ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「ファッションショーの日」だそうです。
今も昔も、ファッションに夢中になる人は少なくありません。
BRUTUSファッション特大号。このキャッチコピーで買ったわ。
今月はPOPEYEにもTENDERが多めに出てて、久々に雑誌買いました。
じゃ、今日も私の「服に偏愛。」を聞いてもらいましょうか。
偏っていきましょう!
ドウゾ!
【ブランド】INDIVIDUALIZED SHIRTS(インディビジュアライズドシャツ)
【アイテム】Great American Oxford Standard Fit B/D L/S
【価格】¥25,920-(税込)
【コメント】
先日Whiteはご紹介させていただいた時に、Blueはまた別の日と申し上げておりました。
(※インディヴィジュアライズドシャツのディテールなどは、こちらのリンクをご覧ください↓↓↓↓↓
INDIVIDUALIZED SHIRTS(インディヴィジュアライズドシャツ)Regatta Oxford Standard Fit B/D L/S)
実は今季のみ、とある事情でBlueだけ別素材でご用意させていただいたんです。
そのとある事情とは、、、
グレートアメリカンオックスフォード。
まずは生地の説明から致しましょう。
インディヴィジュアライズドシャツのオックスフォード生地には、基本的に3種類ございました。
Cambridge Oxford(ケンブリッジオックスフォード)
2005年に登場した定番のオックスフォード。オックスフォードという名前はイギリスを意識し、
ブリティッシュトラッドにも合わせられるよう、キメ細かく光沢を帯びた上品な素材。
肌触りと通気性に優れています。
Regatta Oxford(レガッタオックスフォード)
インディビジュアライズドシャツ社とNYの生地メーカーによる共同開発のオックスフォード生地。
2プライのピーマコットンで織られたこの生地は、ヘビーウェイトな独特の質感があり、
今は無きダンリバー社のオックスフォード生地に、最も近い生地となっています。
ちなみに「ダンリバー社」とは、数少ないアメリカ製の生地として、
ブルックスブラザースへ100年以上に渡りポロカラーシャツ(BDシャツ)の生地を独占販売してきたメーカー。
そしてダンリバー社は、2000年から2005年にかけて、
長年ブルックスブラザースのカスタムオーダーシャツの製造を手掛けていたインディビジュアライズドシャツ社にのみ、
ブルックスブラザース以外としては初めてそのオックスフォード生地の使用を許可しました。
しかしながら2006年、事実上ダンリバー社が倒産という形となり、現在は限りある生地となってしまいました。
ですので、インディビジュアライズドシャツ社が自らダンリバーの生地を復活させたようなものです。
Great American Oxford(グレートアメリカンオックスフォード)
1950~1960年代のヴィンテージオックスフォードを再現した、インディヴィジュアライズドシャツのエクスクルーシブ生地。
3種類のオックスフォード生地の中では最もヘビーウェイト。驚くほどの厚みとともに、しっかりと打ち込まれた織りにも目を見張るものがある。
他にもピンポイントオックスフォードとかありますが、
いわゆるザラっとした肌触りでドライに保ち、通気性にも優れているオックスフォードらしい生地はこの3つなんです。
diariesでは、あくまでも便宜上ということで春夏はケンブリッジで、秋冬はレガッタでご用意させていただいております。
また、これまでグレートアメリカンを展開してこなかったのは、
素材があまりに厚手なので、重ね着にも向いてないし、個人的に首が弱いので擦れちゃうと痛いんですよ。
またアメリカっぽい雰囲気出すんなら、シャンブレーでオーダーしてきましたので。
ところが、前回の展示会で「実はグレートアメリカンオックスフォードが生産中止になりました。」という情報を聞いてしまい、
インディヴィジュアライズドシャツに支えられてきた(もちろん他のブランドにもですが)diariesとしては、
最期に花を持たせてやりたいという気持ちで、オーダーさせていただきました。
ちなみに、もうグレートアメリカンオックスフォードはブルーしか残ってなかったので、
ホワイトは作ることができませんでした。あしからずご了承ください。
先ほど「花を持たせてやりたい」と書きましたが、具体的には別注させていただいております。
久々の別注です!!!!!
【ブランド】INDIVIDUALIZED SHIRTS(インディヴィジュアライズドシャツ)
【アイテム】Great American Oxford Classic Fit B/D L/S(diaries exclusive)
【価格】¥25,920-(税込)
【コメント】
最初にご紹介したのはStandard Fitの方。
グレートアメリカンを使ったスタンダードフィットは、どこのお店でも扱っています。
しかし、私が考えたのは最後のグレートアメリカンオックスフォードに、
インディヴィジュアライズドシャツの原点を感じてもらおうと思ったんです。
そこで私はClassic Fitでオーダーすることにしました。
生地だけでなく、シルエットにも基本的に3種類ございます。
Slim fit
細いやつ。
Standard fit
2009年秋冬にリリースされたシルエット。
狭めの肩幅やウエストのシェイプなど、非常に日本人向きの作りをしています。
Classic fit
インディヴィジュアライズドシャツ社が創業以来使用しているシルエット。
ゆとりのある身幅は動きやすく、合理的なアメリカの服作りから生まれた形。
アメリカンボタンダウンシャツのオリジンとでもいうべき作りです。
説明を見れば分かる通り、細身信仰のある日本のファッションシーンではまず売れない形です。
絶対売れないのは分かっていますが、インディヴィジュアライズドシャツを愛するがゆえに、
クラシックフィットで作っちまったんだなぁ~。
時代背景としても、インディヴィジュアライズドシャツが誕生したのが1961年、
グレートアメリカンオックスフォード素材も50~60年代のファブリックを意識している。
だからボタンダウンシャツにとって、これ以上ない組み合わせのはずなんです。
僕らが若い頃着ていたブルックスブラザーズもギットマンブラザーズもアイクベーハーも、
当然ラルフローレンやダブルアールエルのオックスフォードシャツも、思えばみんなクラシックフィットだった。
それをアパレルの先輩方はカッコよく着こなしてたし、
俺も古着でもいろいろ買って、色んなコーディネートを試したけど、身幅を直すことなんてなかったな。
それでも気が付けばどんどんどんどん身幅は細くなっていき、
俺みたいな腹の出たオッサンは、とてもじゃないけど着れない服ばかりになってしまった。
ファッションは細くてスタイルの良い若い人だけのものではないんだよ。
・・・と、これ以上言うと私のひがみになるので止めときます。。。
そうそう、クラシックフィットにしただけでなく、ポケットもちょっといじらせてもらいました。
胸ポケットも通常のサイズよりも一回りか二回りくらい大きいものにしています。
以前にも書きましたが、欧米ではシャツに付く胸ポケットはダサい物とされています。
それをあえて・・・ね。
シルエットも(今風に言うと)ダサければ、ポケットもさらに大きくてダサいものにしました!
このデフォルメ感覚は、テンダーに影響されてしまったのかな。。。ゆったり目でテンダーにも合いそうだし。
まあ、アメリカ服としての合理性からすれば、iPhone6も入るサイズということで、
diariesとしてのモダナイズという意味も考えているのですが。。。後付けにしか聞こえませんかね~~~!?
というわけで、私はスタンダードフィットとクラシックフィットを両方大人買いしようと思ってたのですが、
なんと!!!スタンダードフィットの方が生地が足りなくなって減産されてしまいました!!!
つまり、私のオーダーで最後のグレートアメリカンオックスフォードを使い切ったということになりますかね・・・
本当は2枚買いして、1着は着てもう1着は誰も着なくなったであろう10年後におろそうかと妄想してたんですがね!
どうせ長持ちするこの生地なら、今からガシガシ着てやるわ!!!
是非インディヴィジュアライズドシャツのファンの方には、持っていて欲しいなぁ。
それではまた。お店で会いましょう。