ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「ノーベル賞制定記念日」だそうです。
先日こんなニュースを見つけましてね、
これを見てすぐに分かった方は映画通?
Tinker, Tailor, Soldier, Spy
邦題は「裏切りのサーカス」
もう配役がヤバすぎ。ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチなどなど。
感想は、なんだかんだ言っても「やっぱりゲイリー・オールドマンが一番カッコイイ!!!」ということでした。
そんな俺の感想はどうでもよくて、そのニュースというのが、これまた作品の評価をさらに高めるものでありました。
内容は、「元CIAの2人の人物に、最もリアリティのあるスパイ映画は何か?と聞いてみた。」という話。
とうぜんミッションインポッシブルでもキングスマンでもないわな。www
というわけで、時間があったらまた見たい。でも、ボヘミアンラプソディーですかね。
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】Fraizzoli(フライツォーリ)
【アイテム】Travel Jacket Biscottino
【価格】¥48,600-(税込)
【コメント】
もうすっかりdiariesでもおなじみのアイテムとなってくれたようで、非常に嬉しいです!
「今年もトラベルジャケット入荷しますか?」と聞かれると、ああ~定着したんだな~と感慨深くなりますね。
ああ~、ホント感慨深い。
初めて買ったのが約20年くらい前で、それからずっと好きで着続けてきて、
やっとの思いで自分の店を構えて、さらに苦労を重ねてやっと取り扱いを始めることができたFraizzoli。
やっと。。。本当にやっとdiariesにも根付いたばかりなのですが、ひとまず今回で取り扱いを中断します。
Fraizzoliのブランド自体は残ります。買収されてしまいましたが・・・
そしてこのお気に入りだったトラベルジャケットはラインナップからはずれます。
なので、前回別注で作らせてもらったビスコッティーノ生地が出てきたので、買い取らせていただきました。
この生地、この形では恐らく最後になってしまうかもしれません。
今着るには寒すぎますが、前から気になってた方は最後のチャンスです。ご検討くださいね。
というわけで半年ぶりのご紹介なので、まずはブランド紹介からどうぞ。
フライツォーリ社は、レオナルド・フライツォーリ氏により1923年8月1日に創設され、
設立当初は「Italian Factory of Civil Uniforms」(市民制服を作るイタリアの工場)という名前でした。
ワークウェアから始まりコックジャケットや軍・警察関連の制服を手掛け、
ミラノを中心にイタリア国内に広まっていきました。
現在でも病院関係、工場、建設、ホテルなどミラノ市内で着られているワークウェアではトップシェアを誇ります。
現社長であるレオナルド・カリオーリ氏の叔父にあたるイヴァノエ・フライツォーリ氏は、
1968年~1984年の間にセリエAのインテルミラノのオーナーだったことからも、
事業としても成功し、地元・ミラノに根差したメーカーだということが分かります。
しかし2018年にCanclini社に買収され、あたらな道を歩み始めます。
(と、さらっとブランド説明でネタバレ書いときました!)
という、いわゆるイタリアのワークブランド。
そんなフライツォーリの中でも、最もアイコン的なアイテムだと勝手に思っているのがこちらのジャケット。
ぱっと見は3つボタンの段返りジャケット。
しかし裏返せば!?
セキュリティジップ付きの大小さまざまなポケットがたくさん!
バッグを持たないでトラベルしよう!というコンセプトかどうかは知りませんが、
身の回りの物を入れてトラベルできるのがこのジャケット。なのでトラベルジャケット。
実はこのトラベルジャケットこそが個人的に初めてフライツォーリに触れた同ブランドのアイテムだからです。
なので「勝手に!」アイコン的アイテムにしてます。diariesではね。
本来であればdiariesをオープンさせる8年前から取り扱いを考えてはいたのですが、
諸々の事情もあり7年間温めてきました。
もちろんこれまで扱ってきたYarmoのドライバージャケットもLe laboureurもありますが、
それぞれがそれぞれの特長を持ち、どれも素晴らしいジャケットだと思います。
また、ブランド設立当初から本国生産にこだわってるワークウェアもどんどん少なくなってきてますし、
そういうブランドこそ応援してあげたいのです。
話を商品説明に戻します。
このジャケットに設けられたポケットの数は、全部で9つ。
左胸の内側はパスポートやサイフとかかな?
それぞれのサイズを見てくと面白いです。
そして右側には携帯ポケット。
携帯用は、すぐに取り出せるようにするため、ジップではなくゴムです。
そしてiPad用まで!!!
いやいやいや!これはないわ~!重いし、シルエットは崩れるしで!
気持ちだけ受け取っておいてください!
そもそも9個すべてのポケットを使う必要もないしね!
いつも言いますが「やってる感」のある服が好きなだけです!
とまあこのようなデザインですので、お客様からはデバイスジャケットですか?と聞かれたりする時もあります。
いいえ、トラベルジャケットです。
フライツォーリでは10年以上前から作ってたりもします。
で、例によってこれが17年前に買ったやつ。
物持ちいいね~と言われますが、物が丈夫だけに持っちゃいます。
このジャケットを買ったのは23歳の頃。
ビール飲んで代々木公園で寝転がるくらい、劣悪な環境に晒されてきました。
結婚式の二次会などへも着ていきましたが、汚れても洗濯できる、でもカッコいい服という意味で。
だから決して特別な服ではないのですが、常に着る人と共に行動し寄り添ってくれ、
15年以上も私のワードローブを縁の下から支えてくれたジャケットに違いありません。
このヤレた感じ。
自分が付けてきたこのシワや汚れは、どんなヴィンテージにも勝ります。
当然自分限定だけど。
でもこの自分だけにしか分からない服の価値ある。
これからのファッションなんてのは、それでいいと思ってます。
人が羨む高い服でも、最先端のファストファッションでもなんでもいい。
でもずっと着続けたいと思う服があることが大事なのかなって思います。
また、なぜ着続けたいと思うのかをお客様と一緒に考えて明らかにするのが、私達ショップスタッフの在り方なのかな~?
そして新旧を比較すると面白いことが分かりました。
それはポケットのデザイン。
ポケットの数やサイズが違います。
当たり前っちゃあ当たり前ですが、時流に合わせてデザインが変化してきました。
先ほどのiPadの入るポケットなんかは、変更点としてかなり大きな決断だったのではないでしょうか?
またこのように内ポケットの柔軟な仕様変更ができるのも、イタリアのジャケットらしい「大身返し」だからかな。
また進化したのは、シルエットもかなりドレッシーな仕上がりに変わってました。
昔より細身になってたり。
私物のは袖口も筒袖だったのですが、新しいのは本切羽で額縁仕上げ。
やってるね~!
イタリアらしいといえばイタリアらしいのかな。
こうやってわざとボタンを一つ開けて柄のシャツを見せ、「俺のジャケットは本切羽だからね」とアピールする人もいます。俺がそうです。
さらには額縁仕上げ!のくせにステッチを出してたたいちゃうところとか、よくわかんないけど面白いです!
まあでも、フライツォーリ社のHPにはこのようにも記載されてるくらいですからね!
ス・ミズーラ。
憧れのス・ミズーラです!オーダーメイド!!!
とはいうものの、日本ではものすごい高価なイメージのあるス・ミズーラですが、
実際はパターンオーダーやレディーメイドも含めてスミズーラと呼ぶらしいので、
制服でもなんでもやりますよーって感じの意味だと思います。
とまあジャケットの紹介はここまで。
次はパンツです。
【ブランド】Fraizzoli(フライツォーリ)
【アイテム】String Pants Biscottino
【価格】¥25,920-(税込)
【コメント】
もちろんセットアップで着てほしいパンツですが、セットアップらしからぬカジュアルなディテールが盛りだくさんの面白いパンツです!
例えばこちらはイージーパンツだったり。
なんとウエストはヒモでOK!
もちろんベルトループも付いてますので、ご安心下さい。
ピンループまで付いてます!
さらには構造も面白いですよ!
ポケットはスラッシュポケットで、文字通り生地にスラッシュ(切れ込み)を開けて付けたポケット。
なぜなら、サイドに縫い目が無かったりします。
TENDER Co.のウイリアム曰く、スコットランド発祥のトラウザーズの原型だとか。
1900年代初頭のアメリカ軍にも見られる、巻き仕様だかのパンツです。
履いてみるとこんな感じです。
これがなかなかキレイなシルエットで、セットアップとしてだけでなく単品でもものすごく使えるんです。
むしろパンツが使いやす過ぎるので、パンツだけ経年変化しないようにバランスよく着こなすのが大変なくらい。
さらにジャケットもパンツもベストも、全て自宅で丸洗いできるのも便利すぎますね。
なので、どれもオススメです。できれば揃えていただきたい。
というわけで、次はベストです。
【ブランド】Fraizzoli(フライツォーリ)
【アイテム】Waist Coat Biscottino
【価格】¥28,080-(税込)
【コメント】
言わずもがな、同素材のベストです!英語ではウエストコートと言います!
個人的に非常に気に入っているのが、4つポケのベスト!
例えばオーダーで4つポケのベストを作ると結構お金かかった覚えがあります。
機能性だなんだは、どうせ使わないポケットなので関係ありませんが、4つあったらとりあえずカッコイイと思いませんかー!?
なんでベストを着るかって?偉そうに強そうに男らしく見せたいだけですから!
なら付けるもの全部付けますよ!だから4つポケ!
あと背中はキュプラです。
キュンキュンに搾り上げて着ましょう!
そして3つ揃ったところで、全てを身に着けると?
加工してんのか?ってくらい痩せて見えますね!www
完全体になると痩せます。フリーザ様の第4形態見ればわかるでしょ!?
結婚式の2次会もOK!
でもこれじゃ着こなしの幅がな~・・・という方のために、普段着用の着こなしも用意してます。
ボリュームのあるトップスに合わせて、上と下でメリハリのある合わせでも。
次はワーク×ドレス。
ドレッシーなスタイリングにワークを合わせるのが好きです。ミリタリー×ドレスもいいですね。
インナーもシャツだけでなく、カットソーや薄手のニットもアリです。
Knit/comm.arch. (Needle out rib mock neck) ¥21,600-
Pants/WORKERS (Maple leaf trousers) ¥20,520-
Shoes/YUKETEN (Avanico) ¥70,200-
素材が軽いからこそできる合わせですね!
そしてやっぱり時にはビシッとドレスアップも紳士の嗜みとして覚えておきたいです。
ガチガチのフォーマルウェアではないので、卒業式・入学式などなど、「式」と名の付く場には厳密にいうと相応しくはありませんが、
みんなそんな守ってないし知らないしなので、好きな恰好すればいいんじゃないかなと思います。
言ってもお子さんがいらっしゃれば、主役はお子さんなので親御さんは引き立て役ですが、
お子さんが引き立つように華のある服装をしていてほしいです。御祝いってのはそんなもんです。
御祝で思い出しましたが、最近1.5次会てのをよく聞きますよね。
ドレスコードが設けられちゃって、「スマートカジュアル」とか分かりにくいやつ。
結局は思考停止してスーツでみんな行っちゃうのが世の常なのですが、
そこは「自分がどうやって友人を祝いたいか」が重要だと思うんです。
私個人の考えですが、「パーティーを華やいだものにする」ために「着飾っていく」のが礼儀と考えます。
それをイメージして、カジュアルなワーカーズのタイに、ポケットチーフではなくバンダナで、
腕には時計ではなくインディアンジュエリーを。
カジュアルなアイテムでスマートに着飾ってみました。
パーティーはみんなが楽しむ場。主催者はもちろん参加者も。
どうしていいか分からない・・・なんて億劫にならず、困った方はご相談ください。
みなさんのライフスタイルをより華やぐものにできれば幸いです。
それではまた。お店で会いましょう。