GUY COTTEN (ギコテン) のIsoder Jacket

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ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「哲学の日」だそうです。

フィロソフィー。

先日、調子に乗って哲学めいたものを語ってしまいました。

なんと!?アパレルの業界新聞で取材を受けてしまいました!

しかも名店100選だって!名店だってよ!!!絶対100番目だけどな!w

なにやら戦闘力みたいなものも。


なにやらコミュ力と発信力と集客力に劣るようです!

間違いない!鋭い分析です!コミュ力ないし~、発信の仕方よく分からないし~、

集客ってマジどうしていいか全然わかんない!!!

でもこれ磨けば、100位から50位くらいにはいけるのかな?

あとは何か突き抜けた能力欲しいです!スタンドとか?!




じゃ商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】 GUY COTTEN (ギコテン)

【アイテム】 Isoder Jacket

【価格】¥16,200-(税込)

【コメント】

今年で3年目!1年に1回入荷させてるフランスのカッパでございます。

これもファッションとは全く関係ないただの道具服。

だけどグッとくる何かがある。そんな服です。

それでは久々の紹介ですので、まずはブランド説明からどうぞ。


GUY COTTENはフランス・ブルターニュ西部にある城壁に囲まれた要塞都市、

CONCARNEAUにて1964年に創業しました。

コンカルノーはフランスでも屈指の水揚げ量を誇る港町です。

漁業の盛んなこの町で漁師たちが当時着用していたセイリングジャケットは、

壊れやすいうえに非常に重く、激しい作業を伴う彼らの労働において常に悩みの種となっていました。

そんな中、創業者であるGUY COTTENは、より軽量で丈夫な

YELLOW OILSKINと呼ばれるPVCコーティングのセイリングジャケットを作り上げます。

その軽量さゆえに、ダメージの多い肘や膝の部分を2重、3重に補強することもでき、

結果として今までにあったどのセイリングジャケットよりも

3倍以上長持ちする商品を作り上げる事に成功しました。

彼はそうして開発したセイリングジャケットを様々な港を巡りながら販売していきます。

ある日、ROSBRASセーリングセンター(ヨットスクール)の創業者である

YVON HERMERYより一つの相談を投げかけられます。

当時ヨットスクールで使われていた制服はメルトンのPコートやコットンのスモックばかりであり、

実際にヨットを操舵するには全く実用的なものではありませんでした。

ヨットスクールに通う子供たちのために、軽くて丈夫な完全防水のセイリングジャケットは作れないだろうか…。

数日後GUY COTTENはダブルフラップのジップアップジャケットを持ちセンターを訪れました。

名作ROSBRAS JACKETの誕生の瞬間です。

フランス中部Ardecheで作られたポリエステルの生地をPVCでコーティングを施したYELLOW OILSKINを用い、

高周波により全てのシームを溶接し水の侵入を防ぐと言う画期的な手法が用いられており、

さらにはジッパーをベルクロを用いた見返しでカバーすることでより防水性を高めたそのモデルは、

ベルクロを服飾製品に世界で初めて使用した画期的なモデルとなりました。

商品は瞬く間に船乗りたちの間でも評判となり、当初10人で始めた工場も急速に拡大していきます。

このROSBRAS JACKETは45年以上もモデルチェンジを行わずに現存し、

ブランドの顔としてロングセラーを続けています。

現在ではスタッフは300人以上にもなり、素材のバリエーションも増え、

ジャケットのみならず、グローブ、ブーツ、バッグなど多岐にわたるアイテムを展開しています。

またフランス国内に3000店、イギリス、アメリカ、スペイン等に2000店の専門店販売網を持つ、

世界的にも最大手のセイリングジャケットメーカーとなりました。


というブランドです。

例によって俺の好きなウンチク満載のメーカーなわけです!!!

その名もギコテン。

キングダムにはまっている私としては、魏虎貂(ぎ・こてん)と変換してしまいますが、

もちろんキングダムにそんな登場人物はいません!

こんなしょうもないことばかり書いているブログですが、先ほどフランスの漁師も着ていると書いたのは本当です。

TVを点けてたら、たまたま漁の番組をやってて、そこの船の船員が

全員このギコテンを着ていたのを見たので、これは間違いないなと。

ですが、ゴリゴリの漁師用のやつをお店に置くのもどうかと思いまして、

タウンユースで活躍しそうなミドルタイプのジャケットをレインウェアとして提案させていただきます。(提案力w)

このIsoder Jacketは、ダービージャケットと呼ばれるライトアウター。

ライトアウターとはいうものの、ライトなのはお尻が隠れるか隠れないかくらいの着丈でしっかり上半身を覆いつつ、

動きやすいシルエットになっていると思います。最近だとコーチジャケットくらいの形と言った方がわかりやすいかな?

そしてこのジャケットをセレクトしたのは、タウンユース仕様ながらギコテンの要素を抑えたアイテムだから。

その要素は2つ。

まずはフード。

このフードには、なんと「マジックフード」という名前が付けられています!

何がマジックかというと、、、

例えばパーカでもなんでもいいんですけど、フードをかぶるじゃないですか?

そして右や左に首を回してみてください。

顔がすっぽりとフードの中に入ってしまって、何も見えなくなってしまうのが分かりますか?

しかしこのマジックフードは、ドローコードで頭部にフードをジャストフィットさせることにより、

上下左右に頭を動かしても、顔の出る部分がしっかりと頭部の動きに対応し、視界を遮らないようになっているんです!

この説明で何を言ってるかわからないのであれば、是非とも試着してみてください!!!



試着した方はだいたい「あ~なるほどね~」と、まあまあのリアクションをしてくれますよ!!!!!



次の要素にいきます!

恐らくですが、ギコテン(魏虎貂)が求めたのは圧倒的な耐水性または防水性。

どれくらい防水かというと、ベンチレーション(通気口)がまったくありません!

普通は背中かわきの下くらいにあるでしょ?と思っても、どこにもないんです!!!

そこは完全な密室。

おかげで、防水したところで蒸れてビショビショになるのは目に見えてますね~。

これを防水パラドックスと呼びます。(いや呼ばない。)


で、その防パラ(そんな言葉はない)を解決するために魏虎貂(ギコテン)が考えた恐るべきディテールがこちら!!!

!?!?!?

意味わからないでしょ?

この上半分のグレーの部分にはですね、実は吸湿材が埋め込まれているんです!!!


これはひどい!いやすごい!

蒸れるなら吸わせてみようレインウェア


こんな発想で服を作っていいんでしょうか!?いいんです!!!


でもこのある意味革新的とも思える服作りは、今に始まったことではないのかもしれません。

ホントかどうかは知りませんが、先に紹介したブランド説明で「服に初めてベルクロを使用した」とありますが、

ベルクロとは日本語でいうところのマジックテープのこと。


今では一般的な「服にマジックテープ」というのの始まりが本当にギコテンだったら、これはかなりすごいことです。

その背景も含めて、この吸湿材の当て方は面白いな~と思うんです。


とまあ、かなりぶっとんだ服ですが、実はガチのワークウェア。

ワークウェアとしての作りも素晴らしいです。

かわいいロゴがあるポケットのフラップは、リベットで補強。

ウケるのが、縫製を無くして生地に絶対を穴を空けずにいたのに、

ポケットだけあっさりリベットを撃っている(=穴を空けている)ところ!www

せっかくのコンセプトが台無しになるくらいのことをやっちゃうのは、

まさにワークウェアとしか言いようがありません!!!!!

とにかく道具であることを突き詰めた服でございます。



というわけで、着てみました。

Inner/Newlyn Smock (Round neck smock) -sold out-

Pants/tilit (Flex chef pants) ¥20,520-

Boots/Rossi Boots (Endura work boots) ¥30,024-

ロッシブーツと合わせれば、雨の日ワークスタイルの完成。

でもなんかどちらもソリッドなデザインで、あらゆる場所に溶け込めるのが良い。

パンツはシェフのためのパンツ。釣った魚を料理するイメージw

トップスは、イギリスの漁師服とフランスの漁師服。

すみません。釣り、やらないんですけどね・・・

泳げないので、水が怖いんです。。。。。




それではまた。お店で会いましょう。