BRICK(ブリック)のCRUE

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ダイアリーズの
今日は何の日?

今日は「音の日」だそうです。

そういや先週のお休みの時、ちょっと面白いお店に行って来たので、レポートがてらご紹介させていただきます。

つくばから車を走らせ向かうは「栃木市嘉右衛門町」

栃木市嘉右衛門町は、初めて来た町なのにどこか懐かしい気分。
そうだ、きっと地元の石岡市に似ているからだ。
石岡は水戸と土浦・つくばに挟まれ、発展に取り残された町。
栃木市も宇都宮と小山に挟まれ、同じようなものなのかもしれない。
でも、そんな町だからこそ生きながらえている古き良き文化がある。

訪れたお店は、まさにその空気感を具現化したようなお店でした。

お店の名前は「ツクモマメ」
日本の「八百万の神」という概念を象徴するような「九十九神」からとっています。
ざっくり言うと、森羅万象すべてに神が宿っているということ。
欧米の唯一神と違って、個人的にもすごい好きな考え方です。

そんな名を冠した「ツクモマメ」には、長い年月をかけて今に残る、まるで魂が通ったようなモノがたくさんありました。

またご覧のように、お店が入ってる建物も築100年を越えた古民家を再生したものです。
奥の台所にはガスコンロがなく、いまだに釜がありました。

それにしても「何屋」だという表現がいまいち浮かばない。
とにかく変な店です。

そんな変なお店を作った変な奴がこちら(右)。

ツクモマメ店主・Mッチー。
出会いはジャーナルスタンダード池袋店。運が悪いことに、私が教育担当になってしまった。
そんな辛い日々を乗り越え、出会ってから早10年。
めでたくお店をオープンするに至りました。

ジャンルにとらわれない、でも好きな物は好きとハッキリ言える。
つかみどころがなさそうで、でも芯があってなんとも魅力的なお店は、まさに本人そのものでしょう。

ちなみに営業日は「木・金・日」の3日間のみとなっておりますのでご注意を。
さらに隣のCafe Bazaarも時間があれば寄ってみてください。
なんとBazaarの店主は、ナポリピザで有名なAMICIでも働いていたそうです。
しかも栃木市からつくばまで通っていたというとてもクレイジーなお方。
さらにさらに、どうせ行くならMッチーが主催する「クラモノ」という市の時に是非!

それにしても北関東道って便利ね。
栃木市もインターがあるからあっという間でした。
つくば~水戸~笠間~益子~真岡~栃木~古河って感じで、筑波山グルッと回ってすごい楽しい旅ができそうです。

というわけで、以後「ツクモマメ」を宜しくお願いします!

それでは商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】BRICK(ブリック)

【アイテム】CRUE

【価格】¥23,940-(税込)

【コメント】
まだまだ続くよニットの紹介。今年は大豊作!

これがまた見た目がえらい普通で、実物を手にとってもらう以外に良さを伝える術はなし。
なのでブログに載せても意味ないかな~と思ったんですが、残り1着になってしまったので、今の内にご紹介させていただきます。

こちらは新しく取り扱うブランド「BRICK」。

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2009年にスコットランドで立ち上げられたブランド。
シームレスに編みたて、表面を起毛させた伝統的なシェットランドセーターを中心にコレクションをリリースしています。
また、製糸工場と密接な関係を保ち、珍しい素材や豊富なカラーバリエーションを展開しているのが特徴です。
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このように、まだまだ歴史は浅く無名のブランドなのですが、
同じ英国の伝統的なブランドを比べても全く遜色ないばかりか、すでに重鎮のような安定感があるニットなんです。

そんなブランドの中から、今回セレクトしたのはこちら。

なんてことない普通のクルーネックのシェットランドセーター。

しかし、強いて言うならば「リアルシェットランドセーター」と呼びたい。

なにが「リアル」か。
それはまさしくこの素材である。

そもそもシェットランドセーターとは、厳密には「スコットランドにおけるシェットランド諸島産の羊毛を使い、
シェットランド諸島で編まれたセーター」のこと。
とはいえシェットランド島
なんてのは、日本で例えると北海道の北方領土にある択捉島のようなところ。
そのような場所で作られたニットは、当然絶対数が限られてくる。
事実、現在では島の外にこの本物のシェットランドセーターが出回ることは珍しいのだそう。
ということは、今巷をにぎわすシェットランドセーターと名の付くものは、その殆どが「シェットランド風セーター」となってしまう。

しかし、決して当店でも取り扱いのあるHarleyなどのシェットランドニットを否定しているわけではない。
例えばHarleyは、糸をイギリスにこだわらずイタリアなどからも調達しているように、
革新的かつコストパフォーマンスが良い素晴らしいブランドだと思う。

また、これまで紹介してきたガンジーセーターやアランセーターなどに比べ、
シェットランドセーターがこれだけ普及したのは、シンプルで軽くて暖かいなど、着やすい条件を揃えているからだと思う。

だから、つい「リアル●●」とか「●●風セーター」とか言ってしまうのは、それだけこのセーターが凄すぎるのだ。

また実際手にとってみると恐ろしいまでに軽く、また試着した瞬間からポカポカと暖かい。

実は先日、インディヴィジュアライズドシャツの紹介をした時に重ね着していたセーターがそう。

もうポッカポカ。
関西弁で「ぬくい」という表現があるが、これがぬくいんだなと思う。あの言葉は関西弁の中でも好きだ。

「リアル」なのは、その生産地、暖かさだけではない。

シェットランド諸島に古くから伝わる方法で作っている。
先程Brickはカラーバリエーションが豊富と書いたが、このリアルシェットランドに関してはそうではない。
またBrickの中でもほんの数型だけが、この素材を使うのみ。

選択できるカラーはどれもナチュラルなものばかり。
なぜなら、糸を染める時も天然の染め粉しか使っていないから。
一般的な毛糸は、洗って染めを繰り返している内に、天然の風合いが消えて行ってしまう。
だから元々の羊毛に含まれる脂も残すようにしている。

これが昔から厳しい北海で仕事をする漁師達を守ってきた服だ。
ウールが水に弱いなんてでたらめだ。
本物のセーターは雨の日だって傘をささないでも大丈夫。
その毛糸に含まれる脂が、水を弾いてくれる。
また毛糸はそもそも水を吸いにくい。自分で洗ってみれば分かることだ。
だから日本でも、流石に冬は乾燥しているからすぐ乾く。

例によって、肩のつなぎ目は減らし目で手作業なのが分かる。

温もりは素材だけでなく、作りからも感じられるのだ。

ここまで書くと、なんだか昔の良い物を今に起こしただけのように見えるが、形は全く現代的である。
リブも強すぎずストレスがない。(古いやつは結構リブがキツい。)
同じくネックも適度に広めで、シャツなどとの重ね着にも持ってこいだ。

毛足は長めなので、着ている内に自然とシャギードッグのような風合いになることだろう。
そしてそれを放っておけば、すぐに毛玉になるだろう。
できることなら、先日紹介した洋服ブラシを合わせて用意しておいて欲しい。
そしてもちろんドライクリーニングには出さず、ランドレスのウールシャンプーで手入れをしてほしい。
でないと折角残してくれている脂分が、すっかり抜けてパサパサのセーターになってしまうから。

よろしくー

じゃ、また。お店で会いましょう。

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【Diaries(ダイアリーズ)】

〒300-0035 茨城県つくば市松代2-1-5

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