※8/17(木)は、休店日とさせていただきます。
※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)
※APPLETREESのオーダー会で、ご注文いただいたお客様へ。
入荷時期を6月~7月頃とお伝えしておりましたが、資材(生地・糸・ボタン等)の納品遅延により、
入荷が大幅に遅れる見通しとなっています。
誠に申し訳ございませんが、入荷時期を8月頃と改めさせていただくことをお許しください。
ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「航空安全の日」だそうです。
幸いなことに飛行機で危なかったということはないですね。しいて上げれば、ブリュッセル国際空港テロは1か月違いというくらい。
それより怖いのが、最近耳にするエクスペディアのニュース。
エクスペディアが適当に予約を受け付けてるから、お金を払っているのにチケットが取れてなくて、空港で分かった頃には泣き寝入りとかね。
過去5年くらい、毎年エクスペディアを使って手配してたので、それを聞いた時には戦慄が走りました。
来年1月には、某ブランド取扱い再開のためにも、できればヨーロッパに行けるようにしたいんだけど・・・
という匂わせ投稿でございます!笑
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】AUBERGE(オーベルジュ)
【アイテム】LITHIUM PAINT
【価格】¥99,000‐
【コメント】
早速ですが、2023年秋冬の目玉商品が届いております!
今年も擦らせていただきます!カート・コバーン着用のアレでございます!!!
カーディガン、ネルシャツ、スニーカーと、グランジファッション≒カートが着ていたアイテムには様々なものがありますが、
この通称「紙ジャケット」というのもその一つですね!
もうちょっとカッコよく言うと、「ワールドマップペーパーブルゾン」てとこ。
90年代当時の僕らは「カートが着てたっぽいもの」を古着屋で探しては買ってたわけですが、当時から紙と言われておりました。
でもネットのおかげで、紙じゃないことをその後知ったんですよ。
なんと、タイベックという建築用資材だったんですね~~~!
という内容を、実はDIARIESのYouTubeでも説明しております。
そして本日ご紹介するジャケットは、カートが着ていた地図柄ブルゾンとレスリージョーダンのポンチョをサンプルにしながら作られました。
それでは詳しく見ていきましょう。
まずは生地から!
ベースとなる生地には、なんと「和紙」を使用しています!
和紙×ポリエステル×コットンを混紡し、タイベックの微小なシボを再現しています。
和紙は麻に近い組成を持ち張りがあるので、生地を水洗いしタンブラーでもみ込むことで適度な柔らかさを与えました。
そうすることで、タイベックのような微小なシボが見られるんだそうです。
完全なる大人の遊び!笑
さらに、紙ジャケットと呼ばれてきたことから繊維に和紙を選ぶという、もはやダジャレ!ふざけすぎ!!!
遊びを本気でやるとこうなるという、一例でございます。
次は柄!!
オリジナルはタイベックにプリントされたものですが、なんと今回はジャカード織で表現!!!
特にこのヨーロッパ部分の織りを見ていただきたいのですが、あんな国境が入り組み、なおかつ地名がヨコにもナナメにも配置される複雑な表示を、
よくもまあプリントではなく「織り」でやり遂げたよなあ!と感服致します!!!
最後は色付け!!!
なんとこの地図に付けた色は、京都の染職人にお願いしたもの。
なんでもヨウジヤマモトなども手掛ける職人工房にお願いし、手作業でエアブラシを使って染めてもらっているそうです。
この「淡くにじんだようなペールトーン」にしたのは、タイベックのプリントが抜けてきている状態を表現するため。
そのためだけに・・・いいの?
ちょっと罪悪感すら感じる罪深きジャケットでございます!!!!!
そうして出来上がったのが今回のLITHIUM PAINTですが、店頭では元になったポンチョと見比べることができます。
オリジナルと、そこから派生した現代のクリエイティビティを同時に体験できる。
DIARIESらしい光景なんじゃないかと思います。
そしてもう一つも合わせてご紹介しましょう。
ドウゾ!
【ブランド】AUBERGE(オーベルジュ)
【アイテム】LITHIUM
【価格】¥71,500‐
【コメント】
こちらは変わって、ブラックがベースとなった生地。
ペイントの良さが減ってしまうかなと思って、こちらはペイント無しのものをセレクト。
といいますか、こちらはカートのソレとはまた別に考えています。
(刺繍じゃなくてジャカードだけど)刺繍が施されたジャンパー=スカジャンを着るような感覚で着るのはどうか?という立ち位置です。
こちらも素材は同じで、ボディには和紙×ポリエステル×コットン。
首・袖口・裾はコットンリブです。
正直この黒は、全身オールブラックで着たいですね。
これ見よがしに着たい服です。DIARIESにはあまり無いですから、これ見よがしの服。
というわけで、生地・ジャカード織・染めと、それぞれ日本が持てる最高峰の技術を結集させて作られたアイテムになります。
ある意味ではラグジュアリー。
そしてグランジとは全く正反対の性質ではありますね。
ちょっと話はそれますが、最近のヴィンテージロックTシャツ高騰に合わせてか、以下のような言説が見受けられます。
「カートって、そもそもこういう持ち上げられ方が嫌いだったんじゃないの!?」
ということ。
確かに当時も、「カートは偶像崇拝されることを忌み嫌い、それに耐えられなくて自〇した」と言われてました。
分かる、それは分かるんだけどね。
冒頭にも書いたように、僕らは90年代後半、ちょうど大学生で自由に使えるお金も少なくて、
そんな状況でグランジファッションてちょうど良かったんです。
そしてグランジの象徴であるカートが着ていたものをチェックして、
下北沢のシカゴでネルシャツやボーダーニットやモヘアカーディガンやジャックパーセルを探したのが懐かしいです。
(なぜ下北かっていうと、シェルターによく行ってたから)
まあ正直、当時はカートの死の重要性なんて、17歳の僕には分かりませんでしたよ。
同級生でカート自〇にショックを受けて、1週間学校を休んだ人はいましたけど。(T田くん元気かな?)
それ以上に、オアシスのWhateverを聞き、サタデーナイトとカリフォルニアドリーミンでハイスタを知り、
ヌンチャクのヌンチャクラを聴きつつ、コーンやレイジアゲインストザマシーンやリンプビズキットなどの
所謂ミクスチャーロックの台頭とともに、あらゆるジャンルの音楽を二十歳前後という多感な時期に触れていくわけです。
おじさんの思い出語りになってしまって申し訳ございません。
つまり何が言いたいかって言うと、「カートが着てたものを擦ること」は25年前の自分がやってたことであり、
さらに年をとった自分が同じことをやったら、こんなすごいアイテムに出会えたという感動しかないんです。
ちなみに同じような流れで、DIARIESでも5,6年前にこんなの別注してたんですよね。
GITMAN Vintageが世界地図柄の生地を出してきたので、すかさず私はブルゾン型で別注をかけました。
これはこれで気に入ってますが、AUBERGEのはもっとぶっ飛んでますね~。
というわけで、僕にとっては音楽もファッションもどちらも素晴らしいもので、どんな形であれリンクするのは嬉しいことなんです。
僕にとって音楽は、生きる希望を与えてくれた。(好きな曲は気持ちを前向きにしてくれる)
僕にとってファッションは、生きる術を与えてくれた。(ファッションを仕事にしてるので)
どんな形であれ、音楽とファッションがみなさんの身近で役に立ってくれると嬉しいです。
それではまた。お店で会いましょう。