ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「進化の日」だそうです。
あ~、そういえば今日はつくばマラソンか。
最後に走ったのはいつのことだろう? すっかり豚になりつつあります。
お店を移転して初めてのつくばマラソンの日。
「こっち側」なので、走り終えたランナー達がお店の前をたくさん通ります。
みなさんお疲れ様でした。
そういえばマラソンの語源てなんだっけ?
ギリシャの町の名前だったような?
ふとそんな疑問が頭をよぎり、Wiki先生に聞いてみると、
なるほど町の名前はそうですが、「マラトンの戦い」がきっかけみたい。
圧倒的不利な状況で勝利を収めたギリシャ軍の兵士・フィディピディスが、
42.195㎞をなぜか重装備で走りぬき、勝利の知らせと引き換えに命を落とした。
それがマラソンの語源だそうです。
なぜ重装備で・・・
そこでさらに思考を巡らす。
最近のマラソンでは、ただ走ることでは飽き足らず、仮装をする人いるでしょ?
最初は、みんなよくやるよなーとか、マジでヤベー奴だなと思ってたんですが、浅はかでしたね。
フィディピディスの重装備そのままでは危ないので、(武器とかあるから)
重装備に見立てて仮装して走るという、フィディピディスへのリスペクトだったんですね!!!
知らんけど。
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】Le Laboureur(ル・ラブルール)
【アイテム】Veston
【価格】¥32,780-(税込)
【コメント】
今季もル・ラブルールから届いたカバーオール・Veston。
すっかり当店でもおなじみになったようです!
丸3年かかったかな?w
意外と女性にも人気です。
まあ人気があろうが無かろうが、こういったブランドは応援する意味も込めて、
細々とでも継続的にセレクトしていきたいですけどね。
その理由は、実は下記の理由がございます。
今までルラブルールを日本に入れてた会社がライセンス事業に移行しようとした際、
ブランド側がそれを嫌がり手を引き、日本への流通が一旦止まったそうです。
もちろんそれは自分達のブランド名でありながら、
自分達の知らない服が作られてしまうことへの反発でしょう。
儲けることが目的ではなく、それだけ自分達が作る服に信念を持っているのだなということに、
非常に感銘を受けました。
ライセンスにした方がブランド側も楽に金が入ってくるし、
作る方も生産国を工賃の安い国に移して、
売れそうな服をしれ~っと売れば楽に儲かるし、
そしてそれを知らずに買ってしまう方が殆どなのですが、
それでみんながハッピーになるなら・・・・・ってホントにそれでいいのでしょうか!?
まあ良いか悪いかは置いといて、儲けだけに走ると良い物はどんどん減っていくのは事実です。
なぜなら、往々にして良い物は手間がかかります。イコールそれはコストがかさむのです。
利益を追求するとコストは削減されていきます。
だから良い物は無くなってしまうんです。
ざっくりとですが、この10年、私が洋服や靴を通して見て来た傾向です。
ルラブルールの方たちも、もしかしたらそれを分かっているのかもしれません。
自分達の作る物にプライドを持ち、そしてそれを後世に伝えていくために。
と、前置きは長くなりましたが、まずはブランド説明からですかね。
もうブランドタグからすごいですよ!!!
そしてブランド説明もドウゾ。
Le Laboureurは、創業者であるプリモ・ゼランティが50代前半の時に、
ブルゴーニュ地方にあるディゴワンという街で1956年に設立されました。
古い農夫の作業服からインスピレーションを得て、地元・ブルゴーニュの原材料と
高品質な素材を使用し、作られています。
現在は2代目のジャン・シャルルが受け継ぎ、自社工場での生産を貫いています。
豪奢なブランドタグの割に、意外とあっさりしたブランド説明!
むしろブランド説明があっさりしてる分、
作りこまれたブランドタグが映えます!(もちろんインスタ映えも!知らんけど。)
プリントではなく刺繍ですからね!すごいですよ!
もちろんすごいのはタグだけじゃありません!
ブランド説明にもある通り、ここは自社工場での縫製だけでなく、
生地もフランス製のものを使用することにこだわっているところにあります。
昨今、フランス国内のミル(生地工場)がどんどん閉鎖しています。
故に、Made in Franceの生地を安定して入手することは難しくなってきており、
本当の意味でのMade in Franceというのは珍しくなってきています。
もしかすると、小規模メーカーだからこそできるのかもしれませんね。
そんな貴重な生地ですが、今回もモールスキンではなくコチラの素材でオーダーしました。
フランス製のウール100%生地。
この生地が素晴らしすぎて、今回もモールスキン生地はお休み。
別注というほどdiariesのために作られたものでありませんが、お店ごとに生地を変えられるので、プチ別注とでも考えてください。
あまり売っている店はないと思います。
そしてまずはこの生地の説明から。
色は2色ございますが、実はこのウールは化学処理を施していない未染色のウールを使用しています。
その為、ウール本来の保温性を持ち非常に軽くて暖かいのが特徴。
もうdiariesが大好きなやつですね!!!
そしてこの保温性ならば冬のアウターとして十分機能します。
さらにもう一つ。
このウールは、フランスのOuessant(ウェサン島)で育てられた羊から採れたウールを使用しているんだそう。
Ouessant島とはフランス最西端?にある、ブルターニュ地方からさらに大西洋に突き出た島の名前。
某超有名ボーダーカットソーの定番アイテムの名前でもありますね!ウェッソン!
このバタ臭いというか古臭い生地の風合いがたまらなく好き。
なぜなら、1950年代頃のアメリカのマッキノウジャケットに使われるようなメルトン生地に似ているから。
こんな生地がまだフランスで作られていたというのと、
フランスのワークブランドなのに、ヴィンテージのフィルソンのような重厚感を持っているから。
足して2で割ると、ゴリゴリの生地なのにフランスの洒脱なテイストが利いた
絶妙な立ち位置のカバーオールに仕上がっていました。
さらに今年は新色・ネイビーが登場!!!!!
なんで今まで無かったの?と思う色です!
さらに嬉しいことに!ネイビーというかブルー!
そうです!あのフレンチワークといえば?のインクブルーに非常によく似た色!
ウールでこの色はたまらんっっっっっっっ!
さすがですね!
というわけで着てみました。
Inner/WORKERS (USN cotton sweater) ¥15,400-
Pants/HOLDFAST (Chef trousers) ¥12,100-
Shoes/Aurora shoes (Middle english) ¥29,700-
この安定感・・・・・
テキトーに着れて着心地は快適。もちろん見た目も○。
ですがファッションからは程遠く、形は創業当時の型紙をそのまま使った「ただのワークウェア」だし、
生地は昔からフランスで作られている素朴な生地だし、
流行とは全く関係ないところで作られた服だから、安定感があるのかもしれません。
新しくもなければ古くもない。
ただ着る人と共に時を刻んでいくだけ。
あ、強いてあげるとすれば、ボタンの色は当方で指定しています。
別注と呼ぶには恥ずかしいくらいのオーダー。
ファッションの嫌な部分が加わらないといいんですけど・・・w
ちなみにメチャクチャ暖かいので、ニットなどと重ね着すれば、
関東の冬なら年内このアウターでいけると思います。(個人差による)
それではまた。お店で会いましょう。