diaries blog | TENDER Co.(テンダー)| Type900 Jacket

※3/13(水)・3/14(木)・3/21(木)・3/28(木)は、休店日とさせていただきます。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)

※6月にOLD TOWNのオーダー会、7月にアンティークウォッチフェアがあります!あと、その前にLOUNGE ACTのオーダー会もやろうかな。

※前回オーダーいただいているお客様へ。1月のOLD TOWNの納品は5月頃、昨年12月のLOUNGE ACTの納品は6月頃を予定してます。

 

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「水戸の日」だそうです。

ちなみに水戸の郵便番号は、ミトに因んで310なんですよ。

それで言うと、実家のある石岡は315なのでサイコーなんですね。最狂のまちがいじゃないかな。

つくばの305は知らん!

というわけで、本日は900のお話。

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】TENDER Co.(テンダー)

【アイテム】Type900 Jacket

【価格】¥110,000~121,000‐

【コメント】

数年ぶりに登場しました、TENDER Co.の中でもレジェンドアイテムと言っていい(いや本当はすべてがそうだけど)Type900ジャケット。

テンダーは2009年秋冬に、ジーンズ1型のみからスタートしました。

そして次シーズンの2010年春夏に初めてトップスを作ったんです。それがType900ジャケット。

つまり、テンダーが初めて作ったデニムジャケットというわけです。

そしてこのType900は、2010年以降に発売されたのは、2020年にブランド10周年を記念して。

(一応2017年に、DIARIESでデザイナーのウイリアム来店イベントを記念して、別注で着丈を長くしボタンを増やしたモデルを作ってはいますが。)

なので、ブランドとしては通算3回目で、節目に発売されるジャケットなんです。

では今回、テンダーは何の節目でType900を作ったか?

それは、イギリス製TENDER Co.の集大成という節目。

これまでイギリスで作ってきた、ありとあらゆる素材や染料を出来る限り全てお披露目しましょうというのが、今回のコンセプト。

 

メニューはType132とType900だけ。

あとは勝手に注文してくれりゃあ、できるもんならなんでも作るよ、てのが2024年の営業方針さ。

 

という事情がありまして、2種類の生地で作ってもらいました。

まずはTENDER Co.といったらやっぱりコレだね。UNBORN生地。

UNBORNというのは、まだ生まれてないという意味ですが、ノンウォッシュデニムのことを表すTENDER Co.の造語です。

初めて聞いた時は痺れたね。

TENDER Co.のデニムは、アメリカンコットンを使用し、日本でリング紡績を行い、バックチンツやサルファー加工を使わずに、

ピュアインディゴで25回染色された16オンスのセルヴィッジデニム生地。非常に深くて濃いブルーが特長なんです。

その生地をイギリスに送り、裁断・縫製が行われて完成します。

 

次はType900ジャケットの説明。

900ジャケットの歴史は前述の通り。

そしてTENDER Co.というブランド名は、イギリスの機関車に因んだものでもあります。

そしてまたウェアのデザインも、イギリス国鉄のユニフォームからインスピレーションを得ている部分もあるんです。

とはいえデニムジャケットとなると、アメリカンワークウェアからの影響は免れない。そこは自然と受け入れる懐の広さが素晴らしい。

 

次に、TENDER Co.の魅力といえば、どこまでシンプルな構造で服を作れるか?

このジャケットには、既に「1枚の生地でどこまでできるかな?シリーズ」と私が勝手に呼んでいるワンピース構造の片鱗を覗かせていました。

それは肩の部分。

通常肩の頂点に来るはずの縫製部分を胸まで下げており、ここで前身頃と後身頃がつながるんですね。

胸の部分にステッチが来るのは、あくまでもリーバイスファーストをイメージしてなんですけど、

そこから生まれたのは、ちゃんと機能を持った独特のディテールでした。

地の目の通り(=タテ糸はちゃんと垂直)に後ろ身頃は生地を配するんですが、

肩の頂点では人間の肩に合わせて傾斜をつけないといけません。

なので、このヨーク部分では生地が斜めに入ってきてしまうんです。

しかしこのデニム生地というものは、タテやヨコに引っ張っても綿100%であれば伸びはしないが、斜めに引っ張ると伸びる。

地の目は大切だけれども、体にフィットして着やすいことが最も重要だといわんばかりに、

肩の部分は自然と生地が斜めになることで伸び、それが人体の肩の丸みにだんだんフィットしてくる。

と、何を言ってるか分からないかもしれませんが、これがTENDER Co.の多くの服に見られる特徴でございます。

ちなみに衿もワンピースパーツで、これもリーバイスのトラッカージャケットの構造だとか。

左胸の大きいポケットは、マップポケット。個人的にはこのポケットがメチャクチャ使います。

それに対し、あまり使わないけど面白いのが、右胸の内ポケット。

あえてフラップ状にして、ブラブラと動く仕様にしています。

イギリス国鉄の車掌が持つスウィングバッグをイメージしているからだそうです。

機能的とは決して言えないけど、面白くてワクワクするディテールも、TENDER Co.の魅力の一つ。

腰ポケットも、非常にワークウェア的。それは縫製部分。

ポケットの横は、脇の前身頃と後ろ身頃が合わさる部分に巻き込み、

ポケットの下部は、裾の折り返し部分に巻きこんで縫製しています。

この裾ヘムなんて、都合6枚分の16オンスデニムを重ねて縫っているんだから、控えめに言って鬼ですね。

でも6枚重なったデニムがどう色落ちするか、デニム好きなら見たいと思いますよね?

縫製する糸も綿糸なので、耐久性は劣るけどパッカリングがすさまじいんです。

バックにはウエストを絞れるストラップが。

これもよく見て欲しいのが、ミミを使っているところ。

生地の中で最も丈夫なのがミミだからです。

ただ、そのミミをなぜ前立て裏に用いるかは、僕もよく分かっていません。誰か教えてください。

 

というわけで着てみました。

 

 

10年くらい前の写真です。痩せてる!

そして10年後。

まだまだ長い付き合いになりそうだけど、縫製部分のパッカリングがマジでカッコイイと思います!!!そしてすげージャストサイズ!(寧ろ小さい)

 

まだまだ本ブログは続きます!

もう1色!

8年ぶりに登場したブラックログウッドです!

この染料の紹介は後日致しますが、言うなれば究極のブラックデニムだと思ってます。

 

こちらも着てみました。

インディゴの上にブラックログウッドが乗り、それがどのように色落ちしていくか?

もう考えただけで垂涎ものですね~。

もちろんそれも後日詳しく説明致します。

気になる方は店頭でご覧ください。

それではまた。お店で会いましょう。