ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「チンチン電車の日」だそうです。
チンチン電車っていい響き。
俺が生まれる前は、銀座も路面電車が走ってたんだよな。
ちなみに海外ではトラムって呼ばれてます。これもカッコいい。
イメージ的には東ヨーロッパに多い気がします。
もちろんベルリンでも大活躍!
電車と違って、街をゆっくりと眺めながら移動できます。
バスと違って、どこへ行ってしまうか分からないという不安もないのがいい。
なんだか一番旅気分にひたれる乗り物って気がします!
じゃ、本日も商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】tilit(ティリット)
【アイテム】Snap Front Chef Coat
【価格】¥21,600-(税込)
【コメント】
続々と新商品が入荷しています。
中でも本日ご紹介するのは、数あるブランドの中でもファッションという部分では異質な服です。
まずはブランドからご紹介しましょう。
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プロの料理人として17年のキャリアを持つアレックスにより、2014年にニューヨークで立ち上げられたブランド。
アレックスは、故郷であるルイジアナ州コヴィントンでタコス屋の皿洗いからそのキャリアをスタートさせます。
その後、カンザスシティ、ニューオーリンズと渡り歩き、最後にニューヨークにたどり着きました。
ニューヨークでは、ウエストヴィレッジにあるJames Beard Houseでシェフを務めました。
アレックスは、シェフという仕事が天職であるということを実感しましたが、とある問題に気づきました。
過去30年、シェフを取り巻く料理環境は常に進化し続けてきましたが、
しかし、シェフが身に付ける服はほとんど進化していなかったことに。
人気のある服や道具を見ても、現場で働く人のリアルな声が反映されているとは、とても思えませんでした。
そしてアレックスは、自身の経験を活かし、シェフの為の服作りを始めました。
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というブランドです。
シェフ向けの、ガチのワークウェアってことになります。
ちなみにブランド名のtilitは、Utility=実用性という単語から来ています。
Utility wearってことですね。
さて、こんなガチガチのコンセプトで、ファッションではなくシェフ用の服を着て大丈夫なのか?と思われるかもしれません。
しかし、そもそもジーンズもカバーオールもワークウェアなわけで。
diariesなんて何かのワークブランドばっかり揃えてたりするわけで。
私にとっては、YarmoやHervier Productionなどをセレクトするのと、あまり変わりません。
それでは詳しく見ていきましょう。
まずやはり気になるのは、このドットボタンとスタンドカラー。
まさにこの辺のデザインはコックシャツらしくもあるでしょう。
実は個人的にもこのスタンドカラーかドットボタンを使ったシャツは、探しているところでした。
スタンドカラーシャツは、例えばインディヴィジュアライズドシャツでも作ってたりしますが、
何でもかんでもインディヴィジュアライズドシャツで作ればいいってもんじゃないし、
ただ作るだけで作る理由が見当たらない。(まあ、この辺の頭の固さが俺のダサいところでもあるんだが。。。)
また当然今までスタンドカラーのシャツも何枚か着てきましたが、やはり飽きます。
それならば、ガチガチのシャツブランドよりも、もうちょっと遊びのあるブランドの物がいいんじゃないかなと考えていました。
そんな時に目に止まったのがこのブランド。
「なるほどコックシャツかぁ。」と思いました。
またドットボタンのシャツも気になってたというのは、こっちはちょっと某ブランド・Yに影響されちゃいましたかね。
某ブランドさんの方は、脱ぎ着しやすくするためという理由からだったと思いますが、
個人的にはもう一歩踏み込んだ理由が欲しかった。
では、コックシャツの場合なぜかというと、
「調理中、引火した時にすぐに脱げるように」という理由があったのです。
これはウエスタンシャツも一緒かもしれません。
馬に乗っていて、例えば木の枝に服が引っかかってもバッと外れるように。
またウエスタンシャツは極端に身幅が狭いですが、これも枝に引っかかりにくくするためと思われます。
そういうリラックスうんぬんではなく、命がけの理由を知った瞬間やられたと思いました。
当然、Utility wearとして素早く着脱できるという理由もあるかと思います。
非常に緊張感のある理由で、男らしくていいですね。
またご覧の通り、生地も左綾というのがGOOD。
おかげで綿100%ですが、左綾のおかげで幾分ストレッチが利いています。素晴らしい。
私が敬愛する料理人・つくば食堂花のU田氏も、やっぱりコックシャツは綿100%を選ぶと言っていました。
(ちなみに引火した時に・・・という話も、彼から教わりました。持つべきものは友だね。)
最近のコックシャツは、機能性を考えると綿×ポリエステルが多いんだそう。
普通の洋服もそうですけどね。乾きやすいしシワになりにくいし。
でもプライドある料理を作る彼は、自分の着心地を大事にするんだろうと思う。
それが和食という料理の微妙な味付けに影響を与えてしまうかもしれないから。
そしてもう一つ、俺がヤラレたポイント。
マチの補強・・・・・ではなく、ワークウェアなのにシングルニードルでの縫製を行っているところ。
これ見た瞬間、料理人の方には申し訳ないが、コックシャツだけにしとくのはもったいない!と思ったわけです。
(実は、同じニューヨークにあるスティーブン○ランと同じ工場で作られています!)
他にはわきの下には通気口や、
ポケットも注文取り用のペンポケットですかね?
首の後ろには、エプロン用のタブが付いています。
さて、気になるコックシャツですが、着てみるとこんな感じです。
襟裏にあてられたシャンブレーもアクセントになりつつ、当然襟汚れを目立たせないためのディテール。
シルエットもアメリカ製のワークシャツと呼ぶにはもったいないくらいキレイ!そして当然動きやすさも!
ちなみに私でM着用です!やっぱりデカい!
サイズ展開はXSからございます。
もちろん当店からは普段着としての提案ですが、
もし飲食店でユニフォームとして採用したいという方がいらっしゃったらご相談に応じます!
お気軽にどうぞ!
それではまた。お店で会いましょう。