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Fileuse d’Arbor(フィルーズダルボー)のDouarnenez


DIGSEUM

-Mr.MIYAKAWA’S COLLECTION OF BANDANA-

開催日時:4/7(日)12:00~18:00

ジーンズ、Tシャツ、レザージャケット、ミリタリーウェア。
様々なヴィンテージスタッフが掘り起こされ、収集家により体系的に研究される中、
まだその全貌が捉えられていないヴィンテージバンダナの世界。
国内でも指折りのバンダナコレクターである宮川氏を招いて、
氏のコレクションを実際に手に取って見ていただける機会を設けました。
ミュージアムピースと呼ばれるレアなバンダナから、定番のFAST COLORまで。
もちろん販売できるヴィンテージバンダナもございます。
開催期間中は宮川氏も在店いたします。
ヴィンテージバンダナの世界を、どうぞ体験してみてください。

DIGSEUM(ディグジアム)
MUSEUMのように、ガラスの向こうにある手が届かない世界ではなく、
DIGつまり自身の手で触れることができ、知識を深めながら、
特定のカルチャーを掘り下げることを狙いとした体験型イベントです。

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「週刊誌の日」だそうです。

毎日のように届くスパムメールやフィッシング詐欺メール。

しかし、先日危うくクリックしそうになったメールがコチラ。

りんご絶対カワイイでしょ!




じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】Fileuse d’Arbor(フィルーズダルボー)

【アイテム】Douarnenez

【価格】 ¥21,600-(税込)

【コメント】

すっかりおなじみとなったフィルーズダルボー。

定番のボーダーカットソーよりも、ちょっと生地が厚いコットンニットをご紹介。

このアイテムが入荷するのは2年ぶりです!

全体ご紹介した時には、一瞬にして完売してしまいました。

あまりの人気で怖かったので、昨年は休みましたけどね。



それはさておき、今季最初のフィルーズダルボーの紹介なので、

まずはブランド紹介からどうぞ。


FILEUSE D’ARVOR(フィルーズダルボー)は1927年にフランス北西部ブルターニュの港町、QUIMPERで創業しました。

およそ一世紀にわたり、FILEUSE D’ARVOR社は地元に根付いた活動を続け、

頑なにMADE IN FRANCEにこだわりを続けるマリンブランドです。

創業当初より幅広くマリンウエアを展開しており、中でもボートネックのマリンセーター「マリニエール」

(日本では主に「バスクシャツ」と呼ばれていますが)はブランドを象徴するアイテムです。

カット&ソー(丸編み)のバスクシャツはフランスでも様々なメーカーで展開されていますが、

「バスクシャツ」の名称はその発祥の地であるスペインバスク地方の手編みニットセーターにあるという一説を鑑みると、

ニットの手法を用い作り出されるFILEUSE D’ARVORのコットンマリニエールは

よりオリジンに近いアイテムであるといえるかもしれません。

またマリニエールの発祥という事に関して、別の視点から鑑みると、

マリニエールはフランスでブレトンシャツ=ブルターニュ地方のマリンシャツと呼ばれる事も多く、

ブルターニュ地区最古のマリニエールサプライヤーであるFILEUSE D’ARVORは、

その点からもフレンチマリンウエアのルーツを語るうえで最重要なブランドの一つと言えるでしょう。

上質なコットンをたっぷりと使用し、丁寧に編み上げられたバスクシャツは、

丸編みの機械では再現する事ができない、ニット特有の物であり、

優しい肌触りと、日々のワークに抗う耐久性が同居する、

彼らの思い描く究極のバスクシャツを具現化したものです。

なかでも、彼らの製品の一つの特長である、

伸び止めと補強のために二重に縫製されたショルダーは、

同社オリジナルとしてフランスで商標登録されており、

他のメーカーでは再現することができない普遍的な縫製仕様となっています。

海外に生産拠点を移すブランドが多い中、実直にMADE IN FRANCを守り続け、

フランス海軍のオフィシャルサプライヤーとしても活躍していた実績などもたずさえる、

確かに歴史と実力に裏付けされたフレンチマリンワークブランドです。

袖口に付くワッペンはユニフォームとして支給していたフランス海軍の空母、

JEANNE D’ARCの旗章であり、オフィシャルサプライヤーの証として利用を受諾された物です。


というブランド。

ブランド説明が長ければ長いほど興奮するという、本当にどうしようもない性癖性格です。

長文フェチ。



ドキドキするブランドに出会った時は、もうアドレナリン出まくりですが、

さすがに肝心の服を作りを気にしないとまずいので、見ていきましょうかね。

モデル名はDouarnenezと書いて、ドゥアルヌネ。

ドゥアルヌネ。とっても発音しにくい。

由来は地名で、フランス最西端にあるブルターニュ地方の街の名前。

漁師の街だそうです。



で、実はこのセーターにはちょっとした逸話がございます。

このセーターは、もともとフィールズダルボーの創業者がドゥアルヌネの漁師に「楽で丈夫なセーターが欲しいんじゃが」と

相談されて作ったものになります。

そこでボディは全てリブ編み、これを「Fisherman’s Stitch」と呼び、

伸縮性が高く体にフィットし着心地を良くしています。

次に耐久性。

こちらは同ブランドのバスクシャツ同様、最も重量がかかるショルダーラインに着目。

バスクシャツと同じ考えで作られたニット製品です。

具体的には、

このように前身頃が後ろまで行き、肩を覆うことでステッチにかかる負担を軽減。


ぶっちゃけリブニットなんて、見た目はどのメーカーも変わりません。

だからこそ、アンデルセンアンデルセンのような圧倒的素材感で見せるのもいいし、

こちらはフィールズダルボーの特許取得するほどの、一目見て分かる圧倒的パターンで見せているので、セレクトしました。


結局このようなシンプルすぎるアイテムは、素材かパターンかで差別化を図るしかないのですが、

個人的には奇をてらったものは飽きやすいし苦手なので、私の場合はどうしても選ぶ理由が必要になってしまうんです。

ファッションとしてはつまらないかもしれませんけど。


あとはスパイスとしてのストーリー性があれば尚可。

そういう部分でもこのニットは申し分なし。

こちらをご覧ください。

こちらはメーカーさんが資料として持ってた数十年前の同じ物です。

例の強度を持たせるために作られたネックなんか、ステッチがほつれちゃってますけどね!

しかしですよ、現にステッチがほつれているからこそ、負荷がかかることが証明されているわけで、

このフィールズダルボーのパターンだかこそ、この程度の損傷で済んだのではないかと思うのです!


さらにもっとよく見ると。

ネックには自分で直したステッチが。

裾にもありました。

またエルボーパッチも、

裏から見たら袖に穴が空いていたので、自分で縫い付けたのでしょう。

元の持ち主が相当お気に入りだったことが伝わってきますね!

俺もdiariesで買ってくれた服をここまで来てくれたら嬉しいな~。

世の中なんでも買いやすくて売りやすい時代じゃない?

とても流れが早いんです。


そんな中にドシンッと地に足ついて腰を据えて、微動だにしない存在って頼もしい。

ファッションという言葉は流行と訳されるくらい流れの早いものなのに、

そのファッションすら今の時代の流れについていけず苦労しているからこそ、

このような「流れないファッション」という物が欲しいんです。


流れないってことは流行らないってことなので、

そういう物ばかり売り続けるのってホント大変なんですけどね。

そうそう、一応コチラはプチ別注で、例の染料で染めてもらってます。

その染料の名前とは、「Pastel(パステル)」。

パステルの説明をしましょう。


Pastel Bleuは、ホソバタイセイ(isatis tinctoria)を用いた染色方法で、「世界最古のブルー」と言われています。

その起源は古代エジプトまで遡り、16世紀末にインド藍(タイワンコマツナギ)が輸入されるまで、

ブルーを表現できる唯一の染料としてヨーロッパで重宝されていました。

パステルは、まずホソバタイセイの葉を摘み取り、すり潰し、乾燥させた後、

その繊維を発酵させ、グレープフルーツ大の大きさに丸めます。

そしてできたのがCocagnes(コカーニュ)という染料の塊。

コカーニュは、金にも並ぶ貴重な物として、大切に扱われてきました。

パステルの一大産地であったフランス・Toulouse(トゥールーズ)はその産業で栄華を極め、

そのブルーは富の象徴とされ、ナポレオンは彼の軍隊の制服にパステルブルーを用いました。

しかし、バクテリアを用い発酵を促しながら進めるコカーニュ作りや染色作業は、

非常に熟練した技術が必要で、安定した色を出すためには、天候や気圧にまで注意しないといけません。

そのため、16世紀末に安価で扱いの用意なインド藍がアジアから大量に輸入されることで次第に衰退し、

さらにドイツで合成インディゴ染料が開発されることで、技術の伝承は完全に潰えたかに思われていました。

しかし後年、この失われつつあった伝統技術を継承すべく、数名の有志がPastel Bleuの復活を試み、成功させます。

現代でもこの技術を扱える職人は数えるほどしかいませんが、

そのスピリットは確実に次の時代へと受け継がれています。


という染料になります。


ナポレオンが好んで着用し、フランスの赤・白・青の青の部分はパステルだそうです。

それくらいの染料ですが、、、

diariesの熱心なブログ読者でしたら、もうお気づきですよね???


ホソバタイセイという名前が出て来ましたが、このPastelという言葉はフランス語で、

英語にするとなんと、、、WOAD!?!?!?!?!?


そう。あのテンダーが使用している染料・WOADと同じものなんです!!!!!

これはヤバイ。ヤバイよ。

英語でWOADとあるくらいなので、イギリスでもこの染めは行われていたんでしょう。

しかしイギリスでは完全に絶滅してしまっていた。

もちろん本国フランスでも、その手間と難易度から絶滅しかけていた。

が、数人の有志がこの染料の存続を試み、現時点では数件でだけ行われているそうです。

この染めといっても、パステルやウォードや日本の天然灰汁発酵建てなんかは、空気に触れることで酸化して青くなるので、

表側はまっさらな青ですが、裏側はまだらになることが多いですね。

また空気に触れないこのような部分は、白いまま。

これを見ると、元は白いコットンニットセーターだったというのが分かります。

着ていることで生地が引っ張られて、中の白が顔を見せるのもいいですね~!

春ですね!青を着よう!(1年中着てるけど!w)






それではまた。お店で会いましょう。