diaries blog | AUBERGE(オーベルジュ)| CC Bags

※8/7(土)~9(月)の期間、1ST PAT-RNの2022SS新作デニム?の受注会を開催します。

※7/29(木)・7/30(金)は、休店日とさせていただきます。

※夜の自粛中につき、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)

※コロナ対策実施中です。

 

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「幽霊の日」だそうです。

最近一番怖かった幽霊は森山未來さんでした。

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】AUBERGE(オーベルジュ)

【アイテム】CC Bags

【価格】¥36,300-

【コメント】

2日連続で新ブランド紹介!!!新シーズン始まってる感じする~!

というわけで、知る人ぞ(YouTubeで)知るブランド、AUBERGE(オーベルジュ)の取り扱いが2021年秋冬よりスタートしました!

「なんかDIARIESの方向性変わってきた?」と思われちゃう?

どうかね~?私としてはコロナ禍を受けて、改めてドメスティックブランドの見直しを昨年行ったつもりです。

それで2021年中に取り扱いを決めたのが、まずはLOUNGE ACT、次にGorsch the Seamster、そしてAUBERGEの3つ。

DIARIESで取り扱いを開始する新規国内ブランドはこれにて以上です。

じっくりと腰を据えて取り扱う所存。

 

というわけで、まずはブランド説明からどうぞ。

最高な素材を卓越した技術で調理する、まさにヴィンテージなAUBERGEとも言うべき服。


という非常にあっさりとした説明!?!?!?www

 

こちらもまた補足しましょう!

「AUBERGEは、Slowgunのデザイナー・小林学氏がデザインするブランド。

歴史に残る写真・アート・映画・音楽・建築など様々なカルチャーをデザインソースに、

日本が世界に誇る生地・パターンメイキング・縫製を組み合わせ、服の価値を世に問い続けている。」

という風に私は解釈しております。

 

さらにAUBERGEをもうちょっとかみ砕いて説明しますね!

 

まずは「解析力」がすごい!

アートピースと呼ばれるくらいのヴィンテージウェアを、顕微鏡を使ってまで解きほぐし情報化。

そこから日本国内の生地メーカーが徹底的に再現します。

 

次に「服作り」がすごい!

小林氏が長年(※)培ってきたアパレルの経験を元に、作りたい服に適した経験豊富なパタンナーに作ってもらうこと。

(※=文化服装学院卒業後、フランスに渡りデニムメーカーに就職。その後岡山のデニムメーカーへ。そしてSlowgun立ち上げ。)

 

そして「発信力」がすごい!

これはもうYouTubeでご存知の方も多いはず。ファッションデザイナーで、あそこまで分かりやすく説明できる人もなかなかいません。

俺の仕事が無くなっちゃう!wwwww

なので、AUBERGEの説明はDIARIESの主観で勝手に語る予定。

 

最後に伝えたいのは「世界に誇れ!日本の技術!」ということ。

これは小林さんに展示会で言われハッとしたことがあります。

それは、DIARIESみたいなインポートがメインのセレクトショップだと、

やれ〇〇〇〇の有名な生地ですよ~とか言って珍重することが多いじゃないですか?

でも、わざわざヨーロッパの生地メーカーの名前を使わなくても、

日本の生地メーカーとテキスタイルデザイナーが組み合わされば世界トップクラスの物を作れますから!

というような話。

オリンピックじゃないですけどw、オールジャパンで世界トップを狙える技術がある。

AUBERGEは、そのためのプロジェクトだと私は認識しております。

 

また、現時点でのAUBERGEは「守破離」の「守」の段階だと思っています。

というのは、デザインソースとしてヴィンテージウェアが多く、旧き良き時代の生地をトレースしていることが多いです。

この作業が一通り終わったら、どのように型を破っていくのか?それが今から楽しみでしょうがありません。

ですので、今のうちからチェックしていき、AUBERGEの行く末をなるべく近くで見守っていきたいと思います。

 

前置きが長くなりましたが、それでは詳しく見ていきましょう。

本日ご紹介するのは、CC BAGSというパンツです。

見た目は極太の2タックパンツ。

まずは名前の由来についてご説明しましょう。

1920年代から50年代まで、オックスフォード大学の不良が穿いていたと言われるオックスフォードバッグスというパンツがあります。

Bag=袋の名の通り、片足づつ袋を穿いたような太さが特徴で、バギーパンツの語源となったとも言われています。

そこからインスピレーションを得て、1940年代のディテールを再現しつつ作られました。

 

そして次はCCの意味。これはCC41から取っています。

CC41に関しては、6年前のブログで紹介しているので、よろしければ下のリンクをご覧ください。

Vintage(animal button,atelier coat,gieves ltd,CC41)

このCC41とOxford Bagsを組み合わさって生まれたのが、CC BAGSというわけ。

股上が深いわりに、ボタンフライのボタンの数が1つ少ないような気もします。

また、テングの左側のウエストバンドと身頃にある穴。

これは、先日ご紹介した1940年代のフランス軍のショーツにもありましたね!

diaries blog | French Army Chino Shorts

バックもポケットが一つ。

クラシックなトラウザーズ然としたデザインですが、CC41らしい簡素化されたディテールとも言えそうです。

そして極めつけはこの部分!!!

ポケット下からの縫製を、あえて外しているところ!!!!!

これは初めて見ましたね~~~!

縫製ミスかもしれないし、少しでも糸を少なくするためのCC41らしい考えかもしれない。

謎ディテール大好き!!!

 

最後に、やっぱり素材が凄いです!

素材はオーガニック茶綿。綿の原種とも言われる茶綿に一切を加えず、綿そのままの色となっております。

この茶綿は、インドで手作業で採取されて、日本で紡績されていますが、染色などの手は一切加えられておりません。

なので水を通すと3%ほどの縮みが出ます。

さらに色もどんどん深まっていくんです。

 

まず不思議に思うのは、「綿って白いんじゃないの?」ということ。

なんでも綿というのは、紫外線から身を守るために、うっすら色が付いていたんだそうです。

また白いコットンを作りには、大量の農薬と枯葉剤を散布しなければならず、

土壌だけでなく大気そして人間に悪影響を及ぼしています。

しかし茶綿は虫が付きにくいという特性もあり、オーガニックで生産できるんだそうです。

で、そんな茶綿を手に入れることができるのは、日本の「大正紡績」だけ!!!

 

というわけで履いてもらいました。

Cut&Sewn/AUBERGE (Coco) -sold out-

Scarf/Yves Saint Laurent (vintage silk scarf) ¥21,780-

Belt/Martin Faizey (1.25 quick release buckle belt) ¥19,800-

Boots/SARTORE -private-

この極太は、あえて女性が穿くのもオススメしたいです。

ウエストをギュッと絞ってね!

ちなみにこのオックスフォードバッグス。最盛期はこの写真くらい太かったみたいです!www

 

なので、これにくらべたらとっても穿きやすいシルエットということですね!www

 

ちなみに、オックスフォードバッグスという言葉は割とイギリスでは一般的です。(おそらく年配の方では)

戦中戦後は、戦争に旅立った男性の妻たちが、このパンツをリメイクしてスカートなどに使っていたりもしました。

戦前に生まれ、戦中戦後とイギリスの厳しい時代をともに歩んできたオックスフォードバッグス。

 

この力強いシルエットを、是非ともご覧ください。

 

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。