ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「プロレスの日」だそうです。
大事なことだから言っておきたいことがある。
プロレスラーは強い。
というわけで、出張報告です。
いきなりモロッコ料理。いきなりモロッコ。
蚤の市での買い付けを終えて、向かった先は3区のマルシェ・デ・ザンファン・ルージュ。
なんでもここはパリでも最古の市場。
美味そうなご飯屋さんがたくさん並んでて、パリの中心街で食事をするのにオススメです。
この人に連れてかれました。
S太郎さん。
俺にとってのメンターです。
メンター=仕事上(または人生)の指導者、助言者。
もうかれこれ20年以上の付き合いになるでしょうか。
Sたろうさんは、20年前は下北沢でDoughty(ダウティー)というセレクトショップを運営してました。(現在は㈱shunyaの代表)
当時そこで大学の友人・K田(THE SHOEGAZER@札幌)がバイトしてて、買い物しに行ったのがきっかけ。
多分初めて買ったのはレッドウイング。
そこからず~っと入り浸ってて、俺が某セレクトで勤め出してからも、休みの日は買い物しに行ってた。
社販で買える自分の店と同じくらいの量を、このDoughtyで買ってたと思う。
それくらい面白い店だったし、Sたろうさんの持つ知識はすごかった。
Doughtyは基本的にセレクトショップだけど、古着も扱う時はデッドストックしかやらなかったり。
しかもどれも質が良い。そりゃそうだろう。
サムライマガジンとかで古着のコラムを書くくらいの人なので。
だからもう洋服の話となると(ホントはそれ以外もなんだけど)マジでいくらでも知らない話が出てきて、
いつ行っても驚きを味わうことができた。
て書くと分かるでしょう?
diariesの原型は、下北沢にあったことが。
あ、だからって頭文字をDにしたわけじゃないけど!www
なんで俺がセレクトとその知識にこだわるかっていうと、
そもそも先人がいて、その人とお店がそうだったからなんですよ。
でもね、そんな人とお店に出会えたということが、ホントに俺はラッキーとしか言いようがない。
だから東京を離れ茨城に戻る時、彼らに会えなくなるのが辛かったけど、
茨城でも洋服屋を始めて頑張って、いつか同じファッション業界で仕事ができることを夢見てました。
それから15年後。
俺は買い付けと展示会に。
Sたろうさんは、自社ブランドの展示会をパリで開催するために。
まさか2人で(妻も一緒だけどwこの写真!)パリを歩くことになるとはね!!!
ファッション業界で成功してる人たちにとっては、パリに行くなんて日常茶飯事だろうけど、
このブログをご覧になられてる方はご存じの通り、血反吐を吐く思いでここまで来たので、
俺にとってはとても感慨深い出来事なんです。
お店を辞めないでよかった。辛くても続けてよかった。
なので、俺のこともそう思ってもらえる人がいたらいいな、
誰かの役に立てたらいいな~と思って頑張ってます。
まだまだですけどねーーー!
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】WORKERS(ワーカーズ)
【アイテム】Officer Trousers, Slim Type 1
【価格】¥16,740~21,600-(税込)
【コメント】
シーズン初めといえばこちらもそうですね!ワーカーズのチノパン!
ですが毎回同じように見えても、実はマイナーチェンジを繰り返しているアイテム。
どんどんどんどん進化してるんです!!!
でもそれはデザイナーさんの気分とか、今っぽいとか、
そういうアパレルによくある不確かな理由ではなく、
常に良い物・自分が納得いく物を送り続けたいというデザイナーさんの思いが中心にあります。
さらにはお客様から接客で何気なくいただいた言葉を、我々バイヤーがデザイナーさんに伝え、
作り手→買い手というベクトルではなく、作り手⇔買い手の双方向の物づくりを行い、
それを絶妙なバランスで製品化できるのが、ワーカーズの強みでもあるわけです。
またこちらのチノパンは、diariesではいつも「ドレスチノ」という、
カジュアルはもちろん、ビジネスカジュアルにも使えるチノパンですよ
と言っているのですが、今回はそのドレス度が増しています!
それでは詳しく見ていきましょう。
ドレスチノという部分で、いつもセレクトするのはこちらのスリムフィット。
スリムとはいいつつも、太った私(ウエスト90オーバー)が履けるので、
おじさんが履いてもカッコイイ細身のパンツです。
さらにワーカーズさんは、ストレッチ素材なども使いませんので、
このシルエットながら立ったり座ったり、足の上げ下げに全くと言っていいほど支障をきたしません。
なので、近年のストレッチバシバシ利いたスリムパンツ履いてきた方は、
お尻まわりがもたついて苦手かも?
でもね、このおしりからふともも周りの生地に余裕を持たせるというのは、
ストレッチ素材がまだ無かった頃の洋服本来の形なのでございます。
まあストレッチ素材は今そこにあるものなので、それを否定するのもナンセンスなんですけど、
まだ便利な素材が無かった頃の洋服の形と履き心地を知って欲しいという思いもあります。
そして今回は「ドレス寄り」と書いた理由は縫製にあります。
縫製が「脇割」。
2,3年ぶりかな?ワーカーズのチノパンが脇割で登場するの。
最近は巻き縫いでガッツリパッカリングするのが多かったので、久々に見ると新鮮ですね!
でも1つ言っておきたいのが、ドレスに寄せるために脇割にした、というだけではないですよ。
例えばチノパンといえば、41カーキは巻き縫いで43カーキは脇割なので、
これも立派なヴィンテージディテールを踏襲していますからね!!!
だけど脇割はスッキリ見えるので、ドレスチノに向いてると思ってます。
さらに!今回は素材も豊富!
数ある中から選んだのがコチラ!
いつもは10.5オンスのパキッとしたチノクロスですが、
今回は夏もいける8オンスで、さらにピマコットンを使用してかなり肌触りが良くなってます!
これホント気持ちいですよー!
もう当店でもかなりの方がワーカーズのチノパン持ってくれてますが、
これなら色も素材もかぶらないですし、既に持っている方にもオススメしたいですね。
さらにさらに!素材違いがもう一つ!
この素材はヤバい。
定番のオフィサートラウザーズで2万円オーバーというのは初めてかな?
ということは、それだけ素晴らしい素材ということです!!!
こちらはウールトロピカル。
ですがなんとモヘア10%混のトロピカル素材!
これは贅沢です!
なにが贅沢かっていうと、普通はイタリア物のパンツとかでものすごくドレッシーに仕立てられそうなものですが、
あまりにきれいすぎると履くのにも気を遣わないといけないじゃないですか。
その点ワーカーズだとほどよくカジュアルでほどよくドレスにも向けられる絶妙な立ち位置なので、
贅沢な素材でもガンガン履くことができる。
コーディネートにしばられないというのが魅力でもあるんです。
大事に履いて長持ちするなんて当たり前。
ガシガシ使うことができるので、どんな生地でもそれが持つポテンシャルを知ることができる。
本当にワーカーズって面白い服作りをしてくれます!
ちなみにこのモヘアウールトロピカルの履き心地を表現すると、「履いてないみたい」です!!!
それくらい気持ちよくて、真夏も大丈夫だと思います!
むしろ履いてるつもりになって、パンツのままで外に出ないように気を付けたいくらい!
是非ともこの2つの素材の感触を確かめてみてください。
それではまた。お店で会いましょう。