ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「靴の日」だそうです。
靴です。ワードローブの中で最も好きなアイテムの1つ。
良い靴を履きたいというよりも、靴の中に住みたいと思う今日この頃。
そんな私からしても、2016年の靴のラインナップはヤバイことになりそう。
全然楽しくない。攻めたいけど、考えただけでゲ○履きそうなくらい緊張する。
なんでこんなクセのある物ばっか好きなんだろう。自分のセンスを呪います。
というわけで、流れからいけば靴を紹介するところですが、今日はニット。
まだこんな蒸し暑いのにニット。
もっと後で紹介したかったんですが、まさかのサイズ欠けを起こし始めているので、
急いで紹介せねばなりません。
あとまあお店的には秋物が立ち上がって、下半期スタートという気分ですので、
下半期の目玉の1つと言っても過言ではないアイテムを紹介しようと思いましてね。
前置きは長くなりましたが、、、
ドウゾ!
【ブランド】ANDERSEN-ANDERSEN(アンデルセンアンデルセン)
【アイテム】THE NAVY-Crew Neck & Turtle Neck
【価格】¥45,360-(税込)
【コメント】
8月にヘビーなニットを検品するのは辛かったぜ~。
箱を開けた瞬間から熱い。商品を手に取っても熱い。何より俺の気持ちが熱い。燃え尽きるほどヒート。
汗で商品を汚さないよう、細心の注意を払って検品しましたよ。
そんなわけで届いたのが、「ANDERSEN-ANDERSEN(アンデルセンアンデルセン)」という新しいブランド。
アンダーセンアンダーセンともヘンダーソンヘンダーソンとも呼べそうですが、
やはりデンマークのブランドというだけあって、アンデルセンが一番日本人になじみがいいかなと思います。
というわけで、今季よりよろしくお願いします。多分毎冬展開していくと思うので。
ちなみに昨年も入荷してたのですが、実はブログ紹介前に完売してしまいまして、ご紹介することができませんでした。
なので初めてのブランド紹介になりますので、じっくりたっぷり初回させていただきます。
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ANDANTE ANDANTE(アンダンテアンダンテ)は、千葉市にある古着屋(配布業)・・・
あ、間違えた。
改めましてブランド紹介です。
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ANDERSEN-ANDERSEN(アンデルセンアンデルセン)は、キャスリン・ラングレン・アンデルセンと
ピーター・ケアー・アンデルセンの夫妻によって、2009年に設立されました。
それぞれが製品開発とアートディレクションを分担して行っています。
海洋国家であるデンマークは、昔からニットの生産が非常に盛んで、
それらは耐久性に優れ、漁師たちを中心に着られてきました。
しかし近年では、後継者不足からニット産業は減少傾向にありました。
2人がブランドを設立したのは、そういったニット文化と昔ながらの編み方を継承するために、
デンマークで伝統的に受け継がれてきたセーラーセーターを作ることがきっかけです。
2010年に準備が整い、コペンハーゲンで行われたショーに出品したところ、
世界中のバイヤーの目の留まるところとなり、すぐに世界中のセレクトショップで取り扱われるようになりました。
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もうこれだけ見ると、いかにもdiariesが好きそうなブランドに違いないでしょ!?
ですが、個人的にはやっと取り扱えるようになったなという感じなんです。
実はもう4年も前に展示会で見てはいたのですが、
まだその頃のdiariesはこの商品を扱えるようなレベルになかったんですよ。
このニットの価値が分かってもらえるか?というのはお客様のせいにできるので簡単です。
自分の力がなかっただけ。俺に説得力がなかったんですよ。
悔しかったですね~。目の前に良い物があるのに、俺に売る力と信用が無いんだから。
ですがだんだんとだんだんと積み重ねていって、ようやくこういうニットも扱えるようになりました。
デザイナーさんがこのニットに込めた思いも相当なものだと思いますが、
私自身がこのニットに込めた思いもかなりのものです。
それくらい素晴らしいニット。
どれくらい素晴らしいかって、実は今季インバーアランもガンジーセーターも展開しません。
別にアンデルセンアンデルセンをやるからそれらをやらないって訳ではないんですけどね。
たまたまインバーアランにもガンジーにも、「ちょっと・・・」というネガティブ要素があっただけなんですが。
それはここでは書けませんけどね。知りたい方はお店で聞いてください。
なにはともあれ、昨年大変好評をいただいたインバーとガンジーを失っても、
それを余りある存在感で満たしてくれました。
それでは詳しく見ていきましょう。
まず、アンデルセンアンデルセンが強調するのは「シンメトリー」であるということ。
シンメトリー=左右対称という意味ですね。
確かにミニマルなデザインで、左右対称になっていますが、「対称」という部分は左右だけではありません。
実はこちら、前後対称でもあるのです。
diariesブログをご覧の方ならもうお分かりですかね。
そう、あのイギリスのフィッシャーマンセーターを代表する、ガンジーセーターと同じように前後関係なく着られるんです。
タートルも同じく。
これもやはり後や前を気にせず、すぐに着られるようにするため。
古い海軍のセーターからインスピレーションを得たそうです。
だから商品名は「The Navy-Crew Neck」または「The Navy-Turtle Neck」というわけ。
Navyは色ではなく、海軍という意味ですね。
そして軍物という部分では、サムホールもそう。
さらには製法も、「フルファッション」
これもDiariesブログを熱心にご覧いただいていればお分かりでしょう。
Harley of scotlandやNor’easterlyでもご紹介しておりますね。
とはいっても、こんな極厚のフルファッションなんて見たことありません・・・すごい。
それだけでなく、負荷のかかる場所にはカンヌキ留めを施し、徹底的に耐久性にこだわっています。
ニットでカンヌキ留めってあまり聞いたことないです。
それくらい厚みのある生地だからこそできる芸当ですね。
それだけに、実際に手に取ってみると、みなさん驚くのが素材。
実はアンデルセンアンデルセンは、イタリアの紡績工場と組みアンデルセンアンデルセン専用の糸を開発しています。
メリノウール100%で紡がれた糸は、柔軟性と耐久性を兼ね備えています。
重くて硬いのに、着るとしなやか。
なんと5ゲージのローゲージニット!
繊細な長繊維のメリノウールを使っていて、こんな強さを感じるニットなんて今まで見たことがありません!!!
こればかりは口で言っても伝わらないので、是非ともお手に取ってご覧ください。
そして今季はブラックをご用意しました。ちなみに昨年はネイビー。
実はこのブラック、今季登場した新色になります。
ブラックが新色ってのもすごいですね。普通最初に作るだろと思いますが。
でもそこは、漁師ニットという背景からネイビーだけから始めたんでしょうか。
ルーツというものに対する畏敬の念が感じられます。
そしてそれはタグにも。
「船乗りや猟師や良い物を求めてる方の為に作られました」って感じですかね。
こういう仕掛けに弱いんだよな~。モノづくりに対する魂が感じられるんですよ。しかもタグの表ではなく裏ってところにね。
ちなみにオフィシャルのHPには、このように書いてありました。
“making the World’s best sailor sweaters.” ― 最高のセーラーセーターを創りあげる ―海洋国であるデンマークの人々にとって、大切な道具として古くから愛されてきたセーラーセーター(フィッシャーマンセーター)。 現在は大量生産と効率をもとめる潮流に流され、多くの創り手が伝統を手放しています。 母国デンマークでさえも、昔ながらの非効率な製法を継承するニッターがほとんどいないのが現実です。 忘れ去られようとしている伝統を、後世にも引き継いでいきたいという思いから、 セーラーセーターの原型を研究し、最高の毛糸を求め、手間の掛かる仕様を実現できるニッタ―を探し、 そして創りあげたのが、このANDERSEN-ANDERSENのセーラーセーターです。 皆さんには是非、長く着込み愛用して頂きたい。 そうしてリペアーを繰り返しながら、愛する人に受継がれていく事を願っています。 |
なるほど、こりゃあ一生モノどころか子や孫の代まで着続けないとダメそうですね。
ちなみに私でM着用です。
なので結構大き目ですかね。でもLとかなり迷いましたけど。
クルーネックはMで、タートルはLでゆったりめで着てもいいかなって思いました。
通販はこちら!
→ANDERSEN-ANDERSEN THE NAVY-Crew Neck等、他アイテム
それではまた。お店で会いましょう。