まだパンツ祭りやってます!
ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「改正民法公布記念日」だそうです。
そういや2年前にも民法大改正がありましたけど、そうそう生活にいきなり影響が出るものでもないですね。
覚えてるのは敷金に関することと、ネット販売のことくらいかな~?
というわけで、若干間延びしてきた気がするトランクストランクショーことパンツ祭りですが、
期間は明後日24日まででございますよ!
間延びはしてもパンツのゴムは伸びません!それがOlde Homesteader!
メリートランクス!!!
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】LEON FLAM(レオンフラム)
【アイテム】SAC21H Helmet Bag
【価格】¥56,160-(税込)
【コメント】
今年も届いておりますよ!
流行ることもなく、メディアに取り上げられるわけでもありませんが、
使い続けて5年経ってもまだまだ変わるバッグはございません。
といっても、こればかり使っているわけではないですが、
書類数冊と身の回りの物、そして下着くらい持って1泊までだったらこれで十分。
なので、展示会などの都内出張で最も使っているバッグです。
それでは久々の紹介となるので、まずはブランド紹介からどうぞ。
1924年に創業者のLEONがパリにワークショップを構えたのが始まり。
1920年代には、「Les Annees Folles(レ・ザネ・フォル=狂乱の時代)」を生き抜く人々を魅了してきました。
厳しい目を持つLEONが作るレザーバッグやキャンバスバッグは、彼の成長とともに旅行者を中心に広まっていきます。
中でも、1918年から1932年までフランスに存在した航空会社「エアロポステール」の若いパイロット達に使われていました。
フランスのトゥールーズからブラジルのリオデジャネイロまで、
プロペラ機という過酷な状況に耐えるそのバッグの姿は、飛行時代を支えた影の英雄とまで言われました。
第二次世界大戦の影響で空白の時間があったものの、現在でも創業者の技術を継承し、
現代の旅人達の旅の一部となるよう設計された新しいコレクションが生み出されています。
製品のパターン・生地・付属品はフランスまたはポルトガル製です。
フランスの卓越した手工芸産業に根ざしたモノづくりを行っています。
というように、なんと創業90年以上!
非常にエスプリが利いております!!!(実はエスプリがなんだか分かってません。言いたいだけ・・・)
それでは詳しく見ていきましょう。
レオンフラムに使用されるレザーは、フランスのアルザス地方
(ストラスブールを中心としたクリスマスツリー発祥の地!)やイタリアのレザーを使っています。
もちろん一般的に行われるクロームタンニングではなく、ベジタブルタンニングレザーを使用しています。
さらに柔軟性と耐久性を持たせるために完全な自然素材で行うオークバークによるなめしを行っています。
それは自然に敬意を払った方法でもあります。
ここまでまさかのオークバーク!?Diariesのブログをいつもご覧にいただいてる方であれば聞いたことがあるはず!!!
あのTENDER Co.でも使っているBakerのレザーもオークバーク!フランスにもそんなタンナーがあったんですね?
そしてこの構造(縦長のポケット2つに大きいフラップの組み合わせ)を見て、
ヘルメットバッグとすぐに分かる方はいらっしゃいますでしょうか?
僕らの世代だと、若い頃はバッグと言えばポーターだったのでピンときますよね。
しかし、ポーターはアメリカ軍のヘルメットバッグをモチーフにしているのに対し、
こちらはフランス軍のヘルメットバッグをモチーフにしているそうです。
結局はどの軍のヘルメットバッグをモチーフにしようが、同じなんですが!!!w
それを理解すれば、こんな上品なバッグのくせにミリタリー要素も混じっているので、
当然M-47カーゴパンツと合わせるのとか最高じゃないですか?
もちろんアメリカ軍のヘルメットバッグと形が一緒であれば、
BLACK357のカーゴパンツと合わせてもいいですね。オールブラックで。かっこいい・・・
そして下部のキャンバス部分は、
ノルマンディー地方で作られたヘビーオンスのものを使用し、さらにワックスコーティングが施されています。
レザー部分もワックスキャンバスも使いこめば味が出てきて、経年変化も楽しみ。
またこのように角の擦れる部分は、しっかりとレザーを当てているので、長い間使うことができます。
実際この1年使ってみた傾向としては、先ほども書いたように大体展示会の時が多いです。
基本的に家とお店の行き来はシュペリオールレイバーのトートバッグ。
これは書類だなんだと割と荷物が多かったり、
帰りにスーパーによってエコバッグのように野菜だなんだをガンガン持ち運べるので。
そして展示会の時は、アパレル受けの良いabkのバッグでしたが、
abkはやっぱり持ちにくいので、回るメーカーさんの件数が多いと疲れますねやっぱり。
なので、朝から晩まで展示会で回る時は、このレオンフラムの出番になります。
つまり機能とデザインのバランスが、非常に高いところで取れていると思います。
そういや初めて見た6年前は、本物のヘルメットバッグと同じ仕様で、
ショルダーストラップが取り外しできなくて、取り扱いを数年見送ったんだっけ。
今では当たり前のようにナスカンで取り外しできるようになりましたが、
老舗でありながらエンドユーザーの声にちゃんと耳を傾ける姿勢が素晴らしいと思います。
またdiariesについての話をすると、お客様に自信を持ってお勧めしたいので、
私が完全に納得するまでは、ちょっとくらい良いと思っても仕入れてないつもりです。
そもそも本当に良い物に早いも遅いもないと思いますからね。(ウチが先!とかお客様にとってはどうでもいいでしょ?www)
と言っておけば、diariesもちょっとは高感度だと思われるかな・・・
話を戻しまして、機能的という部分では、次に紹介するディテールも秀逸です!!!
レザー部分で赤が差し色に使われているのが分かるかと思いますが、バッグの中も赤!
これがフランスか!ルネサンス!!ベルエポック!!!
しかし、私は知っています!これが見た目だけでなく、機能性すらも含んだデザインであることを!
アウトドアバッグをお持ちの方なら分かるかと思いますが、バッグの内側は黄色やオレンジの蛍光色になっていませんか?
あれには理由がありまして、明るい色を使うことで光がバッグの中で反射することで、
陰影をハッキリさせるのことができ、物が探しやすくなるんです。
実際私も、携帯や名刺入れが底に入っちゃったときも、すぐに見つけられましたからね。
もちろんブランドイメージの差し色としての赤、という意味も持たせていますけどね。
それでにしても素晴らしいバッグでしょ!?コレ!
ちなみにこのバッグは、フランス本国では「21H COMTE DE LA VAULX」という名前が付いております。
ちなみにこのバッグは、フランス本国では「21H COMTE DE LA VAULX」という名前が付いております。
その由来は、1930年5月12日にジャン・メルモーズというアフリカ~南米間の民間空路開拓に
多大な業績を残した伝説的パイロットから来ています。
メルモーズはCOMTE DE LA VAULX号(ラテコエール28水上機)に乗り、
セネガルのサンルイからブラジルのナタールまで飛び、大西洋の横断に成功しました。
その時にかかった時間が21時間24分。
そのエピソードから、バッグの持ち主と長い間一緒にいられるというコンセプトで設計されました。
ちなみにジャン・メルモーズは、1926年にトゥールーズ~ダカール間でエンジントラブルによりサハラ砂漠に不時着しています。
この時は無事生還を果たしましたが、1936年12月7日に南大西洋の横断飛行中に消息を絶ってしまいます。
この話、本が好きな方には何か思い浮かびませんか?
そう、あの名作。サン=テグジュペリの「星の王子様」の題材にもなったそうなんです!!!
夢とロマンを感じますね。
クリスマスプレゼントにも、1年頑張った自分へのご褒美にも、最適なバッグだと思います。
それではまた。お店で会いましょう。