Arrow Footwear by White and co 1890(アローフットウェアバイホワイトアンドコー1890)のDerby -exclusive by diaries-

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「電波の日」だそうです。

昨日で2015年も半分が終わってしまいましたね・・・

 

と思ったら、まだ終わってなかった勘違い俺すげー幸せ!!!

まだ半年以上ある!まだまだ何かできる!可能性は無限です!

よし!事務作業やろう!

 

 

じゃ、商品紹介です。

すっかり夏ですね。暑くてムカつくので、夏らしくないものご紹介します。

ドウゾ!

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【ブランド】Arrow Footwear by White and co 1890(アローフットウェアバイホワイトアンドコー1890)

【アイテム】Derby -exclusive by diaries-

【価格】¥42,984-(税込)

【コメント】

既に入荷して1か月ほど経っていますが、もったいぶっておりました!

まだまだございます、新しいブランド。

そして久々のdiariesらしいアイテムでございます!!!

それではまずはブランド紹介からいってみましょうか。

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White and coは、イギリス・ノーザンプトンにて1890年から2003年まで続いたシューメーカーです。

創業以来家族経営で、クラシックな革靴だけでなくクリケットシューズなどのスポーツシューズも手掛けてきました。

1940年代には政府のコントラクターとなり、イギリス軍のサービスシューズを手掛けるようになります。

その実績が認められ、さらにはオーストラリア軍にも靴を供給するようになりました。

その後1960年代から1983年までは、Dr.Martens、George Cox、Hawkins of Northamptonなど、

様々なブランドの靴の生産を請け負うようになります。

しかし生産数が膨らんだ結果コスト高になり、

また海外から流れ込んでくる安い海外製品にたちうちできず、2003年に倒産してしまいます。

その後2013年にHUGO BOSSなどを擁するPermira傘下に入り、イギリスの工場が復活します。

そして2014年に立ち上げられたのが「Arrow Footwear」。

White and coが発展する機会となった、1940年代当時の

イギリス軍サービスシューズのラストを使用したレザーシューズを展開しています。

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というブランド。

いや~まだまだこんなブランドがあったんですね~。

というか、ずっとあったら革靴ブームに乗っかってもっと早くに日本に入って来たはずですが、

上記の通りに空白の期間があったので今になっての日本上陸ということだと思います。

泣く子も黙る靴の聖地・ノーザンプトン製で、

40年代のイギリス軍のサービスシューズで、

さらにはドクターマーチンも手掛けてて、

(個人的にはノーザンプトン時代のホーキンスが熱いですが!!ホーキンスは本来であればもっと素晴らしいブランドだったんです・・・)

という靴好きにはたまらないワードが散りばめられております!!!!!

 

そして珍しくdiaries別注!

と言っても大したことないんですけどね。

何が別注かというと、まずは木型を選んで革やソールやその他ディテールをいじっただけです。

多分その組み合わせがdiariesだけかもしれないしそうじゃないかもしれないのですが、

一応細かくオーダーしたことには変わりないので、別注を言い張らせていただきます!

 

それでは詳しく見ていきましょう。

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まずはラスト(木型)。

木型は2種類あり、上級士官用のシェイプが効いたタイプと、一般兵用のいかにもサービスシューズらしい丸みを帯びたタイプ。

今回は、先日ご紹介したarbreのような細身パンツに合わせたり、それこそスーツにも使えるようにするため、

シェイプが効いた方のラストになっています。

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そしてdiariesでは初めて入荷するストレートチップ。

外羽式(ブルーチャー)のキャップトゥ、これぞまさに紳士の靴です。

今回の別注のポイントは、「できるだけフォーマルなものを」。

内羽根式(バルモラル)でストレートチップだとフォーマルすぎて、そもそもdiariesの服に合わないので。

(専門店ではなくあくまでもセレクトショップなので、当然全体的なコーディネートを考えています。)

式典というよりは、最もビジネスシューズに向いた形ですが、

日本の冠婚葬祭なら全く問題なく履いていけるでしょう。

 

またそのできるだけフォーマルという部分でちょっと頼んだのがここ。

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アイレット(靴紐を通す)部分。

もともと軍物のサービスシューズのため、金属のハトメが付いていました。

しかしそれだけで途端にカジュアルな雰囲気になってしまうため、ハトメを外してもらったんです。

あ、でも革が伸びちゃうよね・・・ってご心配なく。

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ちゃんと裏にはハトメが打ってあるので、耐久性も大丈夫です。

 

あと個人的に気に入っている部分がここ。

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このストレートチップのステッチ、よく見るとトリプルステッチなんです!!!

さりげなく軍物ぽさが残っててGOOD!思わずニヤけてしまいますね。

またご覧の通り、安心のノーザンプトンのグッドイヤー製法。

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質実剛健という言葉がピッタリ。

ちなみにソールは、こちらもご覧の通りシングルです。

久々にシングルソール履きましたけど、いきなり馴染んでいいですね!

同じグッドイヤーでもオールデンはダブルソールでトリッカーズやウイリアムレノンはトリプルソールで、

増えれば増えるほど重くて硬くて大変ですからね~。

オールデンのVチップ以来、10年ぶりにシングルソールを履いた時の感想は、「軽い!柔らかい!」でした。

 

またアッパーのレザーも30~40種類の中から選んでます。

今回は靴磨きも楽しんでもらえるよう、油分が少なくサラッとしたドライな革で。

一見マットな質感に見えますが、元々の革に油分が無い分、クリームの乗りが良く磨き甲斐があるレザーだと思います。

またレザーは、チャーチが使用しているタンナーから仕入れています。

(恐らくコリペル社?だとするとデュプイ・アノネイ・イルチアに次ぐなかなかのタンナーです。)

 

お次はソール。

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こっちも実用的なダイナイトソール!いや、、、

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コマンド・・・と書いてある。

改めて書きますが、ダイナイトというのはソールを作っている会社の名前。コマンドもそう。

ダイナイトのこのスパイクタイプは、クロケット&ジョーンズやエドワード・グリーンが使っているので、

このパターンといえばダイナイトとなります。

対してコマンドの方は、やっぱりトリッカーズの影響が強いですかね?

よくITSHIDEって書いてあるでしょ?読み方わかんないけど。

とりあえず丈夫で滑りにくくて耐久性があり柔軟なソールだと思って下さい。

 

というわけで、早速私も履いています。

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ワイズはDくらいだと思います。

26.0㎝でEワイズの私は、本来であればUK7Hを履かねばなりませんが、

ワイズがやや細いのでサイズ8を履いています。参考までに。

また履いてみてやっぱりいいなと思ったのが、内貼り。

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この価格帯だと、普通は内貼りは履き口だけレザーで中はキャンバスかフェルトですが、こちらは総革張り。

滑りもよく自分にとっては狭いワイズですが、ストレスがありません。

 

これだけやってくれればMADE IN ENGLANDの名に恥じませんね!

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冒頭にも書きましたが、それにしてもよくぞ復活してくれたと思います。

しかも円安のこのご時世でこの価格。

この靴見た時思い出したのがWilliam Lennon。

思えば3年前、創業100年以上続いてるのにまだ日本に入って来てない名品があるんだな~と

今回と同じように思ったのがウイリアムレノンの靴。

日本初上陸当時は、価格は同じく39800円でしたね。

でもあの頃は超円高の頃でね~。それからどんどん価格があがり今や6万を超す勢いに。

もちろんブランドとして定着してるし、トリッカーズと比べても遜色ない作りなので、

それらと同じくらいになるのは当然といえば当然なんですけどね。

でもやっぱり良い物をできるだけ安く買いたいというのは、お客様も私も同じ。

なので、きっとこのアローフットウェアも上がってくると思います。

もうちょっと高くて適正だと思います。

ちなみに秋も同じオーダー内容で入荷してきますので、そんなに急がなくてもいいですよ!

 

記念にノーザンプトンの駅でも貼っておきます!もう建物変わっちゃったかな?

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White and co 1890|Derby -exclusive by diaries-|Black

それではまた。お店で会いましょう。