ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「紙の記念日」だそうです。
【ブランド】HERVIER Productions(エルヴィエプロダクション)
【アイテム】Breasted Coat
【価格】¥63,720-(税込)
【コメント】
diariesではかなり久々に入荷してきたエルヴィエプロダクションのアイテム。
こちらのコートは昨年登場した新作で、前回はブログご紹介前に完売してしまい、今季始めての紹介となります。
それでは久々ということで、まずはブランド紹介からどうぞ。
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フランスはサントル地方にあるHERVIER PRODUCTIONS(エルヴィエ・プロダクションズ)は、
2011年秋冬よりオリジナルレーベルでのコレクションを始めました。
元々はCHEVRE(シェブール)、LE GRAZIK(ル・グラジック)などの
ワークウェア主体のファクトリーメーカーとして、数多くのOEM生産を請け負ってきました。
近年ではフランス製のANATOMICAやJUNYA WATANABEなど、
ワークディテールをベースとしたファッションブランドやデザイナーブランドの生産も行っています。
商品は全てサントル地方の自社工場にて作られています。
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というブランドです。
そしてもう一つタグが付いておりますが、こちらはファブリックメーカーの方。
こちらも説明しておきましょう。
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Jules Tournier(ジュール・トゥルニエ)は、その歴史を辿ると14世紀まで遡ります。
代々続く家族経営の生地メーカーでしたが、モンターニュ・ノワールで採れた羊毛を使用した
毛織物が評判となり、1630年には海軍に納品するようになります。
さらにその後はナポレオンの軍隊にも使用されました。
現在のJules Tournierは、アルフォンソ・トゥルニエが祖先のアーカイブを発見し、
それを元に1865年に設立されました。
第二次大戦頃までは、ワークウェアやスポーツウェアのファブリックを生産していましたが、
1970年以降はレディースやハイファッション、モード服に合うファブリックをデザインしています。
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というファブリックメーカーになります。
ナポレオンってすごい・・・
とにかく、全てが高い次元で融合した、エルヴィエの中でも名作になる予感しかしません!!!
いや~でもホントにオーラが違うんですよ!この服!
始めてエルヴィエプロダクションを見たころは、他よりちょっと作りが良いフレンチワークブランドだったのが、
いつの間にかジュンヤワタナベとコラボレーションを始め、それがまた続いちゃったことから、
段々エルヴィエプロダクションの方のデザインも変わっていったんですね。
実はそうなってから、個人的には「コレだ!」というものが見つかりませんでした。
と言ってしまっては失礼ですが、なんだかデザインにムラがあるな~というのが正直なところでした。
だからすごい良い時と、ん~~~もうちょっとという時があったのですが、
最近のラインナップは、全体的に高いところで安定してきたように思えます。
で、そういった流れの中での、ひとまずの集大成がこのコートなんじゃないかなと思うわけです。
それでは詳しく見ていきましょう。
ベースとなるのはチェスターコート。
ですが、素材やポケットから少しカジュアルなテイストも入っており、Pコートのような雰囲気も併せ持っています。
なので簡単に説明すると、チェスターとPコートの中間的なアイテムと言っています。
これほど振り幅が広いアイテムが他にありますか!?
それでは着てみましょう。
Scarf/Blumer (dead stock scarf “dot”) ¥3,132-
Shirt/INDIVIDUALIZED SHIRT (Cambridge oxford B/D) ¥21,600-
Pants/JOMERS(Trousers) ¥17,280-
Shoes/Arrow Footwear by white and co 1890 (Derby) ¥42,984-
なんだかサッと羽織っただけなのに、すごい品が良いですね。
特に襟元が好き。
なんかこう威厳があるというか。
でも行き過ぎてないんですけど、その秘密が分かりますかね。
ラペルのデザインがちょっと珍しいかも。
基本的にはノッチドラペルですが、チェスターにはピークドラペルも見受けられますね、
しかし、このコートはフィッシュマウスラペルという、カジュアル寄りのラペルになっているんです。
なので、もっとカジュアルな感じで着たい時は、こんなんでOK!
足元は薄汚れたスウェードのデザートブーツで力を抜きましょ。
これが普通のPコートだったら、、、ちょっと普通すぎるというか、ある程度の年齢になると子供っぽく見えてしまいます。
でもこのコートなら、ほらねって具合。
コートとしてはちょっとタイトなデザインですが、ジャケットの上から着られるなら、それもアリ。
はぁ~カッコいいレイヤード。。。
襟を立ててもやり過ぎ感がありません。
普段こんなカッコしないよという方も、例えばクリスマスの時くらいはいいんじゃないでしょうか?
また、前合わせがダブルでも、ボタンを外してもボワっと広がらないのは、もともとのシルエットがキレイなおかげ。
このポケットの形も適度に力が抜けてていいですね。
スカーフの色に合わせて、Italguantoのグローブを忍ばせてみました。
良い服だからってそれに頼らず、自分なりに楽しんで欲しいです。
それではまた。お店で会いましょう。