※4/27(木)は休店日です。
※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)
※コロナ対策実施中です。
※GW期間中は、LOUNGE ACTの2023FWオーダー会を開催いたします!!!
ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「世界知的所有権の日」だそうです。
知的財産といえば、我がアパレルもパクりパクられ世は情け。
いやホント、大抵の事は黙って見過ごすしかないんですよね。それが情けというものかどうかは知らんけど。
以前はよく当ブログの画像等が無断で使用されているところを見ましたが、今はどうなんでしょうね?
最初はヤキモキしましたが、今では「マネされる程度の店ではなく、誰もマネできないお店を作る」と考えを変え、邁進しております。
というわけで、そんな想いがDIARIESでお買い物していただいた時のショップバッグにも表れています。
ちょうどLOUNGE ACT絡みだったので、ご紹介させていただきますね!(説明長いです)
まずはこちらをご覧ください。
布です。これは服を作る時に出た端切れ。
これはDIARIESでお買い物した時の、最後のお客様とのやり取りがこちらになります。
この中からお好きな布を選んでください。
そして選んだ布はこうなります。
袋にパチンと付けてお渡し。
昔のDIARIESをご存じの方は覚えてますかね?最初はボタンでしたね。
でもボタンを1つ1つ縫い付けるのは、おかげさまで…本当にありがたいことに無理となりました。
それで布をつけようと思ったのですが、その辺で安く買ってきた布では味気ない。
どうしよっかな~と数年悩んでいたんです。
話は変わって現在のアパレル事情に触れます。
今、国内のDIARIESでセレクトしているような中小どころか小ブランドは窮地に立たされています。
それは「工場を押さえられない」ということ。
なぜそうなったかと申しますと、円安が続いた結果、とうとう東南アジアで作るよりも日本で作る方が安くなってしまったんです。
そのため大手が一斉に生産を国内に回帰しており、もともと疲弊していた=生産キャパシティが減っているところに大量のオーダーが来てしまい、パンクしているんです。
そうなるとどうなるか?
当然工場は大手のまとまった数を先に引き受けるので、小さいブランドほど納期を後回しにされてしまいます。
どれくらい後回しかというと、例えば春物の商品が2月希望だとしたら6月とか。
そんなのもう無理じゃないですか?
また、優先的に納期を早めてもらう方法があるんですけど、それはアップチャージと言って追加料金を払うんですね。
そうなるとただでさえ材料費が高騰しているのに、さらに製造費も上がってしまい、1着の値段がとんでもないことに!?
以上が現在の国内アパレルで、大なり小なり起きていることでございます。
次にLOUNGE ACTに移ります。
かような状況を踏まえ、工場を使用することが難しくなったLOUNGE ACTが取った行動は、なんと「全ての製品を自分で縫う」ということでした!!!!!
ハンパない!!!!!
生産現場での経験もあるデザイナー・岩本氏だけに、淡々と縫うことができるんです。
これね~、デザイナーだから服が作れるわけではないんですよね。
デザインを考えて、パターンを引いて、縫製までやってのける。
ただやるだけだったら専門学校生でもできるけど、LOUNGE ACTのレベルでしかも量産をかけるなんて、これがどれだけすごいことか。
でね、僕は思ったんです。
服を作る時に出た端切れを、LOUNGE ACTさんからいただけないかしら?と。
それはもちろん、ゴミが減ってサステナブルぅ~~~なんて思いも無きにしも非ずでしたが、それよりもっと大事な理由がありました。
LOUNGE ACTが使う生地は、どれも素晴らしいということ。
まあこれはね、DIARIESで扱っているようなこだわりのブランドなら、そりゃどれもいいですよ。
でもLOUNGE ACTの生地は、なんていうかこう「使える生地」が多いっていうか。表現が難しいんですけど。
それで僕は、LOUNGE ACTの展示会で思い切って質問をぶつけてみたんです。
「なぜ岩本さんの選ぶ生地って、なぜどれも良いんですか?」って。
そしたらその返答があまりに芯を食っちゃってて、膝から崩れ落ちそうになりました。
その答えとは…
「それは僕にも分かりません。ああ、でも誰よりも生地に触れている時間が長いので、指が覚えているのかもしれませんね。」
なんと!ひたすら服を縫い続けている内に、良い生地を指が記憶しているんです!!!!!
これはヤバイ。涙がこぼれそう。
もうね、ラブコール。あの生地にラブコールですよ。
そんなわけで、DIARIESでお買い物をしてくれた方には、LOUNGE ACTの生地をおすそ分けしてるんです。
ほら、何年もDIARIESで買い物していると、お客様も生地フェチになっちゃうんですよね。
だからこの生地を選ぶ時も、みんな真剣に選んじゃう。もう~みんな好きなんですね~服が!
というストーリーが込められています。
で、何が言いたいかって言うと、イベントに来てねということです!!!笑
LOUNGE ACT ORDER FAIR 2023FW
期間:4/29(土)~5/7(日) ※休店日無し。期間中休まず営業!
時間:12:00~18:00
2021年春より取扱いを開始して以来、その圧倒的な技術と素材選びで、DIARIESでも着実にファンを増やしつづけています。
今回のオーダー会では、2023秋冬のラインナップを始め、定番のシャツやジャケット、ステンカラーコートなどのサンプルを用意し、
お好きな生地を組み合わせて自分だけの1着をオーダーすることができます。
昨年、ご自身の結婚式で着るために、LOUNGE ACTのセットアップをオーダーされたお客様が数名いらっしゃいました。
急で無理なお願いを聞いていただき、また柔軟に対応してくれるデザイナーの岩本さんの姿勢に感銘を受けました。
そういった経緯もあり、LOUNGE ACTの可能性をもっと感じていただくため、このような機会を設けたいと思うに至ります。
今回のイベントでは、DIARIESで取り扱ったことの無いジャケットやコートなどのアイテムも並びますので、是非ともご覧ください。
というわけで、お待ちしております!!!
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】J&S FRANKLIN EQUIPMENT × HI-TEC
【アイテム】Military Training Shoes
【価格】¥18.700‐
【コメント】
たまにお店でスニーカーを履いていると、お客様に「あれっ!どうしたんですか?」とか、「革靴原理主義者ではなかったんですか?」と言われる僕です。
いやね、お店としては「みんなスニーカーばかり履いているから、革靴の良さを伝えたい!」という想いで、革靴が中心のセレクトにはなっています。
がしかし、僕個人としては革靴もスニーカーもどっちも履きますよ!
だからたまにはお店でスニーカーをセレクトしてもいいじゃない!!!
というわけで珍しく入荷してきたスニーカー。もちろんこれだけは欲しいというスニーカーになります。
このスニーカーは、「J&S FRANKLIN」社と「HI-TEC」社のコラボレーションにより生まれた、
80年代のイギリス軍ミリタリートレーナーのアップデートバージョンです。
J&S FRANKLIN社というのは、1946年に設立され、以後70年以上に渡り世界中の政府・軍隊・NGO・治安維持部隊などに、
テントやシェルターなどその他装備品を供給してきた会社。
また会社規模が大きくなっても家族経営にこだわり、その継続性と信頼性が認められ、1980年代から今に至るまで、イギリス国防省の大手サプライヤーとなっています。
というわけで、現役バリバリのイギリス軍コントラクターというやつ。
そんなJ&S FRANKLINがHI-TECに頼んで作ってもらったのが今回のスニーカーで、
デザインは同じくイギリス軍ミリタリートレーナーである”SILVER SHADOW”の英国企画品をベースに、
80年代にHI-TEC社が軍へ供給していたミリタリートレーナーのエッセンスを取り入れてデザインされています。
で、この80年代のブリティッシュミリタリートレーナーというのがコチラ。
これね~、個人的にはミリタリートレーナーの中では一番好きなんです。ジャーマントレーナーよりも好き。
だって野暮ったいんだもの。
20年前は5000円くらいで買えて履きつぶしてましたが、今やすっかり見なくなったパターンです。
この画像も僕がイギリスで買い付けてきたやつですが、もう3年前のこと。
3年海外に行けてないから分からないけど、僕の能力では買い付けてくるのはもう無理じゃないかね?
だからこの時みたいにデッドストックで見つけることができても、もったいなくて履けないと思うんだわ。
そうなった時こそ、僕らセレクトの出番。
イイ感じでアップデートされた現行版を手に入れること。
でも、ブリティッシュトレーナーをネタにしたいい感じのヤツがなかなかないんです。
特にこだわったのがココ!
靴紐を通す部分が、アイレットじゃなくてプラスチック?樹脂パーツ?が良いんです!
このようにしてくれているところが全然なかったのですが、Hi-Tecが良い感じにやってくれました!
オリジナルとはちょっと形状が違うけど、DリングってところもGOOD!
僕ら昭和生まれ世代は、アディダスのSL76みたいでいいじゃん!Dリングって懐かし補正されてしまいますから!笑
また、スニーカーのクセにいっちょ前にパーフォレーションみたいな穴飾りがあるところとか、ムカついて最高です!
イギリスだからって、なに革靴ぶってんだよ!メッシュだけで十分じゃねーかよ!ってね。
やっぱりHi-Tecが絡むと、どこかB級感が漂ってて好きなんですよ。
ちょっと間の抜けた感じが、TENDER Co.やOLD TOWNとよく合いそうなんですよね~~~!
頑張って在庫は用意したつもりですが、気になる方はお早めにどうぞ!
それではまた。お店で会いましょう。