ミカンノカン~YarmoのDriver Jacket~

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ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「パーフェクトの日」だそうです。

Perfect。完成された物。

雑誌をめくれば、マッキントッシュやらジョンロブやら完成された商品のオンパレード。

欲しいなぁ・・・でもなかなか買えません。

世の中にはパーフェクトがアイテムがたくさんあるんですね。

しかし、我が国日本にはこんな言葉もあるんです。

「未完の完」

この言葉を説明する時に、よく例えとして挙げられるのが「日光東照宮」

なんでも日光東照宮の柱には、1本だけ逆さまに取り付けられた柱があるんだそう。

それは敢えて未完成の状態にすることで、これからも手を加え存続していくという意味が込められているらしい。

それが未完の完。

物事は完成された瞬間から劣化が始まります。それを防ぐためのおまじないであったりするのかな。

人は完成された物の前では圧倒され閉塞状態に陥ってしまう。それを回避するために、敢えて逃げ道を作ってあげている。

そんな風に解釈してます。

調べてみると「徒然草」にも、この未完の完という言葉は出てくるみたい。

未完の完ということ(第八十二段)
「薄絹で装丁した本の表紙は、傷みが早くて困る」と、嘆く人がいた。
それに対して、友人の頓阿が、「薄絹の表紙は、上下の縁がすり切れて、ほつれたほうが、
また、巻物の螺鈿の軸は、ちりばめた貝が落ちた後のほうが、深い味わいが出るものだ」
と答えたのには、感心させられ、彼を改めて見直した。

たまにお坊さんの説法でも未完の完は出てきます。

「物事を一度で完璧に仕上げてしまうのは、かえって将来の仕事の命を閉ざしてしまうことにつながり
そこから未来に発展する可能性を奪っているから 実は美しいことではないんだ。
新築のお寺を見て、そこにありがたみを感じる人などいないだろう?
長年の雨風にさらされ汚くなっていても、古くからあるお寺には尊敬すべき命の長さがある」

これも日本古来の考え方なんでしょうね、ミカンノカワ。

前置きが長くなりましたが、今日も未完のDiariesは、未完の完的なアイテムをご紹介致します。

【ブランド】Yarmo(ヤーモ)

Yarmoは、イギリスのグレートヤーモスにて1898年創業。
インダストリアルワークとマリンウェアーを中心に、
Yarmoネームで国内販売されています。
また、英国国防省を始め、オイルメーカーの「BP」「SHELL」、
医薬品の「PHIZER」などにもユニフォームを提供しています。
現在、欧米のワークブランドが第三国生産や日本国内での
ライセンス 生産に切り替わる中、Yarmo製品は全て、
英国のグレートヤーモスの自社工場で生産を行っています。
英国国内で100年以上の歴史があるワークウェアーメーカーとしては
大変貴重なファクトリーです。
最近では、ロンドンのドーバーストリートマーケット内にある
「LABOUR AND WAIT」のコーナーでも取り扱いを開始しました。

【アイテム】Driver Jacket

【価格】¥18,900-(税込)

【コメント】
ヤーモでは定番のドライバージャケット。

作り自体は無駄なものを削ぎ落とし、最低限のジャケットの形を留めています。

とてもコーディネートしやすく人気のアイテムなので、毎年素材違いでリリースされています。

今回はツイード素材を採用。イギリス製でツイードで2万円アンダーはちょっと安すぎます。。。

ちなみにコーディネートしやすいってどういうことかと言うと、

見た目は3つボタンのジャケットなんですが、実はボックスシルエットでカバーオールとしても着られるってこと。

実際着て比べてみましょう。

1枚目のジャケットスタイルの時は、もうちょっと細いパンツの方が良いかも。プレスもピシッとかけてね。
2枚目の写真は、足元をワークブーツにしてワークっぽさを出してもイイネ!

という意見を踏まえて、色違い(オリーブ)も着てみました。

もう少ししたらニットと重ね着したいですね。

で、こっからがディテールの説明。

ダーツをまたいで付けられた幅広のパッチポケット。

この辺の機能的なデザインは、ワークウェアのブランドらしい作りです。

そのポケットに付くタグと、生地のアップ。

ざっくりと織りこまれたツイード生地の中には、藁みたいなのが混ざってたりして、それがまた良し。未完の完。

1枚仕立てで裏地が付いてないんです。まさに未完の完。

こうやって敢えてハンガーにかけないで、シワシワのまま着てもカッコいいなって思います。

シンプルな作りだからこそ、色々なコー
ディネートを考えることができる。

未完の完的アイテムの醍醐味です。

よろしくー

じゃ、また。お店で会いましょう。

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【Diaries(ダイアリーズ)】

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