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astorflex(アストールフレックス)のCountryflex

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「マフィアの日」だそうです。

ふとゴッドファーザーを観たくなるけど、時間が無くて見られない。

ダラダラと好きな映画を見てた学生時代って贅沢だったんだな~って思いますね!

というわけで引き続き移転後初のイベントのお知らせです。

DIGSEUM

-Mr.MIYAKAWA’S COLLECTION OF BANDANA-

開催日時:4/7(日)12:00~18:00


ジーンズ、Tシャツ、レザージャケット、ミリタリーウェア。

様々なヴィンテージスタッフが掘り起こされ、収集家により体系的に研究される中、

まだその全貌が捉えられていないヴィンテージバンダナの世界。

国内でも指折りのバンダナコレクターである宮川氏を招いて、

氏のコレクションを実際に手に取って見ていただける機会を設けました。

ミュージアムピースと呼ばれるレアなバンダナから、定番のFAST COLORまで。

もちろん販売できるヴィンテージバンダナもございます。

開催期間中は宮川氏も在店いたします。

ヴィンテージバンダナの世界を、どうぞ体験してみてください。


DIGSEUM(ディグジアム)

MUSEUMのように、ガラスの向こうにある手が届かない世界ではなく、

DIGつまり自身の手で触れることができ、知識を深めながら、

特定のカルチャーを掘り下げることを狙いとした体験型イベントです。





じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】astorflex(アストールフレックス)

【アイテム】Countryflex

【価格】¥30,240-(税込)

【コメント】


改めて自分で自分のお店の靴のラインナップを眺めてみると、なんだか変態的な靴が多いな~と気づきます。

そんな中にあって、一番マトモな靴が本日ご紹介するastorflex(アストールフレックス)の靴。




マトモというのは、洋服としては名わき役という意味が近いかな。

他のブランドで例えると、INDIVIDUALIZED SHITSのシャツやMartin Faizeyのベルトのような。

抜群の安定感を誇るアイテム達。

ただし、強烈なインパクトを求めるものではない性質上、定番として定着するまでにはいくらかの時間がかかります。

しかもまだ3年前に日本上陸したばかり。




思えばインディヴィジュアライズドシャツやマーティンフェイジーもそうだったなあ~。

最初はサイズ展開も色も少なく、絶対売れそうな色とサイズを揃えるのがやっとでした。

そして毎回毎回ブログを書いて、来る日も来る日もお客様に説明をして、

ようやく今では、お客様を待つのではなく、お客様が商品の入荷を待っていてくれてる状態になりました。

ありがたいことです。




3年前にastorflexを展示会で見た時は、久々に「コレだ」という直感が働きました。

私もそれなりの期間をバイヤーとして務めておりますので、新しいブランドを始める時は、

商品を見る前にあらかじめ情報は頭に入れて見に行きます。

しかし、astorflexは展示会で突然現れました。

「まだこんな良いブランドがあったのか!?」と。




しかし、クラークスやビルケンシュトックという2代巨頭が並ぶこれらのジャンルで、

この靴が売れるかな~という心配ももちろんあります。

そして、インディヴィジュアライズドシャツやマーティンフェイジーのように、

当たり前に売れるようになるまで時間がかかったあの辛く苦しい時代も呼び起こされます。(笑)

それでも、これまで自分の良いと思った物しか仕入れてこなかった(当たり前か!)だけに、

「コレだ!」と思った以上、セレクトしないわけにはいきません。





というわけで、前置きが長くなりましたが、

雑誌などのメディアに取り上げられなくても、取扱店が増えなくても、

じっくりと腰を据えてお客様にお勧めしたいのが、このastorflexです。

それでは、まずはブランド紹介からどうぞ。


astorflex(アストールフレックス)は、1816年にイタリアはロンバルディア州にあるマントヴァ県のカステルダーリオという小さな村で生まれました。

Travenzoli家が古くから伝わる靴づくりを継承し、現在6代目となるFabio氏により世界最高のデザートブーツが作られています。

製法はIdeal製法(ステッチダウン)を得意とし、デザインから生産まで一貫してイタリアで行われています。

ブランドの根底に流れる2つの哲学。

一つは「エコフレンドリー」。

ベジタブルタンニングされたレザーや、パラゴムの木から採取した樹液で作るナチュラルラバーソールなど、

できるだけ自然に負荷をかけない素材を用いています。

さらに着色剤や溶剤などの化学薬品は一切使用しておりません。

二つ目は「ファッションアイテムではなく道具としての靴」。

これは流行に流されないデザインと、あくまで快適に歩くための道具としての靴を作るという考えです。

また道具は優れたクオリティとともに、適正価格で買えなくてはならないとも考えており、

ローカルな職人や工場との信頼関係を大事にしています。


まだまだ世界にはこんなブランドがあるんです。

創業200年とは驚きです!なんで今まで日本に入ってこなかったのか!?

その商売っ気の無さも魅力的なんですけどね!

それでは詳しく見ていきましょう。

こちらはCountryflex(カントリーフレックス)というモデル。

ローカットとミドルカットの中間。アンクルまでしっかりホールドして、歩きやすいことこの上なし。

甲のセンタシームがクラー〇スのデザートトレックを彷彿とさせますが、

上から見ると形はビルケ〇シュトックのような、いかにもコンフォート然とした形。


次に素材を見ていきます。

主に使用する革はヨーロッパでベジタブルタンニングされたもの。

原皮をオーク樹皮やミモザなどを合わせた溶液に1か月以上浸し、自然乾燥後に獣脂とアニリンを使い、

バレルの中で柔らかくしていきます。

この方法は高コストで時間もかかるため、現在ではほとんど用いられませんが、

丈夫でさらに「呼吸をする」革が作られると言われています。



というのがメーカーさんからの情報。



またそんな話を聞かなくても、スエードのクオリティを見ればすぐに良さが分かります。

スエードといえば起毛が特徴ですが、その起毛が非常に細かい。

例えるならブリスベンモスのべロア生地のよう。

高品質なスエードってどんなの?と思ったら、まずはこれをご覧になって欲しいくらい。

本当に素晴らしいです。


さらに!実はレザーのケアも表革より簡単だったりします!

スプレー2本でOK!

それで雨の日もガシガシ履けちゃいますよ!!!

そういう部分でも機能的なんです。



アッパーの説明をしたので、お次はソール。

こちらのクレープラバーソールは、やはり天然の生ゴムです。

以前紹介したエスパドリーユ・Don Quichosseと同じく、柔軟性を保つために、

またブランド紹介で説明した化学薬品を使わないという信念から、

混ぜ物がない生ゴムなので、ソールの色は全てこれになります。

使用するラバーの原料は、ブラジルの「パラゴムの木」の樹液です。


例えば、アッパーが黒ならソールも黒にするのが普通じゃないですか。

でも天然ゴムに染料を混ぜると、途端に硬くなってしまい、履き心地が損なわれてしまうんです。


余談ですが、パラブーツのパラってブラジルのパラ港から来てるんですよね?確か。

ゴムの木は、ブラジルのパラ州が原産だそうなので、パラゴムっていうみたいです。


閑話休題。

次は内側。

これまた素晴らしいのが、ライナー(内貼り)は全てレザー。

足を入れた瞬間に幸せになります!

またその分滑りやすいかもねと思う方もいらっしゃるかと思いますが、

ワイズはやや細目でフィット感はよく、ちゃんとしたサイズを選んで紐を締めれば、

靴の中で足が滑ることもないと思います。


このライナーに関しては、本来軍物ですからステッチダウンの簡素な作りであることを考えれば、

アッパーはスエード1枚の方が雰囲気はあると思います。

ただこれだけの上質な素材としっかりとした作りで、

さらにこの価格であれば文句のつけようがありません。


内側カカト部分の作りもニクイね!

カカトが当たる部分だけスエードにしています。

これはなぜか? 

表革よりスエードのようが摩擦が強いので、こうすることで脱げにくくしてるんですね。



さらには驚愕のインソール!!!

ビルケンなんとかも真っ青なインソール!!!

やはりこちらも、コルクと天然のジュート麻と天然ゴムで成型し、レザーでフットベッドを作っております!

もうね、全て自然の物なので、埋めときゃそのうち土に還りますよ!

自然に優しいってことは、人間にも優しい!(でも自然は人間に厳しい!)

色々とハードな靴が多いdiariesにといて、珍しく優しいシューズなんです!www

これが履きこむと、本当によくなじむ。

見えない部分の経年変化ですね!

フットベッド(足の裏に触れる部分)もスムースレザーなので、

履き心地もさることながら、履けば履くほど履き心地もよくなります。

またレザーの下はコルクとジュート麻を練ったインソールなので、

足型や体重によりだんだん自分の形に沈んでくるんです。

こうなれば完全に「俺の靴」です!!!


もっと詳しく知りたい人に、こんな画像もご用意しました。

断面です。

内部の作りにも自信があるからこそできる芸当。

どこがどう沈むかが、お分かりになるでしょうか?

よく見ると、履き口にはスポンジが。クッションカラーってやつですね。

アンクル丈なので、靴擦れが起きにくいようにです。


あまりに履きやすくて、履きまくった結果がコレ!!!

同じ色のはず!?ですが、履きまくったせいで色が抜けましたねー!

これがいい!スエードでもガッツリしわが付くくらい履きたいですね!

柔らかくて本当に気持ちが良いんです。



強烈な当店の靴ラインナップに比べると、さすがにパンチが弱い・・・

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

また、欲しいけどつい後回しになっちゃうみたいな。

でも、通勤・通学や普段履きでメチャクチャ履く用には、最適な靴でございます。

是非とも、この履き心地を体験してみてください。




それではまた。お店で会いましょう。