TENDER Co.(テンダー)のBelt(Whole)

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ダイアリーズの
今日は何の日?

今日は「マッチの日」だそうです。

オシャレゴコロニヒヲツケル!我ながらダサいキャッチコピー!

最近、別々のお客様に立て続けに言われて嬉しい出来事がありました。
「物欲が再燃している」と。
お二方とも30代前半の方で、20代の内に洋服にお金をつぎ込んだので、
30代になったらもう服は買わないかな~と思ってたそうです。
しかし、Diariesのブログを見て、まだまだ「買いたくなる服」があると思っていただけました。

何が嬉しいって、「買いたくなる」「売れる」ということよりも、
それまで沢山のファッションに触れてきて、そういう目の肥えた方に評価していただけることが嬉しいです。
その分、毎シーズン期待を越えていくのが大変ですが、お客様とのガチンコ勝負として闘っていきますよ!

昨日は台風にビビり、エキサイトブログの遅さに腹が立って、ブログを放置!すいません!
2日分の想いを込めて、ご紹介させていただきます。
ドウゾ!


【ブランド】TENDER Co.(テンダー)

【アイテム】Belt

【価格】¥27,300-(税込)

【コメント】
約1年ぶりの紹介になりますTENDERのベルト。
今回も新型のバックルが気に入って仕入れてしまいました!

ご覧ください、この見事な曲線。
先日ご紹介したブーツにも相性抜群でしょう!
ハードさだけがTENDERの魅力ではないんです!
サビルロウでビスポークを学び、セントマーチンで教鞭を執る程ですから、デザインの振り幅は恐ろしく広いはず。
何でも作れるはずなのに、余計なものを削ぎ落としストイックなデザインとして完成させているセンスの素晴らしさ。
ただ作るだけだったら誰でもできますからね。

それにしてもこのバックルのクオリティ。

表から見るとこんなんですが、裏から見ると、、、

ベルトが巻いてある部分とバックル部分とは、全て繋がっているんですね。
テンダーのベルトのバックルは、いつもこのような一筆書きみたいなデザインが多いんです。

テンダーのベルトもデニム同様なかなか良いお値段ですが、実はバックルにコストがかかってます。

ブラスをロストワックスキャストで仕上げたバックルですが、原型は熟練のジュエリー職人が手掛けています。
ロストワックスキャストとは、現代のシルバージュエリーなんかも殆どがこの技法で作られていて、
ワックス=ロウのようなものを彫っていき、それを元に金型を作ります。

普通のブランドは、たいていどっかで作られた出来合いのバックルを用いるだけですが、
テンダーは金型からオリジナルのものを作っているんです。さすが!

というわけで、今回はレザーを2型ご用意しました。

2型?
そうです。2色ではなく、2型。色違いではなく、実は型違い!レザーそのものが違います!

(今日は2日分の想いを込めてということなので、まだまだ商品紹介は半分ですよ!)

久々の紹介なので、まだTENDERのベルトをご存じない方のために、始めから説明します。

テンダーのレザーは、オーク材の樹液でなめされています。
またその製法は、イギリスの歴史が始まったローマ帝国支配の当時(西暦50年)とほぼ同じ製法。
またそのタンナーは、1000年も続いているそうです。(先日ご紹介したMartin FaizeyのBakerのことです。)
オーク材なめしはなんと18ヶ月かかりますが、その革がゆっくりと熟していく時間が、
化学物質を使った現代の手法よりも、完成度の高い物を作ります。
この18カ月も!というのが誇りなので、レザーにもスタンプで表記してありますね。

またこのタンナーの革は、なんとあの「JOHN LOBB」(ジョン・ロブ)が、
自分達の靴の底革に使用しているというから驚きです!
底革というのは、履けば履くほど自分の足型に馴染んでくる革。
だから当然、ベルトにしてもその人の体に合わせて馴染んでいくと考えたんでしょう。

これだけのベルトなので、テンダーのデニムに合わせても貧相に見えません。
個人的な意見として、全身ワンブランドというコーディネートは、なんかこう自分のアイデンティティが失われるようで苦手なのですが、
TENDERだけは許してもいいと思います。
それくらいその迫力に呑まれてるんだと思います、自分。

さて、それではブラウンの革の説明に入りましょう。

しっかりとブルームが浮き出て、しっかりたっぷりなめされているのが分かります。
これは先程のTAN(ナチュラル)も、このブラウンも変わりません。

違いは横から見ると分かります。

右がブラウンで左がTan。

ほんの数ミリの差ですが、今からその数ミリ分を語らせていただきます。

まずは「なめす」という行為から。
よくこのブログや雑誌とかでも、革をなめすという表現が出て来ます。
なめすってなんですかね?と聞かれたら、いつもこう答えています。
「皮から革にすること」ですと。

皮→革

この「→」の部分が「なめす」なんです。

皮は文字通り動物の皮膚。もちろん最初は肉や毛が付いてます。
レザーっていいなと思うのが、基本的にレザーは食用として用いられた動物の皮から作られています。
だからもともとはとってもエコな素材。廃材利用ですからね。
だから牛や豚、たまに羊やヤギなどが多いんです。
最近は変わったレザーも出てきていますが、ファッションの為に殺されてほしくはないですね。

話は逸れちゃいましたが、その「皮」を薬剤に付けて肉や毛を落とし、皮の部分だけを残すんです。
そして乾燥させると「革」になります。

でもまだこの状態だと、殆ど板みたいな硬さがあるんです。
だから普通は使いやすいように、グラインダーで好みの厚みになるよう削っていきます。

それでようやく私達の身の回りにある革製品として使われるようになるんですね。

このベルトはあまり削らず、牛本来の革の厚みをできるだけ活かしたベルトなんです。
だからこんなに厚いんです。

なので、動物の皮が自分達の周りにある革製品と同じ厚みと思ってしまうのは間違いなんです。
動物というのは、本来そのままでは人間の手に余るものであり、荒々しいものなんです。

俺はこのベルトを、こう表現します。
「限りなく皮に近い革」と。

先日ご紹介したBEDROCKと似たような思想を感じます。
人間が、忘れかけた自然と対話する媒介としてのアイテム。

よろしくー

じゃ、また。お店で会いましょう。

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