ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「バレンタインデー」だそうです。
チョコはゴディバよりピールマルコリーニ
と言わんばかりに、今回もベルギーへ行ってきました。
アムステルダムから特急で2時間くらい。東京からだと、ちょっと仙台行ってきまーすって感じですかね?
アムステルダムの買い付けが芳しくなかったので、昨年撃沈したアントワープと、(飯が美味くて)お気に入りのブリュッセルへ。
こうやってそれなりに経験を重ねると、だんだんと臨機応変に動けるようになってくるんだなぁ、、、と自己満足。
お蔭でアントワープではウエストンとかパラブーツとかドリスヴァンノッテンとか色々出ました。
昨年の雪辱は果たせたかな。
そしてブリュッセルでもフレンチヴィンテージなど、それぞれの土地でそれらしいものが見つかって嬉しい限り。
ブリュッセルは相性がいいですね。
何がって舌の相性がいいんだと思います!
ブリュッセルに来た半分の目的は、シェ・レオンにムール貝を喰いに来たようなもんです!!!
バケツいっぱいのムール貝。見てるだけで涎が。。。
というわけで、本日は買付分ヴィンテージウェアのご紹介最終日。
それにふさわしいスペシャルヴィンテージをご紹介いたします。
いわゆるマニア垂涎てやつです。
昨年いわゆるスペシャルヴィンテージを買ってきたんですけど、誰にも求められてないのが分かったので、
もうスペシャルヴィンテージは買ってくるのやめようかと思ったんです。
でもね、なぜか買ってきてしまった。
買わない方が(経営的に)良いのは頭ではわかっているんです。
でも目の前にあったら買っちゃう。。。
「そこに山があるからだ」と言ったのは、イギリスの登山家・ジョージマロリーですが、
「そこにヴィンテージがあるからだ」と言ったのは誰だったっけ?
というわけで、本当にこういうのもうやめようと思うので、最後のスペシャルヴィンテージかもしれないよ!
ドウゾ!
なんだ、またバブアーかと思った方いませんよね?
出ましたよ!白タグが!!!!!
個人的に最も通好みだと思うSolway Zipper(ソルウェイジッパー)の白タグ!
入手できるバブアーの中では、ひとまず最高峰と言っても過言ではありませんよ!!!
しかも、サイズは推定38という日本人のゴールデンサイズ!!!!!!あり得ません!
なんなら40か42だったら間違いなく私物行きなので、売りに出しません!
それくらいの代物ですが、昨年似たようなアイテムを買ってきているので、
もしご存じでない方は下記のリンクからご覧ください。
Barbour(バブアー)のCirca 1950’s~1960’s Solway Zipper(Click!)
昨年は、同じソルウェイジッパーの黄色タグを買い付けてまいりました。
その時のこの紹介文、我ながらいいですね。
「イギリスのディーラーは、このソルウェイジッパーのことを「プリンス」と呼びます。
最初は何のことだか分からなかったのですが、ロイヤルワラントを与えたのはエディンバラ公=フィリップ殿下(Prince of United Kingdom)が
乗馬する時に好んで着ていたことからと言ってました。
これが何を表すかというと、今ご紹介しているこの「黄色タグのソルウェイジッパー」こそ、
最初にロイヤルワラントを授かったということが分かるわけですね。
バブアーをバブアーたらしめるアイテムだと思うんです。」
痺れる~~~~~!
たまに自分で書いたブログみて思うんです。
「いいこと書くよなぁーーーー!」って!wwwww
で、「バブアーたらしめる」まで書いといて、さらにもっとすごいのが入荷しちゃいました!
まあでもディテールは変わらないんですけどね。
違うのはホントにタグくらい。黄色か白かの違いです。
ベルトもオイルもしっかり残ってて、
ダメージもほとんどありません!!!!!
擦り切れやすい袖口も、ご覧の通りしっかり残ってます!
このサイズでこの状態の1950年代ソルウェイジッパー。
ざっくり言うと、「大変希少です!!!!!」
次です。
震えました。
これだけ有名になったバブアーですが、80年代という比較的新しい年代にもかかわらず、希少すぎるほど希少なミリタリーバブアー。
パッと見は先ほどご紹介したソルウェイジッパーなのですが、こちらは1980年代半ばの数年間だけ軍用に作られたものになります。
ですのでイギリス軍特有のDPMカモ柄のオイルドクロスとなっているんです。
DPMカモの好きなところは、適度にポップさが入ること。
なんとなくですが、アメリカのウッドランドカモよりも物々しさを感じません。
またミリタリーということで、裏地もオリーブ一色というのもカッコいいですね!
さらにはなんと!!!
(お客様から聞いたのですが)最近人気急上昇中のバブアーのライナーも付いてます!
上下だけでも珍しいのに、ベストもついた3点セットでいかがでしょうか!?金利手数料などはお客様が負担しますよ!!!
タグはこちら。
本来モデル名が入る黄色いラインの間に記載がありません。
サイズは40。これがもし42だったら俺が着てます。
ご覧の通りの2クレストまたはワラント。そもそもこの2クレストが1982年からの5年間のみ。さらにこの迷彩バブアーは2回マイナーチェンジが施されます。
このソルウェイジッパー以降はエポーレットが付いたりとより軍物らしくなってくるので、個人的には一番欲しいのがこのタイプ。
パンツはオーバーパンツ(パンツの上に履くパンツ)なのですが、それほど太くなくテーパードもかかってて、
イージーパンツとして普段着でも履けるサイズ。
パンツだけでも欲しいです。。。
こちらも同様の2クレスト。
何度も言いますが、これね、ものすごく希少なんですよ・・・・・
大して古くないくせにさー!すんごい珍しくて憎らしいヤツなんです!
あまりに凄すぎて、ブログの書き方が鈍るくらい。絶句とはこのことか!!!
そして次で最後。
最後らしく、古くてレアなどうしようもないヴィンテージです。
昨年、個人的に過去最高のバブアーを買ってきたつもりでしたが、今年は記録更新。(当社比)
あり得ない・・・とつぶやいてしまったバブアーの登場です。
ドウゾ!!!!!
え~っと、まず何から説明しようかしら。
一応昨年も同じようなやつを買い付けてきているので、ご存じで無い方はまず下記のリンクからご覧ください。
Barbour International -white label- (Vintage 1940’s~)
とまあ、こちらもいわゆる究極のバブアーです。
もうこれ以上のバブアーなんて、そうそうないです。
ホントに勘弁してください。
あってもなかなか売ってくれないし、事実イギリス人と取り合いました。
なんでこんなのがウチの店にあるのか、よく考えてみると不思議な気持ちになります。
それくらい珍妙なバブアーインターナショナルなのですが、
それは上下セットというだけでなく、ヘルメットが付いているからってわけでもありません。
こちらをご覧ください。
もうね。こんなのどこぞの大手セレクトショップが別注しました的なバブアーにしか見えませんよ!(さっきの迷彩もだけど!)
まさかのオールブラック!これを1950年代にやるとは!!!
襟裏もブラック!しかもコーデュロイではなくべロア仕様!(古いやつは茶色のべロアです。)
そしてチラッと見えてしまいましたが、
こちらも白タグ。でも文字が緑ではなく茶色?それとも退色した黒?分かりません!
年代は1940~1950年です。が、こちらは間違いなく1950年代。
なぜそう言い切れるかというと、このバブアーの持ち主の話を聞いたからです。
中古車でいうところのワンオーナー物。
車で1950年代の車がワンオーナーで出てきたら相当ヤバイですよね?
それくらいの代物。
元の持ち主は御年80歳。そしてこのバブアーは20歳前後の頃に着ていたものだそうです。
そのおじいさん、若い頃はカフェレーサー。
当時はBSAのバイクに乗っていたそう。
ガチですね。(どんな音楽聴いてたのかも知りたかった。)
トライアンフでもなくノートンでもなく、BSAって!!!
だからヘルメットも付いているんです。
ちなみにヘルメットのMという文字は、マチレスというメーカーのもの。
このマチレスもBSAと並び、イギリスで最も古いバイクメーカーの1つとされます。
このバイクでこのヘルメットの組み合わせはちょっとヤバいですね。
トライアンフでもノートンでもなく、BSAとマチレス。オシャレすぎます。
ちなみにグローブは、ワディントンというメーカーのMatador(闘牛士)というモデル。
いちいちオシャレすぎるんじゃないでしょうか?
そしてこのオールブラックのバブアーインターナショナル。
もう~~~~~これは完全にカッコいい不良でしょう!
男が一番憧れる「カッコよくて強い人」!!!
ずるいわ~!俺もそうなりたかった!
で、話を戻します!
このオールブラックの存在に関してですが、
なんと!!当時は個人でオーダーできたそうなんです!!!!!
驚愕の事実!
Folioは恐らく品番。
Styleはinternational suitのはずですが、よくわからない表記。
Sizeはかろうじて40(M~L相当)というのが見て取れます。
結果的になんだけど、BSAのバイクに乗ってマチレスのメットかぶってオールブラックのバブアーインターナショナルを着るっていう、
このセンスにはもはや脱帽を通り越して、髪の毛が抜け落ちてしまいそうです!!!
そしてこちらも当時のライナー付き!!!
ただし!こんな素材でこんなタグが付いたライナーなんて見たことありません!!!
ボアではなくフェルトのライナー!
ボタンも見たことないNEWEYのボタンです!そしてNEWEY BROTHERSという会社名だったことも知りましたよ!
そうそう!NEWEYで思い出したのですが、
ジャケットの胸ポケットについているジッパー!
ライトニングではなくニュージジップ!!!マジかーーーーーーーー!
最後にパンツはサラッと!
もうここまで来たら当然のように白タグのパンツも付いてます!こちらも裏地ブラック!
でもね、こんなの当然じゃないですからね!見る人が見たら「奇跡」と呼びますから!!!
ちなみにですね、ヘルメットとグローブだけ売ってもらえませんか?ともよく聞かれます。
これだけでも珍しいですからね。
ですが、元の持ち主の気持ちを尊重し、こちらのジャケットを購入していただいた方にお付けいたします。
正直、ディスプレイとしても十分雰囲気が出るので、こっそりしまっておきたいくらいです。
というわけで、これにて2017年冬の買い付け分の紹介はおしまい。
スペシャルヴィンテージの買い付けも、本当にこれで最後かも。。。正直、色々しんどいです。。。
(ご購入前提で)ご要望であれば考えます!www
みなさま、お付き合いいただきましてありがとうございました。
次回からはバッチリご紹介が滞ってるセレクトアイテム達の番になります!どうぞお楽しみにお待ちください!
それではまた。お店で会いましょう。