ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「くるみの日」だそうです。
くるみとカシューナッツは特に好きだね。
中華料理は鶏肉とカシューナッツの炒めが好き。
そんなことを考えてたら、マジでよだれを着ている白シャツに垂らしました。
まさに垂涎(すいぜん)。
よくBoonとかマニア垂涎とか書いてありましたが、垂涎なんて読めねーよ!
ジョウエンって呼んでたよ!
まあそんなスニーカーブームに振り回されていた世代ですが、
一応振り回す側に回れたのでしょうか?
見本誌が送られてきたので、もうご紹介してもいいんだと思いますが、
先日、双葉社様から発行されたこちらの雑誌に、弊店の方で撮影協力させていただきました。
お声がけいただき、ありがとうございます!
しかしなぜウチなのか?もしかしたら、ウチの店だけ残っているのかも・・・汗
いやそれよりもだ。あれだけ革靴を頑張って来たのに、まさかスニーカーの紹介でdiariesの名前が載るとは・・・
恐るべしスカイデックス!!!
じゃ、商品紹介です。本日はヴィンテージをいくつか。
ドウゾ!
【アイテム】Hunting Jacket with Animal Button
【価格】¥30,024-(税込)
【コメント】
約1年ぶりの入荷となります!フレンチヴィンテージの王道!動物ボタンのハンティングジャケット!!!
前回は70年代頃のデッドストックでしたが、今回は古着ですが年代はもうちょっと古い1940年代以降のものになります。
この丸みを帯びた襟の形が、フレンチワークらしくていいですね。昔は嫌いでしたけど。
タグのデザイン見ると50~60年代のような気がします。
まずご存じない方のために「動物ボタン」とは何ぞ?ってことなんですが、
このように動物が刻印されたボタンを使っているのが特徴です。そのまんま!
で、なぜ動物なのかといいますと、
鹿やキツネ、他にもオオカミや犬、鳥だ飛行機だたけちゃんまんだ(嘘)と、もう若い人には良さが分かるのだろうかと言った感じです。
こっちの小さなボタンもちゃんと動物ボタン。
背中のゲームポケットのボタンも同じく。
なぜこんな面倒な服が作られていたかというと、
そもそもハンティングなんぞをやれるのは貴族クラスのお金持ちしかいないわけです。
だから当然着るものにも趣向が凝らされるわけです。
当然それはディテールだけでなく生地や縫製も素晴らしいものになります。
特に今回気に入ったのは生地ですね。
しっかりと打ち込まれたコットンキャンバス素材。
動物ボタンのカバーオールは、コーデュロイやピケが多いのですが、
それらに比べると、このコットンキャンバスは非常に着やすいですね。あっさりとしていて。
またラグランスリーブというのもポイント。
ハンティングジャケットはたいがい生地が厚いのでラグランだと細身の方でも肩が浮きにくいですね。日本人向き。
またラグランならではの袖付けにマニア垂涎!
中に色々着こむことを考えているので、アームは太目。
でもハンティングだから動きやすいようにと、かなり無理矢理な作りをしてて面白いです。
大量生産にはできない仕事!
サイズはXL程度。年末まで残ったら俺が・・・欲しい・・・
じゃ、次。
【アイテム】Atelier Coat
【価格】¥23,544-(税込)
【コメント】
こちらもフレンチヴィンテージの定番!アトリエコートです!
ショップコートでもなんでもいいですが、アトリエでもショップでも目的は同じ!
このコートを着れば中に着ている服が汚れなくて済むでしょ!ってこと。
画家が着ていればアトリエコート。ショップの店員が着ていればショップコートでいいでしょう。
そしてこちらはフラッシャー付きのデッドストック!
こちらはMACOBERという、フランスはサントル地区にあったワークウェアブランドの物。
やはりこの霜降り加減は最高です!
ポケット淵もしっかりとカンヌキ留め。
サイズ表記は46とありますが、
ごめんなさい。こちらもXL相当です。サイズが合う方はお安めです。
お次はちょっとヤバいやつ。ここからイギリス物です。
【アイテム】Royal Navy Chef Jacket
【価格】Thank you sold
【コメント】
なんだか最近シェフ用の服に出会うことが多いような・・・ま、気のせいか。
こちらは1950年代に、イギリス海軍に従事するシェフに支給されていたジャケットです。
シェフらしくスタンドカラーで、また胸ポケットだけというのが特徴。
まず特筆すべきことが、このジャケットについているタグ。
あらら、ロイヤルワラント2つも持ってんじゃん。
日本ではお店がないので、あまりなじみがないと思われますが、ご覧の通りGIEVES(ギーヴス)です。
あのGIEVES&HAWKSのギーヴスです。ブじゃなくてヴね、ヴ。ジャガーをジャグワァーと呼ぶように。英国だけにね。
ちなみにギーヴス&ホークスとは、スーツ生誕の地と言われるサヴィル・ロウを代表するテーラー。
革靴で例えるとジョンロブみたいなもんだと思って下さい。王様ですよ王様。
もともとギーヴスとホークスは別の会社で、1975年に合併します。だからその前ってこと。
それくらいのメーカーが作ったということだけでもヤバイのですが、
確かに作りを見てみるとよく分からないディテールがてんこ盛り。
この首から胸にかけてのダーツとかすごいですね。テーラー屋さんならではの発想でしょうか?
レディース?じゃないよね。前合わせが違いますし。テーラー屋だけに、男らしいシルエットを意識したのでしょうか?
また肩にあるのは穴じゃないですよ!
通気孔です!
そして驚くべきは、ネックのフック。
真鍮のフックというだけで垂涎モノですが、お気づきでしょうか?フックの向きを。
オスとメスが交互に付けられていて、外れにくくなってるんです。普通じゃないよね。
またフックに肌が当たらないよう、チンストラップが当てられているなど、細かい仕事の多いこと。
それにしても白いヴィンテージがこの状態で残っているってのが良いですね。
しかもサイズは日本人のS程度。Good size(グッサイ)
これはいつかマイサイズに出会いたいです。欲しかった~
次です。
【アイテム】CC41 Engineer Coat
【価格】HOLD
【コメント】
今度はエンジニアコートです。
いや、これも呼び方はなんでもいいのかもしれないんですけど、
せっかくこういうポケットが付いているんだから、
服好きとしては、なんでもかんでもショップコートと呼ぶんじゃなくて、
こういうディテールを大切にするという意味で、エンジニアコートと呼びたいんです。気持ち悪くてスイマセン。。。
こちらもフラッシャー付きのデッドストックです。
これがまた汚れもなく残っています。
ブランド名は聞いたこともないですが、シルエットは細身でキレイですね。
後ろ身頃のパターンを見ても分かります。
ショルダーのステッチも後ろに流されていますし、
ワークウェアにしては、こちらも先ほどのギーヴス同様素晴らしい作りですね。
作ったのは「BLEACRAFT」というメーカーみたいです。1936年頃から存在したメーカーらしい。
そして衝撃の「CC41」!!!!!!!
CC41とは、数字が表す通り1941年に始まり、それか約10年間設けられたレギュレーション(規制)のことなんです。
当時のイギリスは第二次世界大戦まっただ中。当然政府にもお金がなく、緊縮財政を強いられます。
そのような背景から、服や靴から家具に至るまで、身の回り品に設けられた規制。
それがCC41。ちなみにCCは「Controlled Commodity(=統制された商品)」。
これはそのCC41の規格を満たしていることを表すマークになります。
また衣服がどのように規制されたかというと、生地に使うウール・コットン・リネンの量(厚み)はもちろんのこと、
ボタンの数やプリーツやポケットの数を少なくしたり、靴でいえばヒールを低くしたり、
英国伝統のスーツですら、ジャケットのダブルブレストやパンツの裾をダブルにすることまで禁止されたそうです。
故に、このコートもボタンの数が4つしかありません。
着丈の長さを考えれば、5つあってもよさそうですよね。
そしてまた、私はこのCC41のロゴデザインについても興味があります。
このロゴをデザインしたのはReginald Shippという人物だそう。
彼は当時、ロンドンにあるHargreaves Label Makersという会社に勤めており、そこでデザインを考えたそうです。
ここではCivilian Clothingの頭文字を取り、CCに。
そしてこのパックマンのようなCCは、欠けたチーズから思いついたそうです。
気になるのはロシア・アバンギャルドの影響が見られるということ。
ロシアアバンギャルドとは、1910年から1930年に旧ソ連で起こった芸術運動のこと。
代表作はコチラ。
フランツフェルディナンドの元ネタですね。
そしてロシアアバンギャルドのもう一つの名作といえば、
戦艦ポチョムキン!!!!!
ポチョムキンという言葉を初めて知ったのは少年ジャンプだったか!?燃えるお兄さんか?それはポキール!
何にせよ、一度耳にしたら忘れられない!それがポチョムキン!
海兵がヤバい!その手の位置は・・・そして大砲が表すモノは・・・???
とまあ、もはや何の話か分からなくなってしまったので、この辺で失礼します。
それではまた。お店で会いましょう。