ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「天使の囁きの日」だそうです。
訃報が届きました。
「ベルリン・天使の詩などで有名な俳優のブルーノ・ガンツ氏が死去」
ベルリンに買い付けに行く際、お客様のO竹さんにお勧めされた映画。
本当に良い映画です。
買い付けなどで色んな国や町に行きますが、その土地の(またはそこで撮影された)
映画を見ると面白いですね。
本当は旅に出る前に映画を見ていきたいのですが、準備で忙し過ぎて見れないので、
いつも旅から帰ってきて見ることになります。
あ~あそこだったのかって。
さて、そろそろアメリでも見るかな!www
というわけで出張報告。
今回の旅の出来事として、ヴィンテージの買い付けと、海外での展示会と、そしてもう一つ、
なかなか日本で会えない方々に会うことができたことが挙げられます。
こればかりはタイミング(時の運)としか言いようがないですね!
そして金曜日の夜。展示会を終え、残った時間でギリギリまで買い付けし、
とある人物からディナーのお誘いが。
その人物とは、名古屋の大御所・Tさん。
もっと若い頃にこのような方にお会いできていればよかったのにな、と思わせる方です。
名古屋のお店にご挨拶に行きたいところですが、なかなかまとまった休みが取れず行く行く詐欺になっている状態。
そんな中、たまたま同じ時期にパリに行くことを、当店のお客様(U野さん)伝手に伝わり、
ひょんなことからディナーのお誘いを受けることになりました!!!
Tさんはファッション業界の大先輩。
40年以上経った今も現役で突っ走る方で、さすがの私も緊張します!
なのでカレーが美味かったこと以外は、ちょっと記憶が・・・・・w
なんとか行ったカレー屋だけは調べることができました。
パリのインド人街にあるLe Palais des Rajpoutsというお店。
初めてのパリでこの辺のエリアのインド人街というのは、なかなかハードルが高かったです!
しかも帰ったの夜の11時くらいで、帰りに電車の切符の磁気がおかしくなってゲートから出られなくなって、
非常用電話でカタコトの英語で説明しないといけなくなるっていうアクシデント付き!
パリやべーっす!
にしても、Tさんと展示会以外で時間を共にできたというのは貴重な経験でしたね。
diariesも今年で10周年を迎えるところで、最近よく創業時と10年目の点と線をつなぎ、
これからどこへ向かうべきかを考えることが多くなっています。
そんな時に、やはり先人の知恵というものをお借りしたい。そう思ってました。
ぶっちゃけそんな下心もあったのですが、業界の大先輩の圧倒的なパワーに結局飲まれ、
考えるより行動しかないんだなと吹っ切ることができましたねー!
Tさん(&U野さん)ありがとうございました!!!!!
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】INDIVIDUALIZED SHIRTS(インディヴィジュアライズドシャツ)
【アイテム】Individualized British Shirts -exclusive for diaries-
【価格】¥28,080-(税込)
【コメント】
先日は蚊除けシャツというふざけたアイテムをご紹介しましたが、今回はちゃんと?してます!www
シーズン立ち上がりといえば、diariesではおなじみのインディヴィジュアライズドシャツですが、
2年ぶりに別注かましましたよーーー!
今回もまたダイアリーズらしいシャツに仕上がったんじゃないかと、かなり満足してます。
それでは詳しく見ていきましょう。
今回、別注に至る経緯となったのは「生地」からでした。
こちらはインディヴィジュアライズドシャツから出た新しい生地。
今回一目ぼれで気に入った生地。
グレンチェックというベーシックな柄に差し色がちょっと入っただけなのに、
トラディショナルな柄も途端にモダナイズされているやつ。
上手い!と思うやつです。
そしてこの生地の名前を見ると「プリンスオブウェールズ」でした。
まさかインディヴィジュアライズドシャツ=アメリカを代表するシャツメーカーなのに、
ごっつりイギリスの名前!?なんなのこの違和感???
なので、その違和感をそのまま形にしてやれと思って別注しました。
まず、オーダーするにあたりお手本にしたのがこちら。
イギリスのトップシャツメーカーといえば?
まっさきに名前が上がるターンブル&アッサー。
2年前の買い付けで何着か見つかりましたね。
なぜ今回ターンブル&アッサーをモチーフにしたかというと、イギリスのトップシャツメーカーという理由だけでなく、
ご覧の通り、この生地がターンブル&アッサーが得意とする柄に似ていたという理由もあります。
特長は、ベーシックにヴィヴィッドな配色。
実はこの「伝統柄に手を現代的な色を加える」というのは、
ターンブル&アッサーが始めたともいわれています。(PINKかもしれないけどw)
それでターンブル&アッサーなんですね!どう?マニアックでしょ!
というわけで、シャツはまず襟から。
インディヴィジュアライズドシャツが持つ襟型の中で、もっとも近い形の襟をセレクト。
そしたらなんと!?襟の形に名前が付いていたのですが、その名前が
「Jermyn St.」=ジャーミンストリート。
完璧ですね。
ジャーミンストリートというのはロンドンにある通りの名前。
どんな通りかというと、錚々たるブランドショップが立ち並ぶところなんです。
例えば、チャーチ、クロケット&ジョーンズ、ジョンロブ、そして、、、
ターンブル&アッサー。
これでもかっていうくらい、ある意味「イギリスらしい」ブランドが並ぶのがジャーミンストリート。
その名を冠するくらいなので、イギリスらしさを表現した襟型ってことになります。
インディヴィジュアライズドシャツがそんなイギリスらしい襟型持ってるとは、、、ウケますね!
次は袖。
ターンブル&アッサーといえば、この3つボタンの長いカフス。
エレガント!
ちなみに胸ポケットは抜きました。
ジェントルマンに胸ポケットは要らぬ!退かぬ!媚びぬ!省みぬ!
あ、ターンブル&アッサーの前立てはさすがに無理でした。
というか、さすがにそこまでマネするつもりは無いしね。
そして背中もセンタープリーツではなく、サイドプリーツで抜かりなく。
サイドプリーツの時もコンストラクションヨークにしてくれてんのウケますね!
このミニマル感!今後も使いたいわ!!!
というわけで出来上がったシャツは、
アメリカを代表するシャツメーカーに作らせたイギリスっぽいシャツ。
なので品名は「Individualized British Shirts」としました。
結果から言うと、それならイギリスのメーカーのシャツ買うわボケ!と言われそうな、
意味の無い高級シャツですね。
このアメリカとイギリスの良いところを取って地に落とす感じ。
玉石混交のdiariesらしい最高の出来と感じます!
あ、でも一応洋服屋っぽいこと言っておくと、
インディヴィジュアライズドシャツの縫製ってやっぱりすごいクオリティです。
その割にイギリスのシャツって割とザックリ縫ってあるイメージ。
なので、イギリスのシャツの形をインディヴィジュアライズドシャツのクオリティで作るとどんなことになるんだろう?
という好奇心もありました。
なので形になった時は個人的には震えましたよ!
こんなん作ってどうしよ?と思ったのですが、さすが当店のお客様、14Hと15は完売しました。
気になる方はお早めにご検討ください。
それではまた。お店で会いましょう。