diaries blog | IKE BEHAR(アイクベーハー)| Oxford Button Down Shirt L/S

※9/19(木)・9/25(水)・9/26(木)は、休店日です。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)

※1ST PAT-RNオーダー分の入荷は、9月25日ごろ入荷予定。

OLD TOWNオーダー分の入荷は、10月下旬予定。

LOUNGE ACTオーダー分の入荷は、シャツ(10月)・パンツ(11月)・ジャケット(12月)・コート(1月)予定で進行中です。

 

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は、「競馬の日」だそうです。

生まれて初めて試合の為に「減量」というものをやってみて驚いたのは、お酒を1カ月も止めれたことです!!!

1カ月以上酒を飲まなかったのって、実に30年ぶりなんですよね。大学入ってから無いんですよ。

じゃあ試合終わった今は毎日飲んでるかというと、そうでもない。

やっぱり軽いアル中だったんだなと思います。

でも反動はあって、甘い物がすごく好きになってしまいました。

甘いの最高。

というわけで展示会中にお邪魔したのが、おしる+い竹むら

しる+いって書いてあるし、お勧めの氷しること揚まんじゅうをいただきます!

なんでもNHKの虎と翼の影響で人気が出たみたい。結構並んでました。

揚げまんじゅうも、かりんとう饅頭みたいなの想像してたら、マジで揚がってた!

饅頭の天ぷら、渋いね。

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】IKE BEHAR(アイクベーハー)

【アイテム】Oxford Button Down Shirt L/S

【価格】¥25,300‐

【コメント】

4年ぶりの入荷となったアイクベーハーでございます!

実にコロナ禍前以来ということになりますかね。

その間に、DIARIESでずっと扱ってきたIndividualized Shirtsは高騰してしまい、Gitmanはアシュランド工場が閉鎖に追い込まれ、

一度は再興しようとしてたNew England Shirtも再開の目途は立たず。

俺の好きな「アメリカのシャツ」は、もうWORKERS頼みかと思っていたところ、そういやアイクは?と思って見てみたら、

なんと絶妙なタイミングでガーランド工場が復活してたり、価格もなんとか抑えてくれてたりで、ちょうどいい感じになってたんです!

 

というわけで、まずはブランド説明からどうぞ。

アイク・ベハールの父サミュエルは、「ラ・コンフィアンサ(信頼)」という店を経営する仕立て屋でした。

幼いアイクにとって、その店は第二の家のようなもので、父親の仕事を数え切れないほど観察し、仕事についてできるだけ多くのことを学びました。

やがてアイクは父のそばで布地を縫うようになり、17歳になる頃には、父の高級スーツに合うような独自のデザインを開発し、手作りのカスタムシャツを作るようになりました。

1952年、それはアイクが20歳の時、彼はアメリカン・ドリームを求めてニューヨークに移住しました。

わずか50ドルしかなかったアイクは、やむなく小さなテーラーショップ最初の仕事を始めました。

そしてアイクが働き始め、彼が作るハンドメイドのドレスシャツを見たオーナーは、1週間も経たないうちにアイクにフルタイムの職を与えることになりましたた。

それ以来、アイクはシャツ作りに人生を捧げるようになりました。

その後数年間、アイクはアメリカ陸軍に入隊し(朝鮮戦争に従軍)、仲間の兵士たちに手直しを提供する最初のビジネスを始め、

生涯のパートナーであり、アイク・ベーハーの共同創設者でもあるレジーナ(アルタラス)・ベアーと出会います。

このささやかな店で、アイクはその後10年にわたって技術を磨き続け、後に特許を取得したダイヤモンドキルトの襟など、独自の技術を開発した。

アイクの品質に対する評判は広がり続け、ラルフ・ローレンという若いネクタイ職人が、アイクの店で彼に声をかけました。

アイクの熟練した職人技とスタイルは、すぐにローレンに感銘を与え、ローレンは自分のビジネスをネクタイ以外にも広げたいと考えるようになりました。

やがてアイクは、ラルフ・ローレンのコレクションのためにシャツをデザインするようになり、その関係は12年と長きに渡り続きました。

米国で成功するために奮闘していた時期から、軍隊での勤務に至るまで、アイク・ベーハーは米国の労働者との強いつながりを育んできました。

業界が生産を海外へアウトソーシングする方向にシフトしていたにもかかわらず、アイクはシャツの国内生産を貫きました。

間もなく、妻のレジーナと3人の息子、スティーブン、アラン、ローレンスの協力を得て、アイク・ベーハーはマイアミでプライベート・ブランドのシャツを製造し始めました。

1983年3月、メンズウェア誌はこの新しい新進気鋭のブランドをクローズアップし、

以来Ike Beharの製品ラインは、ドレスシャツだけでなく、スポーツシャツ、ネクタイ、スポーツコート、スーツ、ハンカチ、下着などにまで拡大しています。

創業時と比較すると事業は飛躍的に成長しましたが、品質へのこだわりと細部へのこだわりは現在も変わりません。

IkeBeharのラベルが付いたすべての製品は、経験豊富な職人によって作成されており、

ダイヤモンドキルティングカラー、シングルニードル、最高級な生地を使い続けることで、米国内での確固たる地位を築き上げました。


というブランドです。

 

前述のIndividualized Shirtsがブルックスのシャツを請け負っていたなら、

ブランド説明にもある通り、Ike Beharはラルフローレンのシャツを請け負っていたことでも有名ですね!

この辺の背景は、実際にシャツの作りにも表れている気がします。

 

それでは詳しく見ていきましょう。

まずはやっぱりボタンダウンシャツからですね!

この定番のボタンダウンシャツは、当然ながらアイクベーハーのシャツ作りの基本的な要素を押さえ、魅力を十分に味わえるシャツです。

アイクベーハーのシャツ作りのディテールと言ったら、まずは台襟に掛けられたジグザグステッチかな?

ダイヤモンドステッチと呼び、襟の型崩れを防ぐ意味があります。

その台襟から、美しいロールを描くボタンダウンカラー。

洗いざらしで着ても立体的であり、ネクタイとの相性も良いデザイン。

まあぶっちゃけこの襟の形は、アイクもインディビもワーカーズもどれも良いんですけどね!笑

ロントプラケット(=前立て)は広めで、裾は折り返してトライアングルフィニッシュがアクセントになっています。

前合わせの裾の裏で、ピョコっと折りたたまれた三角形の部分ね。

 

次は後身頃に回って、スプリットヨークにロッカーループ。

この辺は、インディヴィジュアライズドシャツよりもうちょっとカジュアルなギットマン寄りでしょうか。

ブルックスよりラルフ寄りを解釈して、トラッドよりアイビー寄りって感じ。

シルエットも適度なゆとりがあります。

こちらはTraditional Fitといって、読んで字のごとく伝統的なフィットというわけですが、

これまたインディヴィジュアライズドシャツに例えると、スタンダードとクラシックの中間くらいのフィットです。

例えばインディヴィジュアライズドシャツのスタンダードフィットが生まれた背景を考えると、

ブルックスのブラックフリースラインが華やかなりし頃で、それに準じているのか結構細身ですね。

なので、肩や身幅がちょっとキツイなという方にもオススメしたいフィットです。

裾の縫製部分は、別布で補強されています。

マチというほどのディテールでもないけど、なんだか嬉しいやってる感あるディテール。

 

そしてこの縫製を行っているのが、ノースキャロライナにある「ガーランド工場」というのもポイント。

ガーランドといえば、ブルックスブラザーズの工場でしたが、コロナ禍で2000年に突如閉鎖。

しかしアメリカ伝統のシャツを作る数少ない工場として、一度は解雇された従業員を呼び戻し、翌年に復活を遂げました。

PROUDLY MADE OF GARLAND, INC.のタグは、そのような背景から作られています。

この背景もメチャクチャ面白くて、ブルックス傘下のガーランド工場が閉鎖後復活したら、ラルフ寄りのアイクのシャツを作っているってこと。

そして大事なことは、時代に翻弄され淘汰されゆく中で、なんとか消えずに残っているハイクオリティなMade in USAのシャツを楽しめるということ。

 

さらに今回は生地もスペシャルです。

Brooks Brothers USAのヘリテージコレクションに使われていた、AURORA社製デッドストック生地。

糸の打ち込みの密度も高く、古き良き時代のアメリカンオックスフォード生地を思わせるガッシリとした質感。

一見グレーに見えますが、実はネイビーと薄いピンクのスーピマ糸で織られたオックスフォード。

色気を感じる素材です。

白が欲しい方は、来春まで待ってください。来年は白をオーダーしてますので。

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。