diaries blog | JADD(ジャド)| Desert Boots/Eco Vibram Sole

※4/9(水)・4/10(木)・4/17(木)・4/23(水)・4/24(木)・5/1(木)は、休店日とさせていただきます。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ待ちます!)

※OLD TOWN(2025SS)オーダー分の入荷は、5月下旬~6月初旬になりそうです。

※WALSH TRUNK SHOW開催(4/12~4/20)のお知らせです。

 

詳細は、下記リンクより過去のブログをご覧ください。

diaries blog | WASH TRUNK SHOW開催のお知らせです。(Click!)

 

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「どら焼きの日」だそうです。

どら焼き含め、茨城県南で一番美味しい和菓子屋さんは、土門@土浦だと思うのですが、

和菓子は好きなものの探すのが難しいジャンルだと思うので、教えていただけると嬉しいです!

 

というわけで、水戸は近代美術館・キースへリング展よりお送りします!

それにしても最近の美術館は、携帯でガンガン写真撮らせてくれるからいいよね!(ブログネタに困らないし)

また説明も改めて見直せるので、作品を見ることに専念することもできます。

最後の文で「アフリカの芸術から着想を得た」と言われて、そういやそうだよな~と。

アフリカの民芸品に描かれているような文様ぽいわ、確かに。

まず予備知識を加えずに見る。感性で見る。次に説明を読む。説明を呼んだ後での自分自身での受け取り方の変化を見る。

なんてことをやってるといくら時間があっても足りませんので、携帯で説明を撮っておいて、後で反芻できるのは便利。

なので作品に没頭できるというわけ。

キースへリング展は、この土日で終わってしまうそうなので、まだの方は是非~!!!

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】JADD(ジャド)

【アイテム】Desert Boots/Eco Vibram Sole

【価格】¥46,200‐

【コメント】

今季も届いております!ちょうど1年前、春夏なのに無理矢理オーダーしたブーツ!

なぜ春夏なのにブーツを仕入れるかっていうと、出たばかりの時が一番安いからという理由が一つ。

次に、デッドストックのレザーを使用しているので、使い切っちゃったら手に入らなくなってしまうという理由から。

 

もう皆様お分かりとは思いますが、気が付いたら高くて買えない・手に入らないという経験は、お客様以上に私も何度もしています。

なのでそういった経験と勘の元に、今の内に仕入れられるだけ仕入れておこうと思って、頑張って在庫を用意しとこうと思って、

春夏に1回、秋冬に1回と継続してオーダーしたのでした。

 

そしてとうとう終わりが見えてきました。

今の状況だと、次の秋冬くらいで革が無くなって、この靴は打ち止めになりそうとのことです。

次の秋冬には多分もう1回くらい入荷させられそうだけど、来年の今頃はあるかどうか分からないかな~?という読みです。

 

というわけで、半年ぶりに登場するブランドになるので、まずはブランド説明からどうぞ。

イギリス東部・サフォーク州、レンデルシャムの森に工場を構えるJADD社は、1998年に家族経営の靴修理工場として始まりました。

現在では、「ステッチダウン製法」のスペシャリストとして認知されるようになり、

クラークス社を始め、オリバー・スウィーニー、カレダッカー、その他ノーザンプトンの革靴メーカーを顧客に持ちます。

彼らのステッチダウンのこだわりは、アッパーのレザーをインソールとミッドソールに縫い付け「ランナー」という層を形成すること。

そうすることで、修理しやすくまた耐久性に優れ、柔軟性があり歩きやすくなるという利点が生まれます。

JADDの靴作りは、外注することなく全ての工程が自社で完結する、正真正銘のMade in Englandです。


というブランドになります。

クラークスがイギリス製をやりたい時にお願いする工場ということは?

これぞまさに不朽の名作である昔ながらのデザートブーツを、今に伝える名ブランドと言えるでしょう。

 

でもDIARIESのデザートブーツといったらastorflexがあったじゃない?とお思いの方もいるかもしれません。

しかしそれは、イギリス製でコマンドソールが使えるなら、話が変わります!!!!!

 

どういうことかというと、これをご覧ください。

通称「湾岸戦争モデル」

このブーツは、湾岸戦争時(1991年~1992年)イギリス軍から要請を受けたクラークス社が、

定番のデザートブーツをベースに、クレープソールではなくコマンドソールを履かせたものです。

僕が購入したのは2000年初頭でした。

デッドストックの状態でしたが、このブーツが作られたのは1991年なので、10年じゃデッドとかヴィンテージと言えるかどうかでした。

でもこれは間違いなくカッコイイ!後世に伝えるべきブリティッシュミリタリーアイテムだと思ってて、好きすぎて2足持っているんです。

その名もデザートトルーパー。

数年前に本家クラークスからアジア製で発売されましたが、全く話題にならなくてウケました。

でもそれじゃ俺の好きなブーツがあまりに可哀そうなので、

いつか自分の店の別注でイギリス製のデザートトルーパーを作りたいと、長年温めていたわけです。

 

時は来た。

 

え?でもソールの色が違うじゃん!笑

これね~しょうがなかったんです。JADDが、コマンドソールは今この色しかないんだよって言うから!

まあでもこれはこれでアリ。

個人的には、1940年代のアメリカ軍のブーツでもあった、チップソールみたいでカッコイイと思うんです。

オールデンのインディブーツもそうだしね。

より土臭いブーツって感じで、本家と違って面白いんじゃないかな。

ちなみにこのソール、ヴィブラム社の物なのですが、なんでもクレープソールの一種なのだとか。

通常半透明のクレープソールは生ゴムですが、このソールは生ゴムではなく、

ラバーソールの生産時に残ってしまった端材の部分を砕いて、粒状にしたものをまぜて成形しています。

これが結構良い感じ。

 

実は前述のクラークスのデザートトルーパーは、ソールのクッション性も悪く柔軟性にも乏しいため、

履き心地が良いとは言えず靴ズレもよくしていました。

しかし、このエコソールならクッション性・グリップ性も問題ありません。

 

なので、クラークスのデザートブーツといえばのクレープソールの良さと、

コマンドソールの良さを併せ持った素晴らしい靴なんです!!!!!

そしてこのJADD(ジャド)様。俺の名を言ってみろ!

当然靴としてのクオリティも申し分なし!!!

 

こだわりは、足首の太さとアイレットの位置。

また甲を低めに設定することで、フィットが良く歩きやすいのが特長です。

内側はグレインレザーで肌触りもよく、さらにカカトの内側は羊のスエードを当てて滑りにくくしています。

さらにはなんと!?シャンク入り!

よく見ると、ちょうどヴィブラムの黄色いロゴがあるあたりが膨らんでいます。

ここにシャンクが入っているのですが、このシャンクも今時の鉄や樹脂ではなく、昔ながらの木!

ビーチ材で作られたシャンクが入ってるデザートブーツ!本当に素晴らしいと思います!

ちなみにシャンクって何?という方は、自分で調べてみて下さい。

ちゃんとした革靴ならだいたい入っているパーツです。見えませんけど。

極めつけはアッパーの素材!!!!!

この肉厚で良質なスエードは、なんと1825年から続く老舗タンナー「C F STEAD」社のものを使用しています。

CFステッド社のスエードの特長は、革を15~30%ほど縮ませ、繊維構造を密にしていること。

それにより、起毛が細かく、また耐久性にも優れています。

しかもこの革、JADDが持っていたデッドストックのCFステッド社のスエードっていうんだから、

しかもこの色ってまさにC社のその色なんですよね~!!!

 

また、デザートブーツでおなじみのステッチダウン製法で作られていますが、

ブランド説明にも合った通り、ミッドソールを挟むのがJADDのこだわりなので、

このおかげでステッチダウンの糸にも極力負担をかけずに、ソール修理・交換ができるというわけ。

 

マジですごいです!JADD(ジャド)様!俺の名を言ってみろ!!!

 

というわけで履いてみました。

26㎝・Eワイズの私で、UK7Hでピッタリでした。

幅は革が伸びて馴染んでちょうどいいくらい。捨て寸多めですね。

このモッチリとした質感のCFステッドのスエード、肉厚ですが屈曲性も良く、履き心地は最高。

グッドイヤーやノルウィージャンなど剛性を求めた製法とは異なり、ステッチダウンは曲げやすいのが特長です。

以上、JADDのデザートトルーパータイプのご紹介でした。

 

前から気になってる方は多いと思いますが、できれば今季遅くとも来季までには入手しておいた方が良い気がします。

ぜひともご検討ください!!!

 

 

それではまた。お店で会いましょう。