diaries blog | LOUNGE ACT(ラウンジアクト)| Detachable Collar Shirt

※12/31(火)~1/2(木)は、年末年始休業日。(※1/3(金)より初売り)

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ待ちます!)

※LOUNGE ACTオーダー分の入荷は、コート(1月中旬~2月初旬)の予定で進行中です。

※1/3(金)~1/13(月)は、OLD TOWNのオーダー会&Corgi Black Collectionのポップアップイベントを開催致します。

OLD TOWN order exhibition
期間:2025年1月3日(金)~1月13日(月)※1/12のみ16:00閉店

お正月は恒例となっている、OLD TOWNオーダー会!
しかし年末の彼らからのメッセージは、OLD TOWNファンに衝撃を与えました。
The end of cult British brand OLD TOWN(=カルトなブリティッシュスタイルのブランド・オールドタウンの終焉)
と題されたその発表は、確かに一つのピリオドを打つものではありました。
でも決してその手を止めるわけではありません。
彼らは作り続けてくれます。(ライフワークとして、無理のない範囲で)
現在、一個人からのオーダーをストップすることは決まりました。
ですが、日本からのオーダーとロンドンのLabour and Waitに限り、製品の供給を続けるとのことです。
あと何回このオーダー会を開催することができるのか分かりませんが、
少しでも多くの方とOLD TOWNについてお話ができたらと思います。
皆様のご来店を、お待ちしております。

Corgi Black Collection
期間:2025年1月3日(金)~1月13日(月)※1/12のみ16:00閉店

当店初のCorgiのポップアップイベントを開催致します。その名はCorgi Black Collection。
1950年代にCorgi社で使用されていたブラックレーベルが、この度復刻されました。
そのレーベルに合わせて、黒一色のコレクションとなっております。
ウール・カシミヤ・コットン・リネンといったCorgiが用いる最高の素材を、
プルオーバー・カーディガン・ポロなど定番の形で編み立てています。
黒という色が引き出すCorgiの魅力を、どうぞご堪能下さい。
※オーダー会ではなく、即売会となります。

about Corgi?
Corgi Hosiery社は1893年に英国サウス・ウェールズで創業したニットメーカーです。
創業当時のウェールズ地方は炭鉱が主な産業であり、そこで働く労働者たちに暖かいロングソックスを穿かせたいという思いからハンドメイドの靴下の製造を開始しました。
その後、アーガイル模様の靴下が米国人バイヤーの目に留まったことから世界へ広がりはじめ、ソックスメーカーとして高い評価を得て、
1960年からは、ハンドフレームによるインターシャのニットウェアの生産を開始し、後にカシミア素材も加わり、パリの高級メゾンにも認められるようになりました。
そして1988年には、プリンス・オブ・ウェールズ(チャールズ皇太子)が10年間に及びニットウェアとソックスを愛用した実績により、
ロイヤル・ワラント(王室御用達認定証)を認めました。
Corgi Hosiery社の靴下は、21世紀になっても、ずっと昔ながらの手作りにこだわっています。
ほとんどのメーカーが機械により大量生産する中、Corgi Hosiery社は今でも職人による手作りにこだわっています。
その確かな技術力で海外や日本の有名ブランドのニット工場としても数多く利用されています。


 

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「地下鉄記念日」だそうです。

本日は、2024年最終営業日となります。皆様のおかげで無事にこの日が迎えられたことを、心よりお礼申し上げます。

年末ということもあり、「今年1年はいかがでしたか?」と聞かれることが多いのですが、

色々思うことはあれど「無事に年が越せそう」というありがたみに尽きますね。

もうね、ホントに多くは望みません。

 

でもね、決して現状維持で満足しているという意味ではありませんからね!

病気やケガをせず”無事に”お客様が来てくれて(お客様自身だけでなく、ご家族の方もどうか健やかに)、

事故もなく”無事に”商品も届いてくれて(今年も楽しみにしてたブランドが、生産遅延や倒産などで届かないことが3件ありました)、

そうでないとDIARIESが存在する意味が無くなってしまうので、「無事に」という言葉には、

頼むから来てくれよ、頼むから届いてくれよという、神頼みにも似た思いが込められているんです。

 

なので僕は、日々お客様が来るたびに商品が届くたびに「ありがたや~ありがたや~」と思っています。

(ホントそう思うので、「お客様は神様です」って言っちゃう気持ちは分かるっちゃあ分かる)

そして来年、私は4回目の年男なので、これまたありがたい尽くし!

 

というわけで2025年は、「ありがたい店DIARIES」として皆様のお越しを、心よりお待ち申し上げます。

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

 

【ブランド】LOUNGE ACT(ラウンジアクト)

【アイテム】Detachable Collar Shirt

【価格】¥51,920‐

【コメント】

2024年最後にご紹介するのは、ラウンジアクトの新作シャツ。

こちらも遅れに遅れ届いたアイテム。(コートをオーダーされているお客様には、申し訳ございません。)

ラウンジアクトも徐々に取扱い店舗が増えてきて、当然製作数も増えていることから、思った以上に遅れているのかもしれません。

(当店からも無理なオーダーを送っているので、僕のせいでもあります・・・スミマセン)

そのような状況の中で、そりゃ~こんな手間のかかる服作ったら、いくら時間あっても足りないよー!と思えるすごいシャツが届きました。

それがコチラ。

 

でありコチラでございます。

と言いますのは、こちらは「襟を付け替えることができる」シャツだからです!!!!!

その名もDetachable Collar(=取り外し可能な襟)Shirtというもの。

 

このデタッチャブルカラーシャツ、起源はヨーロッパかな?と思ってたんです。

フランスのヴィンテージでよくありますもんね。付け襟タイプのシャツ。

でも違いました。ルーツはなんとアメリカ。

ニューヨーク州トロイの郷土史によると、1827年にはデタッチャブルカラーが発明されていたそう。

襟しか汚れていないシャツを洗うのが面倒と思ったハンナ・モンタギューは、襟を単独で洗濯することができるようにデタッチャブルカラーを発明しました。

そして町の実業家であったエベニーザー・ブラウン牧師が商品化を進め、デタッチャブルカラーとそれに関連するシャツの製造は、トロイの主要産業となったそうです。

ちなみにデタッチャブルカラーが初めて商品化されたのは、1910年とのこと。

ヨーロッパではないのが驚きですが、言われてみると合理的なアメリカらしいとも言えます。

 

ちなみにこの襟は、バンドカラーにボタンホールを開ける形で作られています。

そのボタンホールに2つのスタッズで留めるのですが、なんとスタッズはイギリス製のものを使用しています。

このボタンみたいなやつのことなんですけど、スタッズ。

肌に触れちゃうパーツなのですが、ちゃんと肌触りが良いように、非常になめらかに削られています。

おそらく違和感はないと思うのですが。

また着用すると、このようにスタッズが見える仕様になっています。

これは本来ネクタイで隠れるからこのような仕様なのですが、デタッチャブルカラーなんて誰も知らないので、

あえてこの金をワンポイントとして見せて着るのもアリだなと思っています。

 

また例によって衿付けは手縫いだし、デタッチャブルカラーも一つ一つデザイナーさんが作ったものです。

いや~ホントとんでもないですよね。時間がかかるわけだ。

 

またそれだけでなく、袖口はダブルカフスというクラシックなドレスシャツのデザイン。

このダブルカフス用のボタンも、一組一組デザイナーさんが手作業で縫い付けてます。

もうなんというか・・・血のにじむような努力・・・・・・・

 

このようなクラシックなデザインなので、ヨークと袖はギャザー仕様になっています。

また、例のパターンメイキングもそのままに。

例のって言われても?という方に改めてお伝えしますと、ラウンジアクトのシャツの型紙は、テーラードジャケットの製図法を応用している部分があります。

それは肩。

ジャケットの製図を元に、さらに1970年代のスイスで行われていたシャツ製図を導入することで、

日本人によくある「前肩」に合わせた独自の製図を考案し、立体的にフィットすることで疲れにくいシャツになっています。

これはもう着てみないと分かりません。

とにかく立体的過ぎて、平らに畳むことができないシャツなんです。だから疲れないんですね!

 

そんな手間暇かかったシャツに、あろうことは私は生地を別注してしまいました。

当初デザイナーさんから提案されたストライプでは、ちょっとクラシックすぎる。

DIARIESとしてはもうちょっとモダンな雰囲気も残したい。

だからってディテールをいじってしまってはデザイナーさんに失礼だし。例えばダブルカフスをやめるとか。

最大限作り手の考えを尊重しつつ、でも自分の店に合うようにするには?と考えた結果、生地を変えてもらうことにしました。

それがこのストライプ。

別に生地メーカーはどうでもよかったのですが、たまたまイタリアのカンクリーニに。

道理で良い肌触りだと思った。

決め手は色。写真ではなかなか出しにくいんですが、ブルーとグリーンが混ざったような絶妙なトーンなんです。

大量の生地サンプルの中から、よくまあここにたどり着いたもんだなと、自分で自分を褒めたいです!!!笑

 

というわけで着て見ようと思ったのですが、私が着用する前にサイズが売れてしまって、残るはXLが1着のみ。

良い物を見つけていただき、ありがとうございます。

 

 

これにて、2024年の商品紹介はおしまい。(2024年に入荷した商品はまだまだあるので、年明けても続くけど。)

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

2025年もどうぞお楽しみに。

よろしくお願いいたします。

 

 

 

それではまた。2025年もお店で会いましょう。