ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「あかりの日」だそうです。
先日、展示会の帰りに立ち寄ったのは、銀座(新橋だけど)の画廊。
ダニエルジョンストン展が開催されているってんで、つい!
やっと行けましたヴァニラ画廊!
その存在は、以前開催されていたシリアルキラー展で知ったばかりなのですが、
目当てのシリアルキラー展が終わっても、さらにもっと興味深いダニエルジョンストン展が開かれるとは!?!?!?
さらには日本初開催のこの展示!もう大興奮でございましたよ!!!!!
写真はNGなので撮れませんでしたが、展示されている絵が、ほとんど購入できるようになっていて、
でも欲しかった絵は10万くらい。んん~どうでしょう?
カセットテープくらい買って帰ろうかと思ったんですが、80年代のやつで1本25000円。
今月PCを買い替えてなきゃ、どっちか欲しかったな~。
悔しいのでポスターだけ買って帰りましたよ。
あと1日早ければ、阪急でやってるサプール展にも行きたかったのですが、前日に終了してたので、
ギンザシックスを華麗にスルーして、久々のドーバーへ。
Quilpが並んでいるという話を聞いて、見てきました~。
というわけで、今季もクイルプが入荷してきましたので、よろしくお願いしますね。
このままクイルプの商品紹介といきたいところですが、台風が接近してるっていうんで、、、
ドウゾ!
【ブランド】GUY COTTEN (ギコテン)
【アイテム】Isoder Jacket
【価格】¥16,200-(税込)
【コメント】
秋の長雨に負けないように用意しておこうと思ったら、まさかの台風で大活躍してくれそうなアウターが入荷してます!
その名もGUY COTTEN(ギコテン)!!!
こちらは、フランスの漁師もガチで使用しているプロ仕様の服を作っているメーカーでございます。
もはやファッションブランドと思うなかれ。道具です。
それではまずは、ブランド紹介からどうぞ。
GUY COTTENはフランス・ブルターニュ西部にある城壁に囲まれた要塞都市、CONCARNEAUにて1964年に創業しました。
コンカルノーはフランスでも屈指の水揚げ量を誇る港町です。
漁業の盛んなこの町で漁師たちが当時着用していたセイリングジャケットは、
壊れやすいうえに非常に重く、激しい作業を伴う彼らの労働において常に悩みの種となっていました。
そんな中、創業者であるGUY COTTENはより軽量で、丈夫なYELLOW OILSKINと呼ばれるPVCコーティングのセイリングジャケットを作り上げます。
その軽量さゆえに、ダメージの多い肘や膝の部分を2重、3重に補強することもでき、
結果として今までにあったどのセイリングジャケットよりも3倍以上長持ちする商品を作り上げる事に成功しました。
彼はそうして開発したセイリングジャケットを様々な港を巡りながら販売していきます。
ある日、ROSBRASセーリングセンター(ヨットスクール)の創業者であるYVON HERMERYより一つの相談を投げかけられます。
当時ヨットスクールで使われていた制服はメルトンのPコートやコットンのスモックばかりであり、
実際にヨットを操舵するには全く実用的なものではありませんでした。ヨ
ヨットスクールに通う子供たちのために、軽くて丈夫な完全防水のセイリングジャケットは作れないだろうか…。
数日後GUY COTTENはダブルフラップのジップアップジャケットを持ちセンターを訪れました。
名作ROSBRAS JACKETの誕生の瞬間です。
フランス中部Ardecheで作られたポリエステルの生地をPVCでコーティングを施したYELLOW OILSKINを用い、
高周波により全てのシームを溶接し水の侵入を防ぐと言う画期的な手法が用いられており、
さらにはジッパーをベルクロを用いた見返しでカバーすることでより防水性を高めたそのモデルは、
ベルクロを装飾製品に世界で初めて使用した画期的なモデルとなりました。
商品は瞬く間に船乗りたちの間でも評判となり、当初10人で始めた工場も急速に拡大していきます。
このROSBRAS JACKETは45年以上もモデルチェンジを行わずに現存し、ブランドの顔としてロングセラーを続けています。
現在ではスタッフは300人以上にもなり、素材のバリエーションも増え、
ジャケットのみならず、グローブ、ブーツ、バッグなど多岐にわたるアイテムを展開しています。
またフランス国内に3000店、イギリス、アメリカ、スペイン等に2000店の専門店販売網を持つ、世界的にも最大手のセイリングジャケットメーカーとなりました。
という、いわゆるただのカッパと思わせつつ、また例によって俺の好きなウンチク満載のメーカーなわけです!!!
その名もギコテン。
キングダムにはまっている私としては、魏虎貂(ぎ・こてん)と変換してしまいますが、
もちろんキングダムにそんな登場人物はいません!
こんなしょうもないことばかり書いているブログですが、先ほどフランスの漁師も着ていると書いたのは本当です。
TVを点けてたら、たまたま漁の番組をやってて、そこの船の船員が全員このギコテンを着ていたのを見たので、これは間違いないなと。
ですが、ゴリゴリの漁師用のやつをお店に置くのもどうかと思いまして、
タウンユースで活躍しそうなミドルタイプのジャケットをレインウェアとして提案させていただきます。
このIsoder Jacketは、ダービージャケットと呼ばれるライトアウター。
ライトアウターとはいうものの、ライトなのはお尻が隠れるか隠れないかくらいの着丈でしっかり上半身を覆いつつ、
動きやすいシルエットになっていると思います。最近だとコーチジャケットくらいの形と言った方がわかりやすいかな?
そしてこのジャケットをセレクトしたのは、タウンユース仕様ながらギコテンの要素を抑えたアイテムだから。
その要素は2つ。
まずはフード。
このドローコードが独特のラインで配されたフードには、名前が付けられています。
その名も「マジックフード」。
何がマジックかというと、、、
例えばパーカでもなんでもいいんですけど、フードをかぶるじゃないですか?
そして右や左に首を回してみてください。
顔がすっぽりとフードの中に入ってしまって、何も見えなくなってしまうのが分かりますか?
しかしこのマジックフードは、ドローコードで頭部にフードをジャストフィットさせることにより、
上下左右に頭を動かしても、顔の出る部分がしっかりと頭部の動きに対応し、視界を遮らないようになっているんです!
この説明で何を言ってるかわからないのであれば、是非とも試着してみてください!!!
試着した方はだいたい「あ~なるほどね~」と、まあまあのリアクションをしてくれますよ!!!!!
めげずに次の要素にいきますよ!
まずはこちらをご覧ください。
恐らくですが、ギコテン(魏虎貂=ぎ・こてん)が求めたのは圧倒的な耐水性または防水性。
どれくらい防水かというと、ベンチレーション(通気口)がまったくありません!
普通は背中かわきの下くらいにあるでしょ?と思っても、どこにもないんです!!!
そこは完全な密室。
おかげで、防水したところで蒸れてビショビショになるのは目に見えてますね~。
これを防水パラドックスと呼びます。(いや呼ばない。)
で、その防パラ(そんな言葉はない)を解決するために魏虎貂(ギコテン)が考えた恐るべきディテールがこちら!!!
!?!?!?
意味わからないでしょ?
近づいてみましょう。
この上半分のグレーの部分にはですね、実は吸湿材が埋め込まれているんです!!!
これはひどい!いやすごい!
蒸れるなら吸わせてみようレインウェア
こんな発想で服を作っていいんでしょうか!?いいんです!!!
でもこのある意味革新的とも思える服作りは、今に始まったことではないのかもしれません。
ホントかどうかは知りませんが、先に紹介したブランド説明で「服に初めてベルクロを使用した」とありますが、
ベルクロとは日本語でいうところのマジックテープのこと。
今では一般的な「服にマジックテープ」というのの始まりが本当にギコテンだったら、これはかなりすごいことです。
その背景も含めて、この吸湿材の当て方は面白いな~と思うんです。
ちなみに、汗かきの俺でどこまで快適に過ごせるのか知りたいところですが、
まだ入荷してきたばかりなので分かりません!
みなさんで先にどうぞ~!www
とまあ、かなりぶっとんだ服ですが、実はガチのワークウェア。
ワークウェアとしての作りも素晴らしいです。
ポケットふちはリベットで補強。
しかしリベットの裏は、
結構むき出し!
ニットを着るのは怖いですねー!
まさに道具です!
サイズも首の下に分かりやすく縫い付けられています。
ちなみに今季はグレーだけです。
ネイビーも人気なんでしょうけど、いかにもゴムのカッパぽくなっちゃうんでやめときました。
グレーかオリーブがかっこいいかな~と思って、
でも軍物ぽいイメージのオリーブではなく、一番タウンユース向きなグレーにしましたよ。
早速着てみました!
ROSSI BOOTSにMOCEANのナイロンパンツと、完全に雨仕様でございます!!!
これも釣り用で使えるとは思うのですが、ガチの漁師用のが欲しい方はお気軽にご相談ください!
台風が近づいてますので、お気をつけて。
それではまた。お店で会いましょう。