diaries blog | TENDER Co.(テンダー)| TYPE453 Double Cuff Mandolin Pocket Shirt

※3/21(木)・3/28(木)は、休店日とさせていただきます。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)

※6月にOLD TOWNのオーダー会、7月にアンティークウォッチフェアがあります!あと、その前にLOUNGE ACTのオーダー会もやろうかな。

※前回オーダーいただいているお客様へ。1月のOLD TOWNの納品は5月頃、昨年12月のLOUNGE ACTの納品は6月頃を予定してます。

 

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「電卓の日」だそうです。

DENTAKU!!!

電卓と言えばクラフトワーク!フジロックに来ますねー!どうしましょ?

テクノの始祖とも言うべき存在ですが、日本の暑さは大丈夫?と心配になったり。

この年になると、見たいライブ≒見ておかなきゃならないライブになるのでどうしたもんかと思います。

ただのタスク処理になってないかとね。そうは言ってもレジェンドクラスのバンドは一度見たい・・・悩みますね~

同日はテンフィートとスカパラが出るので、チバの追悼はこの日って気もするし。

これは土曜日かな~???

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

 

【ブランド】TENDER Co.(テンダー)

【アイテム】TYPE453 Double Cuff Mandolin Pocket Shirt

【価格】¥63,800‐

【コメント】

久々に登場したログウッドなど、TENDER Co.の熱も未だ冷めやらぬ中、本日はシャツをご紹介致します。

TENDER Co.も、まずはジーンズから入る人が多いかと思いますが、Type900のようなスペシャルは置いといて、

パンツの次はシャツという流れが10年くらい前はありましたね。

シャツはシャツで、これまた独特の世界観を持つTENDER Co.なのですが、

本日ご紹介するシャツは、久々にTENDER Co.らしさが詰まっているなあと思う物でございます。

 

それでは詳しく見ていきましょう。

我曰く「もったいない気持ちから生まれたシャツ」

デザイナーのウイリアムが、生地の打ち合わせで工場で訪れた際、生地を作る工程のとある部分が気になりました。

それは、生地の端っこ。

まずはバームクーヘンを作るところを想像してみて下さい。

生地が織り上がると、ロールといってバームクーヘンのように巻かれて保管されます。

しかしその工場では、仕上げの作業台の幅よりも、ロールの方が長いために、両端の部分はカットされて捨てられていたそうです。

バームクーヘンでいうところの、袋詰めされた訳あり品てとこですね。

 

ウイリアムは、その生地すらもったいないくらい、おそらく生地を愛しているので、

その細長いパーツをどこか服の中に取り込むことはできないか?

 

そして生まれたのが、このマンダリンシャツです。

この細長い布をはめ込んだ場所は、袖から脇の下を通って裾までつながる横の部分。

ポケットも同じ1枚の生地で構成されています。

どういうことかというと、生地をジグザグに折り畳んで両脇を縫い付けることで、ポケットとして使えるようになっています。

以前、Tesseract Shirt(テッセラクトシャツ)ってありましたよね?その応用ってところです。

デザイン的にも面白いですが、できるだけ布を使いたいということであれば、これに勝るものはありません。

こういうところを見ると、マジで発想が天才的だと思うんですよね。

袖口にはカフスが2つ付いているのですが、これも布をはめ込んだからですね。

どちらも開くようにしちゃうのがウケます。

片方縫い付けちゃえばいいじゃんと思うのですが、これもおそらく過去のTENDER Co.の服へのオマージュかも?

昔あったんですよ、医者のシャツと貴族のシャツから着想を得た独特の袖口のシャツが。

そんな独特と言わざるを得ない構造のシャツですが、ウイリアムが考えた名前は「マンドリンシャツ」というもの。

なんでもデザインをひらめいた時、思い浮かんだのはマンドリンカッター(野菜のスライサーのこと)だったからだそう。

その意味は、スライサー=箱型のシャツだから?

それとも、サイドの布のポケット部分が、スライサーのような動きで作ったデザインだから?

この謎めいたネーミングセンスも流石としか言いようがありません。天才の言うことは、だいたい分からないもんです。

 

そして今回使用した生地は、ストライプコットンキャンバス。

中厚のコットンキャンバスをベースに、タテ糸は生成りの糸を使用し、ヨコ糸はブリーチした糸と生成りの糸を交互に織っています

それが生地になると、横方向にうっすらと縞模様が浮き出てきます。

さらに今回はログウッド染を施し、ストライプの陰影が強調されています。

ゴワっとしたキャンバスなので、シャツというよりライトアウターって感じですけどね!

 

というわけで着てみました。

Knit Cap/WORKERS

Sweater/Harley of Scotland

Pants/TENDER Co.

Shoes/Quilp by Tricker’s

今月はテンダーの着用回数が多かったなあ。

まあでも洋服屋たるもの、どこかミーハーさは残しておかないとな、とは思います。

例のパーツのおかげで、身幅も袖も太くなっています。

生地のボリュームも相まって、ふっくらしたシルエットが面白いですね!

着て分かるのが、この布を配することで、ピボットスリーブのように動きやすさも担保されているんです!!!!!

いやはや、この1手であらゆるベネフィットを提供してくれるデザイン。マジでヤラレました。

でもこの袖口は、意味が分からない。というか、特に意味は無いんだと思います。

この本気と冗談(と言っては失礼か?)が入り混じり、僕らを翻弄するのがTENDER Co.なんです。

最近思うのはね、多くの人がTENDER Co.を欲しがるようになるのは、20~30年後のような気がするんですよね。

例えるなら、90年代にマルジェラやマッシモオスティのストーンやCPを扱っているような感覚です。

ま、そんな「後で価値があがるかも?」なんて考えずに、ガシガシ着ちゃってください。

そうでないと、本当の良さなんて分かりっこないんだから。

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。