diaries blog | French Work Shirt (dead stock from 1955)

※2/19(水)・2/20(木)・2/27(木)は、休店日とさせていただきます。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ待ちます!)

※1ST PAT-RN(2025SS)オーダー分の入荷は、3月頃を予定しております。

というわけで、ようやく正式に発表させていただきます。

1ST PAT-RN 2025年春夏のオーダー会を開催致します。

完全にコロナ前の勢いを取り戻したと言える圧巻のラインナップ。

同ブランドでは10年以上ぶりであろう、コートが登場。

今春復活するベストも、さらに秋冬用にマイナーチェンジしております。

そしてとうとうレディースのカプセルコレクションが戻ってまいりました。

大変見応えのある内容となっておりますので、是非とも期間中にご来店下さい。

 

期間:2/22(土)~3/2(日)

※オーダーの際、1着につき10000円をデポジットとしてお預かりいたします。

※情勢不安や工場の都合により、生産がキャンセルとなる場合がございます。

製品がご用意できなかった場合は返金させていただきます。

※納品は9月~10月頃を目安にお考え下さい。

※サンプルの到着が遅れた場合、期間が短くなります。その際はSNS等でご案内いたします。


 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「寒天の日」だそうです。

本日の商品紹介は情報量が多いので、前置きは無しです!

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【アイテム】French Work Shirt (dead stock from 1955)

【価格】¥15,180‐

【コメント】

非常に良い感じのヴィンテージシャツがまとまって入荷しました!

1955年のデッドストックとそこそこ古いけど、ヴィンテージらしいディテールはそんなにないので、

いわゆるヴィンテージとしての希少価値もあまりないので、その分価格も抑えめ。

でも生地やボタンなどはヴィンテージらしい素材を使用しているので、ちゃんと雰囲気はあります。

プルオーバーじゃなくて前開きなので着やすい。ダブルカフスでもないし、襟の大きさもちょうどいい。

結構ありそうでないんですよね、「ヴィンテージのふつうの白シャツ」って。

 

それでは詳しく見ていきましょう。

こちらはフランスでデッドストックで見つかった白シャツ。ですが汚れ等を落とすためにワンウォッシュしてあります。

でも奇跡的にスタンプは残っていたので、このシャツの出自が分かりました!

このスタンプからは、以下の情報が読み取れます。

S. A. F. A. C.

DOLE

(JURA)

1955

1955年に、フランス東部ジュラ県ドール市のSAFACという工場で作られたようです。

フランス東部でワークシャツというとLYON市が中心かと思われますが、調べてみるとドール市は1960年代頃まで縫製産業が盛んだったと書かれてました。

そんなドール市の往時を偲ばせるシャツといったところでしょうか。

こんなシャツに出会わなければ、ドール市のことなんて調べることも無かったと思います。

だから海外の服を取扱うのって、面白いんですよね!

そしてさらにこの地域のことを知りたくなった私は、つくば市某所へ向かいました。

チーズ専門店・LA MARINIEREさんへ。(柏の葉にもあります)

目的は、ジュラ県名産の「コンテチーズ」を手に入れること。

コンテチーズとは、ジュラ山脈で作られている長期保存を目的としたハードタイプのチーズです。

添加物を一切使わず、熟成が進むとともに味わいも変わるチーズで、食べやすくお勧めのチーズなんです。

ラ・マリニエールでもこれだけのスペースを割いて常に置いてあるってことは、つまりそういうこと。

ちなみに熟成期間が8カ月・12カ月・18カ月・24カ月と4種類ものコンテチーズを買うことができます。

実際に食べ比べてみると、やはり若い方はフレッシュな味わいで、当然熟成するほど濃厚な味わいに変化していきます。

個人的には12か18が好きかな。

ちなみに食べ方は、シンプルにパンに挟んで食べるのがお勧めです。

というわけでつくばでパンといったら、ラ・マリニエールから歩いて2分のベッカライ・ブロートツァイトへ。

ここのバゲットが一番美味いんです。力強い小麦の風味。

そしてベッカライでコンテチーズのバゲットサンドを頼むと、マリニエールのコンテチーズが入ってきます。

ハムもレタスも要らない、極上のサンドイッチ。

噛めば噛む程美味しいサンドイッチが他にあるかっての。

私が展示会に向かう時に食べる、朝ごはんでもあります。

 

というのが、このシャツが作られたジュラ県で作られているチーズなわけですが、

こちらのシャツは70年も熟成してしまったんだから、そりゃもう味わい深い事この上なしってわけなのよ。

ガシッとした厚みのある生地。10オンス以上はあると思われる耐久性のある生地です。

そして糸ムラがさらに良い表情を加えてますね~!

さらにはボタンはおそらくガラス製!!!

もうこの生地とボタンの組み合わせでヴィンテージ好きはやられちゃいます!

縫製を見ても、なかなかに細かい運針数で仕事も丁寧。

そして驚いたのはこの部分でした!!!

ヴィンテージらしいディテールの三角マチ。うんうんイイよね。嬉しくなっちゃう。

でもね、さらにマチ部分にカンヌキ留めを加えるなんて、今まで見たことありません!すごいな~

でも個体によってはカンヌキが抜けてるのもあったりして、それも愛くるしいですね。

背中にはプリーツもギャザーもありません。

そのせいか、腕の部分を少し太くして動きやすくしているっぽい?

その証拠がこの部分。

三角形のパネルが挟んであるんです。シャツでこんなことするの、あまり見ませんね。

以前、1ST PAT-RNのジャケットでやってたのが印象的でしたね。

確かに着やすいですよ、このジャケットは。

でも本日ご紹介しているシャツの方は、微妙に着ずらいです。

それは生地が硬いせいだけではなく、変なパターンにあります。

なんかね~身頃に対して袖が直角に近い状態でついてるんですよね。いわゆる「袖山が低い」ってやつです。

バックヨークにプリーツ無し・袖山低め・袖にパネルという、シンプルなくせに変なディテールを持ったヴィンテージシャツ。

 

これは「そそる」でしょ!?

 

ちなみにサイズはゆったり目のSまたはジャストのMって感じです。

身長で言うと168~173㎝・やせ型の人がよさそうです。

合いそうな方は是非ともご検討ください。

 

是非ともこのシャツを着て、マリニエールとベッカライをハシゴしつつ、天久保公園か松見公園でパンを食べて欲しいです。

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。