diaries blog | Kanell(カネル)| Bonaparte

※3/23(水)・3/24(木)は、都合により休店日とさせていただきます。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)

※コロナ対策実施中です。

 

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「精霊の日」だそうです。

精霊とかなんとか、信じるとか信じないとか、とにもかくにも人間が一番怖いのは本当です!

以前、笠間の蕎麦屋と道の駅を紹介した時がありましたが、。

この前笠間行ったのって、今年はまだお参りに行ってなかったからなんですね。

それで今まで行ったこと無い、笠間にある出雲大社へ行ってみようということになったんです。

で、いざ着いてみると結構こざっぱりしてて、意外と新しいなと思ったら平成4年建立とのこと。

それでふと笠間出雲大社のWikiを見てみるとなんと・・・・・

 

モヤっとしたので、その後に訪れたのはやっぱり笠間稲荷。

歴史の重みが違うわいの~

そう思わせるのは、この門の両脇にある女性の髪の毛のせいだけではない。

3連休、どのように過ごされますでしょうか?

 

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】Kanell(カネル)

【アイテム】Bonaparte

【価格】¥14,960-(税込)

【コメント】

先日ご紹介させていただいたパステル染めの同商品は、お陰様で大好評!ありがとうございます。

でもね、染めてない方もなかなかの人気。

この前ご紹介したパステル染めは、昨年届く予定だったもの。

そして本日ご紹介する色こそが、2022年春夏用にオーダーしたもの。

よってそれらの納期が重なり、通常の2倍もの在庫に膨らんでしまい、私は大変だということ。

 

気を取り直してまずはブランド説明からどうぞ。

フランス北西部に位置するブルターニュ。

そこで暮らす若き青年Pierre Brestは、複数のアパレルメーカーのセールスマンとして働きながら、

ひとつの構想を思い描いていました。

ブルターニュに古くから伝わる横縞模様のニットセーター。

船乗りに愛され続けるこのセーターは、昔からフランスを代表する象徴的なマリンウエアの一つと考えられていました。

当時、このアイコニックなセーターを商業化しているメーカーは他になく、

ピエールはそこに大きな可能性を感じていました。

意を決したピエールは、セールスマンを続ける傍ら、Kanell Industrielという個人会社を立ち上げ、

知り合いの工場から中古の編み機を買い取り、自社での製品製造の可能性を模索していきます。

試行錯誤を続ける中で、現代にも引き継がれる様々なディテールを備えたモデルが生まれます。

のちにブランドのアイコンとなっていくモデルの原型はこの声に産声をあげました。

1923年、ピエールは自身のブランド”KANELL”を立ち上げ販売を開始。

得意のセールスにより徐々に取引先を増やしていきました。

それはブルターニュに最古のマリンボーダーメーカーが生まれた瞬間でもありました。

ビジネスが軌道に乗り始めた1927年、ピエールは正式に彼の会社を法人化。

社名とブランド名を刷新し、さらにビジネスを加速させていきます。

新会社は順風満帆に成長を続け、フランスで認知される傍ら、

その特徴的なディテールからデザイン面での評価も高く、

国内外のデザイナーからも支持され多くのコラボレーションモデルを生み出しました。

時を経て現在、様々なマリンウエアブランドが誕生する中、ブルターニュ最古のマリンボーダーブランドとして、

ピエールが思い描いた理想のマリンウエアを今一度具現化すべく原点回帰し、

彼の生み出したオリジナルブランド”KANELL”が一世紀の時を経て再始動します。


というブランド。

ざっくり言うと、フィルーズダルボーの前にあったブランドです!

物は同じ。機械も同じ。なんなら従業員も同じです!!!!!

だから再始動。

いや、そんな生易しいもんじゃないと思います。

諦めきれず、残りの人生の全てを懸けて取り組むこのカットソーからは、思いが伝わってくるようです。

それでは、肝心の商品の方を詳しく見ていきましょう。

 

品名はBonaparte(ボナパルト)。

そうです、ナポレオン・ボナパルトのボナパルトです。

その理由を説明します。


La Veritable Mariniere(真のフレンチマリンボーダーシャツ)

Mariniere=船乗りの服を意味するフランス語で、マリンボーダーカットソーを

指し示す際に、最も多く用いられる言葉です。

マリンボーダーの聖地フランスで脈々と受け継がれる、真のマリンボーダーとは何か?

その理由を知るために様々な文献を紐解いていくと、ある一つの有力な説が浮かび上がりました。

マリンボーダーを彩るボーダーの本数には、「意味」と「制約」が存在するらしいのです。

今でも崇拝者(ボナパルティスト)がいるフランスの英雄ナポレオン・ボナパルト。

近代戦術の基礎を作り上げた彼が残した連勝記録が、その数36勝。

古より船乗りのユニフォームとして愛されてきたマリンボーダーを、

1858年にフランス軍が公式に下級兵の制服として採用しました。

その際、ナポレオンの連勝記録に敬意を表し、白い部分がボディには21本、

袖に15本のボーダーを配置し、その合計が36になるものが正式な

マリンボーダーであると規定したと伝えられています。

しかし、この規定をいざ商品化するとなると、難しい条件が浮かび上がりました。

洋服にはサイズ展開が必要ですが、女性用のXSから屈強な男性が着るXLまでだとしても10㎝以上の差が出ます。

そのために全てのボーダーの幅を、その都度調整して生産することは困難を極めました。

そしてこの度、フレンチマリンボーダー発祥の地と言われるブルターニュで産声を上げた

Kanell Industriel(カネル・アンデュストリエル)は、

彼らの編み機の特性を活かしボーダーのピッチを微調整して、全てのサイズにおいて

「真のマリニエール」を再現することを試みました。

それがこのモデル「Bonaparte」です。


というもの。

 

また疲れるウンチクすみません!www

ナポレオンがどうとか、もはや都市伝説的な気もしますが、信じるか信じないかはアナタ次第です!wwwww

しかしながら、なるほどそう言われてみれば、この肩抜きと呼んでたボーダーの配置は、

もしかするとボーダーの生産工程において、ボーダーの本数を調整する必要なバッファと考えることも!?

 

ファッションって、正直何が真実なのか?エビデンスは?といった部分が不明瞭ではありますが、

あれこれ物思いに耽るのも楽しみの一つかもしれません。

ファッションもまさに「耽美な世界」ですから!

 

ちなみにフィルーズ時代の肩の二重構造はそのままです。

この肩の部分で生地が2枚重なっている部分。

耐久性を高めるための製法なのですが、その耐久性が認められてフランス軍に採用された歴史を持ちます。

ワッペンの方はカネルのK。

よく見ると、わきの下にはガゼット(ガセット)が編地で設けられていたりと、

細部までとにかくこだわった作りです。

 

というわけで、いわゆるバスクシャツを含めた「フランス製のボーダーカットソー」として、間違いなくお勧めできるのがこのKanellです。

なので、毎シーズン僕の勝手な気分で様々な色をご用意させていただきます!!!

今季はチャコール×ライトグレーというボーダー。

普通の染料なのですが、すでに使い込んだヴィンテージテイストの風合いがカッコイイです!

これをさらに使い込んだらどのようになるんだろう???楽しみですね~!

 

そして今回も無地をご用意!

ボーダーが売りのカットソーなのに、あえての無地!

だってしょうがないですよ。着やすいんだから。

何が着やすいかって、バスクシャツなのに硬くない・縮まない、これが良いんです!

有名な数々のバスクシャツの問題を、Kanellは解消してくれています。

あの硬さも味があっていいんですけど、激しい縮率はお客様へ的確なサイズを用意するのは難しいですからね!

 

生地は適度な厚みがあってしっかりしてるし、コットンニットのように中にシャツを着てもらってもOK!

非常に使い勝手が良いんです。ハッキリ言って、何着あっても困りませんよーーー!

 

そして最後になりますが、「フランス製ボーダーカットソー」を紹介する時につきものの、

「フランス人は本当にボーダーカットソーを着る着ない論争」というものがありますね!知らんけど。

私もフランスはパリに数回した行ったことがないので何とも言えませんが、エールフランスの機内安全ビデオを見れば分かりますね!

このボーダーカットソーがどこのブランドかは知りませんが、(プチバトーとアルモリュクスあたりかな?)

フランスを代表する航空会社であるエールフランスがこのように紹介しているのであれば、

共通イメージとしてフランスとえばボーダーカットソーだよね!と安直に考えていいんじゃない!?

 

 

またいつか、買い付けに行ける日を願って。

 

 

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それではまた。お店で会いましょう。