ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「イワシの日」だそうです。
村上春樹の何が好きって、猫の名前をイワシにするってとこ!www
昨日は17時閉店とさせていただきまして、美味い肉とワインと花火を堪能させていただきました。
もし暗くなってからご来店いただいた方がいらっしゃいましたら、誠に申し訳ございません。
今年はフジロックも行かず、何も夏らしいことしてなかったなので、これくらいしかできませんでした。
また、「お店を休んで花火を見る」ということも、実は私のささやかな夢でありました。
私のほんのちょっとの我儘なんです。どうかご容赦くださいませ。
土浦花火大会の日が来るといつも思い出すんです。辛く苦しい日々を。
diariesがオープンしたのが9月5日。
実は先月で6周年を迎えていたのですが、オープンして3年くらいは全くお客様が来なくてねぇ~。
当然生活の方もままならず、このままでは家庭崩壊。
そんな私はちょうどこの土浦花火大会の時期になると、そろそろお客様の認知度も高まってきたんじゃないかな?と勝手に想像し、
「もしかしたら花火を見た帰りにフラッとお客様が寄ってくれるんじゃないか!?」、
「そういや最近、祐天寺とか学芸大学とかで夜やってる洋服屋もあるみたいだし!」なんて浅はかな考えで、
今日は22時まで店を開けようと思い立ち、来もしないお客様をずっと待ち続けておりました。
(普通に考えたら、誰も花火大会の帰りに服なんか見ねえっつーの!)
そんな状態が3年も続いたんです。
今思うと私の精神状態も限界だったかもしれません。
気が付けばお店の中で一人、泣きながら「いらっしゃいませ」の発声練習をしてたんですから。
普通の会社だったらそんな状態が3年、いや1年でプロジェクト終了でしょう。
でもなんで続いたかって、お客様の力を除けば、俺の意地でしかないですね。
いや怨念かな。悔しくて悔しくてしょうがなかったですからね~。
だから、店を休んで花火を見に行くというのは、その怨みを晴らす行為でした。
でもまだまだ晴れませんけどね!自分が納得する店を作るまでは!
ウチの店はおそらくつぶれませんよ!なぜなら私がダークサイドに堕ちてますから!!!
「フォースのダークサイドは誰もが到底不可能と考えるような数多の力を得るための道なのだ」byダース・シディアス
じゃ、そんなダークサイドセレクトショップから商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】arbre(アルブル)
【アイテム】Dress Pants
【価格】¥18,144-(税込)
【コメント】
昨シーズン、お陰様で大変ご好評をいただいたアルブルのドレスパンツが今季も入荷しております。
久々の紹介になるので、まずはブランド紹介からどうぞ。
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arbre(アルブル)は、2011年にスタートした大阪のブランド。
クロージングウェアに定評のある大阪のファクトリーブランド「ハイぺリオン」から独立し、
クロージングの作りそのままに、カジュアルでも着ることができるハイクオリティな普段着をリリースしています。
イメージはインポートにあるようなファクトリーブランド。
シンプルなデザインながら、生地や縫製にこだわっています。
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価格高騰が続くインポート商品メインのウチみたいなセレクトショップにとって、
こういうブランドがあることは、非常にありがたいのでございます。
また国内ブランドの場合、それがデザイナーズブランドになってしまうと、
過度にデザインが施されてしまいすぐ飽きちゃったりと、シンプルで長く着られるものがなかなかないんですね。
だからウチはファクトリーブランドが好きなのかも?
そして今季も作りは同じドレスパンツですが、もちろん秋冬用に素材を変えてあります。
ウール、、、かと思いきや、これで綿100%!!!
どう見てもウールのドレスパンツにしか見えません!
こちらはアルブルのオリジナルファブリック。
綿100%の場合、メンテナンスが楽でいいですね。あと虫食いにも比較的強いと思います。
もちろんデメリットもあります。
センタープレスがウールよりも落ちやすい、ピシッとしないことと、保温性はコットンよりウールの方がありますね。
ウールパンツもあったのですが、個人的には1年を通して、ウールよりは綿のパンツを履くので、こちらをご用意いたしました。
あと、この見た目でコットン!?という驚きも、こちらを選んだ理由ですかね。面白いと思います。
それでは作りの方を詳しく見ていきましょう。
ご覧ください、この美シルエット。
今までdiariesでは扱ってこなかったスタイルです。
近いところでは、CORBINやHERTLING TROUSERSがありましたが、もうどっちもできなくなってしまいましたからね・・・
(せっかく扱い始めたJOMERSも、来季はどうなるか不明・・・・・・・)
さらにdiariesだと、どうしてもユルいワークパンツのイメージが強く、
どうせオーナー(私)が太ってるから、そういうシルエットが多いんでしょ?と思われていたかもしれません。
それに関して完全に否定はできませんが、私もね、こういうシルエットはよく履いてたんです。
それこそジャー〇ルにいた15年前はLEONのチョイ悪流行前夜でしたので、
インコテックスやらGTAやらイタリア物をよく着てました。シャツはボレリ・オリアン・バルバ・(フライだけ着たことない)などなど。
今も人気ですが、昨年くらいから久々にこの辺のパンツやシャツ着たいなと思って、
昔買ったメトリコ(←インコのファクトリー)やボレリを引っ張り出してたまに着ています。
そんなわけで、自分で楽しむだけでなく、diariesはこういう細身のスタイリングもちゃんとできますよとお客様に知ってもらいたいのと、
お客様のコーディネートの幅を広げるためにもarbreのようなブランドを探していたわけです。
作りはもちろん、超一流ですね。
「仕立ての良いパンツは、これはやっておかないと」という条件を全てクリア。
ポケット淵のカンヌキ、コインポケット、ポケットのピックステッチ、
このループもほとんどの方がご存じない様子。使い方はお店で聞いてください。
WORKERS同様、本当に日本人の作る服は丁寧で素晴らしいですね。
コットンにも関わらず、ちゃんと裏地を付けてくれているのも素晴らしいし、
この写真の中にも、「これがあると良いパンツ」というディテールがありますが、それもお店で聞いてください。
また、こういうパンツは自分の体形にビタビタに合わせて履きたいので、
丈詰めや裾のシングル・ダブル仕上げだけでなく、ウエストや多少のシルエット調整をやる方もいらっしゃいます。
俺なんか、ここ見るだけでウエスト4㎝出せるから大丈夫だなって思いますもんね。
というわけで、ただ細身ではなく、本当に美しいシルエットというものを知りたい方は、
このアルブルのパンツを履いてみてください。
それではまた。お店で会いましょう。