diaries blog | QUODDY(クオディ)| Sport Penny

※7/7(木)・7/8(金)は、休店日とさせていただきます。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)

※コロナ対策実施中です。

 

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「公認会計士の日」だそうです。

そうそう良い忘れたのですが、先日の6/30で喜乃壺はが12周年を迎えたことをお知らせします。

おめでとうございます!!!!!

何で俺が報告するの?って話なんですがね。

ま、みんな洋服と同じくらい、紹介するメシを楽しみにされてるので、しょうがないっちゃあしょうがないです。

 

服も見てね。

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】QUODDY(クオディ)

【アイテム】Sport Penny

【価格】¥41,800-

【コメント】

昨年同様、待ちに待って待たされてやっと届いたーーーーー!

昨年、DIARIESに新しく加わった革靴ブランドです!!!

個人的には20年の付き合いになりますが、意外と全然知られてなくて、これは説明しがいがあります!

それでは、初めての取り扱いになるので、まずはブランド説明からどうぞ。

Quoddyは1947年、メイン州ポートランドにてJackとAnne Spiegelにより設立された、アメリカの老舗モカシンメーカーです。

1980年代には財政危機によりブランドが消失しそうになりますが、Kevin Shoreyにより1998年に復活を遂げます。

Kevinは、工場をメイン州ルイストンにある1876年に建てられた繊維工場の跡地に移し、

木製のベンチにまたがり手作業で革を切るなどの、1940年代から変わらぬ製法をそのまま続けています。


というブランド。

 

そんな老舗モカシンメーカーにオーダーしたのが今回のローファー。

でもDIARIESで取り扱ってるローファーって、ノルウェーのオーランドスコーンがあったじゃない?

と、そこまで分かっていただける方はDIARIES通。ありがとうございます。

 

まさに、そのオーランドスコーンがきっかけになり、クオディにローファーを頼んでみようと思ったわけです。

 

というのはですね、世界で一番最初に「ローファー」という靴を作ったのは、オーランドスコーンと言われています。(Wikipediaにも書いてあった。)

ですが、オーランドスコーン自身が「どのようにしてローファーを思いついたか?」を調べてみると、

なんと、「アメリカの先住民(ネイティブアメリカン)が履いているモカシンシューズ」を元にして作られたそうなんです。

 

ということは?

そもそもの元になったモカシンを作っているアメリカのメーカーが、ローファーを作ったらどういうことになるんだろう!?!?!?

という知的好奇心が頭をムクムクと擡げ、今回のオーダーに至ったわけです。

 

ここでまたDIARIESで取り扱っているモカシンといったらラッセルモカシンがあるじゃん?と思われそうですが、

そもそも当店ではRussell Moccasinはダブルヴァンプかトリプルヴァンプしか頼まないという

しょうもないコダワリwがありまして、ローファーでヴァンプ作っちゃうと、

ボリューム出すぎちゃうし重くなるし脱げやすくなるし・・・ぶっちゃけ高くね?というデメリットばかり浮かんできてしまいました。

 

そこで、また自分を引き出しを整理すると、こちらのモカシンが出てきたんですね。

これはちょうど20年前に買ったクオディのデッキシューズ。

物持ちが良いのではありません。良い物は持つんです。

これはホントによく履いた。

履いて履いて飲まれて飲んで履き潰れてしまうまで履いて、それでも尚この表情。

素晴らしいじゃないか。

 

そんなガチンコモカシンメーカーが作ったローファーがコチラ。

 

アメリカのローファーって感じで良い!!!!!

ちなみにアメリカのローファーって、どの辺の事を言うのかというと?

ビーフロール!

革が重なってチューシューを作る時にヒモで巻いたみたいになってる部分あるでしょ?

このディテールを「ビーフロール」というんです。俺の場合はチャーシューだけど。ピッグロールでも可(不可)。

 

そしてこれがモカ縫い。

 

モカ縫いで作られた靴がモカシンシューズね。

でもモカシンてそもそも何?

 

モカシンというのは、ネイティブアメリカンが履いていた靴のことを指します。

足裏を革で包み、上から革で甲の部分にフタをするんですね。その時に下の革と上の革をつまんで縫う。これがモカ縫い。

(Uチップとどう違うの?と思った方は、店頭で聞いてもらうしかないかな?)

 

それで、モカシンの良いところっていうのは、「屈曲性に優れている」ということなんです。

縫い目が柔らかくて曲がりやすいんですね。

まあ、モカシンてのは、だいたいが柔らかい革(鹿革とか)を使うもんなんですけどね!

ちなみに今回は、HORWEEN(ホーウィン)社の「クロムエクセルレザー」にしてます!!!

ちょっと芸が無いかな・・・と思ったんですが、やはりクロムエクセルは最強です!便利!

とにかくタフだし良い味出るし、ガシガシ履くこと考えると、どうしてもコレになっちゃう。

 

そうなんです。雨の日も風の日もとにかく履くことを考えてオーダーしました。

となれば、そりゃもうビブラムソールですよ。

いかついソールパターンが、ガッチリと地面をグリップしてくれます!

 

またクオディの歩きやすさのポイントとして、独自のインソールが挙げられます。

モカシンて簡素な靴なので、基本的にはペッタンコシューズですよね?ローファーもそう。

でもクオディはインソールでアーチサポートを付けてくれます。

それは20年前も同じ。

20年間履いていても、このアーチがヘタレないからすごい。良い靴でしょ?

 

そうそう!あとこのヒールのデザインも良いんですよ!

基本的にモカシンのカカトはこうなります。

ちなみにQuoddyのTrue Loafer(真のローファー)というモデルも、このようなヒールにつまんで縫ったヒールになってるのですが、

DIARIESがセレクトしたSport Pennyは、ガバっとヒールを覆ってくれてるんですね。

僕はこれを見た時、1940年代のUSネイビーサービスシューズを思い出しました。

こちらも私物。5,6年前かな?DIARIESにデッドストックで入荷してきたやつです。

当時、「これは取っておいた方がいいな。」と直感で思って、個人的にデッドストックにしてるやつ。

この革底、減らせない・・・・・

ライナーも布だしね。古いでしょ?

そして、この時代のサービスシューズが、似たようなヒールになってるんです。

ちなみに普通の革靴は片耳倒しとでもいうのかな?

だからクオディも1940年代に生まれていることを考えると、このヒールの仕様がいいな~と思って。

 

そして昨年は、Quoddyが大人気だったので、先ほどから出ているブラウンもご用意しました!!!

でもなぜ白ソール!?って思いますよね?

まあ普通にブラウンでも良かったんですけど、なんていうか洋服屋として裏切りたくてですね・・・スイマセン。

売れないとは分かってても、今やらなきゃいつやるかなという時もあるんです。

 

で、ちなみになぜ白ソールにしたかというと、その理由は、

「アメリカらしい、もう一つのモカシンシューズを履きたいから」なんですよ。

そしてローファーと同じく、トラッドスタイルにもよく合う夏のシューズ。

 

それは「デッキシューズ」です!!!!!

 

過去に、トップサイダーやスペリーはもちろん、コールハーンなどのデッキシューズを履いてきましたが、

意外と革のシューレースが邪魔だった覚えがありましてね。邪魔だから短く切っちゃってた。

なのでデッキシューズに靴紐なんて要らないや~と思いつつ、脱げやすいのは嫌だなと思ってたところ、

昨年取り扱ったQuoddyはかなりフィット感が良い!これならヒモが無くても脱げにくい!と気づき、

デッキシューズのように履けるようにアレンジしたモデルをセレクトしました。

見た目の印象もブラックより軽く涼し気に。

レザースニーカーのように、ショーツなどにも合わせてガシガシ履いてほしいシューズでございます!!!!!

だんだん外出する機会も多くなってきたことですし、新しい靴とともに出かけて見ませんか?

気になる方はお早めにお願いします。(円安のせいで、来年はちょっと消極的です。。。)

 

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。