて、
「あの時買っておけばよかった・・・」といつも思わせられるブランドですね。
でも決してテンダーは駆け引きをしているわけじゃなく、それだけギリギリのモノづくりをしているってことなんですが。
それではそんな貴重なアイテムですが、ベースとなってるのは
先日ご紹介したデッドストックアイリッシュリネンを使用したニット。
既に完売してしまいましたが、詳細を知りたい方は下記のリンクをご覧ください。
↓↓↓
TENDER Co.(テンダー) のTYPE722 Linen Rib Knit
そしてご存じない方のために、WOAD染めも説明しておきましょう。
テンダーのWoad染めは、今は殆ど行われていない古いインディゴの染め方を踏襲したもの。
ウイリアムはインディゴ染めの歴史を紐解いていくうちに、この染料に辿りつきました。
WOAD(日本語でホソバタイセイ)という天然の染料。
この染め方は、すでにイギリスからは姿を消しており、ヨーロッパでは南フランスに唯一残るのみ。
そこから染料を取り寄せ、1点1点ハンドディップで染められています。
また、もともと天然のインディゴというものは、色が染まりにくく、
1度ではなかなか染まらないため、このハンドディップは5~7回程繰り返されます。
実はこのホソバタイセイを使ったインディゴ染めは、石器時代から続く青色の染色方法。
フランス南西部は、天候に恵まれ暖かく、ホソバタイセイの栽培に適した土壌であることから根付いたものと考えられています。
さらにホソバタイセイは、フランス革命後に皇帝・ナポレオンボナパルトに国の色としても指定されました。
しかしヨーロッパの植民地から次第に安い綿が届くようになり、次第にウォードダイは姿を消していきます。
(※このアメリカから届く生地は、フランス・ニームに最初に届き、
それはserge de nimes(ニームのサージ素材)と呼ばれ、de nimes=denimの語源となりました。)
またイギリスでは、ホソバタイセイを染料にするために発酵させると、ものすごい悪臭が漂うため、
1900年代初頭に禁止されたほどの逸話を持っています。
と、このようにそもそも貴重な素材を用い、さらに存続が危ぶまれる染めを行っているという奇跡のニット!
また、その貴重さ・レア感といった付加価値だけでなく、もちろんこれにしかない魅力も備わっています。
それがこの色。
天然染料ならではの色ムラは、決して元のデッドストックリネンの風合いを殺すことなく、染め上げられてる証拠。
またデニムをWOAD染めしたものと色を比べてみてください。
デニムの鮮やかなブルーとは打って変わって、
今回のニットを染めた方は、元の色とまざってブルーグレーのような独特の淡いトーンになっています。
ナチュラルの方は私も購入して着ていますが、まだ肌寒いくらい。
夏もショーツに合わせて活躍しそう。
また洗濯方法はドライクリーニングと書いてありますが、
私は洗濯機で洗ってしまいました。
少々コツはありますけどね。(当店でご購入いただいた方のみお答え致します。)
サイズは一通りご用意したのですが、残るは3と4のみとなっております。
恐らくもう2度と作ることができないアイテムですので、お早目にご検討下さい。
それではまた。お店で会いましょう。